「“有能なら腐っててもいい”。この国の考え方よ」
消えた金塊は、やはり暖薬寺のチョクハ僧侶(イ・ウジン)とチェシン僧侶(ウォン・スンウ)らがあらかじめ小分けにして持ち出していた。ソ・ミリのハッキングで金庫の扉が開いたときのヴィンチェンツォのはしゃぎぶりが微笑ましい。果たして、金塊と「ギロチン・ファイル」はどこに隠されたのか?
ヴィンチェンツォらはパク議員への反撃に移る。まずはギロチン・ファイルから得たパク議員のスキャンダルを流しまくる。頭を抱えるキム室長。悪徳弁護士チェ・ミョンヒ(キム・ヨジン)、地検長になったハン(チョ・ハンチョル)も打つ手なしだ。そこへ名乗りを上げたのが、ヴィンチェンツォらを裏切ったチョン・イングク検事(コ・サンホ)。バベル・タワーをめぐる裁判そのものをなくそうというのだ。
「この国にはマフィアの変形が大勢いる」と呆れるヴィンチェンツォにチャヨンはこう応える。「“有能なら腐っててもいい”。この国の考え方よ」──韓国だけじゃなく、日本でもあてはまりそうだ。
ハードな話題の直後にメロウな話題がやってくるのも『ヴィンチェンツォ』の特徴のひとつ。「すべてを成し遂げて出国したら戻るのは難しいわね」「私にとってヴィンチェンツォ・カサノはただの思い出じゃないわ」と呟くチャヨンに、ヴィンチェンツォはこう言う。
「俺はビジネス以外で誰かと約束したことがない。でも約束するよ。必ず戻ると」
うーん、カッコいい。その上、仕事もデキるのが憎い。ギロチン・ファイルを使って裁判の延期を撤回させ、裁判の鍵を握るホ判事(第6話でスズメバチに顔を刺されていた人。チャ・スンベ)をさらって脅す。ヴィンチェンツォが語った古代ペルシャの王と判事のエピソードがエグい。このエピソードは古代ギリシアの歴史家、ヘロドトスが書いた『歴史』に記されている。
怪物が目覚める日
バベル・グループの違法行為によるクムガ・プラザの賠償請求裁判が始まった。すっかりヴィンチェンツォに懐いてしまったチャン・ハンソ(クァク・ドンヨン)が相変わらずかわいらしい。

法廷で証拠として再生された映像は、バベルグループがこれまで何度も有力者たちに利益を供与してきた場面ばかり。しかし、ミョンヒやハンの顔にはモザイクがかけられていた。刑務所に入ったら殺すのが難しくなるからだ。一方、ヴィンチェンツォは裁判所のトイレでチョン検事の首をグイグイ絞めながら警告を与える。このときのヴィンチェンツォの表情の冷酷さが凄まじい。とても金庫の扉を開けて木魚を叩いていた人と同じとは思えない。寒暖差が激し過ぎ!

バベル・タワーをめぐるバベルグループの悪事は露見し、抹消登記手続きに入ることになった。カサノ・ファミリーの勝利だ。バベルグループのCEOとなったハンソは、麻薬同然と言われたRDU-90の生産中止を指示する。
しかし、あの男が黙っているわけもなかった。拘置所の中で狂犬と化したバベル・グループ会長、チャン・ハンソク(オク・テギョン)だ。そんな彼に破壊されたバベル・タワーのミニチュアの写真をわざわざ拘置所まで行って見せつけるヴィンチェンツォもたいがいだが、ハンソクは「怪物」になると逆に宣言する。
マフィアVS怪物の最終決戦が火蓋を切って落とされたのだ。

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