<紅白出場記念>まふまふ、そらる、天月-あまつき-など、シーンを牽引する5組の「歌い手」たち

2021.12.13

メジャーシーンとも接点の多い「天月-あまつき-

カタオモイ / Aimer(cover) by 天月

少年のような爽やかな声質と、配信やライブで伝わってくる明るい人柄が男女問わず幅広い年齢層から人気の天月-あまつき-。今回紹介する歌い手の中では比較的メジャーシーンとの接点が多く、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」や「COUNTDOWN JAPAN」といった大型音楽フェスにも出演している。

幅広いジャンルの曲になじむ声を持ち、あいみょんやAimerといった女性アーティストの曲もカバーしている。ライブのMCではよく昔の話に触れたり過去に歌った曲をリアレンジしたりと、新規ファンだけでなく古参ファンに対しても細やかな配慮があり、安定した人気の理由が窺い知れる。

女性歌い手たちを牽引する「96猫」

【96猫】愛を伝えたいだとか(あいみょん)/Cover

あどけない少女のような声から、艶やかな大人の女性のような声まで、声色を自在に操る技術、明瞭で聞き取りやすい滑舌、安定感と伸びのある高音など、96猫の歌の魅力を挙げればキリがない。

女性歌い手のトップとして不動の人気を誇る彼女だが、今回の記事で紹介しているメンバーの中では、最も活動歴が長い。現在ニコニコ動画で遡ることができる最古の動画は2009年のものだが、この時点で圧倒的な歌唱力で異彩を放っていた。

天真爛漫なキャラクターで、ラジオやゲーム配信では、場を盛り上げる顔芸ならぬ“声芸”が持ち味だ。トークスキルを生かして、VTuber「黯希ナツメ」としても活躍中。ちなみに普段の話し声はかなりハスキーで、「イケボ」と評されている。

歌い手“グループ”「浦島坂田船

花や、花/浦島坂田船

歌い手の中にはグループで活動しているケースもある。浦島坂田船は、うらたぬき、志麻、となりの坂田。、センラの4人から構成され、2016年にメジャーデビューした。

結成前から、生配信や動画投稿でそれぞれに人気を集めてきた彼ら。歌に限らず「声」を使ったエンタメに幅広く挑戦し、時に感動を、時に笑いを届けてくれる。「歌ってみた」ではメンバーごとに異なる声質を存分に生かし、それぞれのソロパートで見せ場を作り、ユニゾンでは力強さと厚みのある歌声で聴く人をその世界に没入させる。

甘く艶やかな声で魅了するうらたぬき、包み込むような低音ボイスの志麻、少年のようなあどけなさを感じさせる声を持つとなりの坂田。、繊細な美声で幅広い音域に対応できるセンラ。それぞれに特長のある魅力的な歌声を持っているが、全員で歌ったときにはまた新たな調和が感じられる。まずは4人の魅力が最も光るオリジナル曲を聴けば、きっと未来の推しを見つけられることだろう。

今回紹介した5組はいずれもオリジナル曲を発表しており、プロとして活躍するシンガーだ。かつてのイメージのような、ほかのアーティストの楽曲をカバーするアマチュアシンガーばかりではない。彼らの活躍の場が広がると共に、「歌い手」という言葉が持つ意味そのものも変化してきている。この記事で歌い手シーンに触れ、少しでも興味を持った方々は、これを機にぜひ彼らの音楽に触れてみてほしい。

【関連】「歌ってみた」にとってイラストMVはどんな役割を果たすのか

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