『ヴィンチェンツォ』15話「すべてを手に入れたとき、殺してやる」言葉のナイフで滅多刺し

2021.7.24


インチキ霊媒師ヨリム登場!

さて、みんなが欲しがっている「ギロチン・ファイル」だが……ヴィンチェンツォが持っていた! 実は取り出したとき、こっそりポケットに入れていたのだ。切り札は全力で手に入れて、それをしっかりキープしておく。だから彼は追い詰められないのだろう。

世の中の有力者たちの悪事や不正の証拠が記されているファイルだが、すぐさま公開しないところもヴィンチェンツォらしい。

「数日は騒ぎになるけど、誰も罪を償わないだろう。これは真実を暴くためでなく、悪党が悪党の弱みを握るための物だ。悪党だけが使いこなせる」

さすが、悪党が主人公のドラマの面目躍如である。ヴィンチェンツォが狙いをつけたのは、バベルグループとズブズブのマスコミ、テチャン日報のオ・ジョンべ社長(チョン・ジンギ)。「ギロチン・ファイル」に書かれていた彼の過去の悪事と、彼がインチキ霊媒師に心酔しているのを利用して、バベルグループの悪事を報道させようというのだ。

クムガ・プラザでの厳正なる選挙の結果、新たなインチキ霊媒師を演じることになったのは、ヴィンチェンツォ! 白い韓服に身を包み、耳に花をつけた姿の破壊力といったら! 韓服姿のチャヨンもじゅうぶん美しいのに、ちょっと霞んでしまう。

トト役のキム・ヒョンムクのインスタグラムより

霊媒師の名前が「ヨリム」でソン・ジュンギのファンが騒然となったが、これは彼がドラマ『トキメキ成均館スキャンダル』(10年)で演じた人物、ク・ヨンハのあだ名。「パク・ヒョ神堂」は、シンガーソングライター、パク・ヒョシンのダジャレ。彼の大ヒット曲が中島美嘉の「雪の華」のカバーだから、事務長(ユン・ビョンヒ)が「雪の華パク・ヒョ先生」と言っていた。

チャヨンが持っている紙には「バベル」と書かれている/Netflixオリジナルシリーズ『ヴィンチェンツォ』独占配信中
チャヨンが持っている紙には「バベル」と書かれている/Netflixオリジナルシリーズ『ヴィンチェンツォ』独占配信中

霊のふりをしてオ社長を脅かしまくるヨリムことヴィンチェンツォ。チャヨンのお筆先も冴え渡る。このシーンを撮影するときは、アドリブが多かったらしい。

「ギロチン・ファイル」によってハンソクの本当のヤバさも明らかになっていた。なんと、中学と高校の同級生を4人も殺害し、挙げ句の果てに殺した子の腕時計を戦利品として奪い取っていたのだ! つまり、本物のシリアルキラーである。幼いころから兄に虐待されてきたハンソ(クァク・ドンヨン)は精神科の治療を受け、麻薬にも手を染めていた。すべては父親のチョン・グクファンがカネで解決して闇に葬ってきたのだ。

「どうりで手強いわけだ。怪物の中の怪物だ」

ヴィンチェンツォはオ社長を操り、新聞やテレビを使ってハンソクの過去の悪行を暴露させて、轟々たる反響を巻き起こす。しかし、ハンソクだって黙っていない。手始めにオ社長をヴィンチェンツォの目の前で殺害してしまう。そして、ヴィンチェンツォを取り囲む警察官たち。さらにハンソクの魔の手が……。ここからテンションが一気に上がっていくぞ。デデン!

『ヴィンチェンツォ』予告編 – Netflix


この記事の画像(全40枚)


関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ



大山くまお

Written by

大山くまお

1972年生まれ。名古屋出身、中日ドラゴンズファン。『エキレビ!』などでドラマレビューを執筆する。