『ヴィンチェンツォ』12話。誰かが誰かに殺されそうになっているとき、誰かが誰かに甘いデコピンされている(なんちゅう落差だ)

2021.7.3
Netflixオリジナルシリーズ『ヴィンチェンツォ』独占配信中

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文=大山くまお 編集=アライユキコ 


『愛の不時着』と同じ「スタジオドラゴン」制作の大人気ドラマ『ヴィンチェンツォ』を韓ドラ大好きライター・大山くまおが各話を解説する土曜日。今週は12話(12話までのネタバレを含みます)。

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ヴィンチェンツォvsハンソク、対決の行方

イタリアからやってきたマフィアの顧問弁護士が、韓国の悪辣な大企業と壮絶なバトルを繰り広げる大人気韓国ドラマ『ヴィンチェンツォ』。全20話を1話ずつ振り返っていく。今週は12話。敵の正体が判明し、ついに探し求めていた金塊のありかに辿り着く! しかし、まさかの裏切りが! 今回も感情のジェットコースターの勢いが凄まじかった。

「撃ってみろよ、マフィア野郎」

悪の巨大企業、バベルグループの真の会長、チャン・ハンソクの正体が、ウサン法律事務所のインターン弁護士、チャン・ジュヌ(オク・テギョン)だと突き止めたヴィンチェンツォ・カサノ(ソン・ジュンギ)。ヴィンチェンツォはハンソク(これまでは“ジュヌ”と書いていましたが、ここからは“ハンソク”表記にします)に銃を突きつける。

ハンソクもタダではやられない。銃身を握り、自分のこめかみに当ててヴィンチェンツォを挑発する。強がっているが、みるみるうちに目が潤み、真っ赤に充血するハンソクの目と、冷徹な表情で見下ろすヴィンチェンツォの目がコントラストを描く。そこへ銃声! ヴィンチェンツォを追っていたチョン・イングク検事(コ・サンホ)たちが突入してきたのだ。途端に涙を流して助けを求めるハンソクの豹変ぶりがすごい。

結局、逮捕されてしまうヴィンチェンツォ。しかし、これは目論見どおり。実は前もって計画変更していたのだ。

「イタリアでの報復の原則を考えてみた。その1、相手を恐怖に陥れる。その2、相手の大切なものを奪う」

ここで第1話の冒頭を振り返ってみよう。ヴィンチェンツォは、裏切り者の大切な農場を焼き尽くして奪い、目の前で車を爆破して恐怖を与えていた。これが報復の原則なのだ。ハンソクにとってダメージなのは、自分の正体がバレることと、大切なバベルグループが倒されること。ヴィンチェンツォはパートナーのホン・チャヨン(チョン・ヨビン)に言う。

「チャン・ハンソクを殺しただけではバベルとの闘いは終わらない。あなたを戦場に残したくないんだ」

なんか、いきなりキュンとすること言ってない!? ヴィンチェンツォとチャヨンは、バベルグループを告発しようと計画するチョン検事を仲間に招き入れようとする。釈放されて去っていくふたりを見送るチョン検事の表情がなんとも言えない。何を考えているのか、まったく読めない顔をしていた。

「野良犬と山犬の時間」に出ていたのは……?

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