3:ラブマシーンの敗北、そしてやっぱり健二は逮捕される?
ラブマシーンの戦術は完璧なはずだったが、陣内家の奮闘により形勢逆転する。
夏希が花札でラブマシーンに勝利し、GPS衛星を管理するアカウントを奪取する。そして衛星の操作画面が開くが、ラブマシーンが暗号をかけてロックしてしまう。表示される長い数列。「あらわし」落下のリミットが迫る。
「君にしか解けないんだろ、これは!」
健二は汗だくで暗号を解き、パソコンにパスワードを入力。しかしまたロックされる。再び解除。またロック! もう一度解除! 3度の攻防を経て健二は競り勝ち、GPS衛星の原子時計にデタラメな時刻を入力した。
つまり、彼はラブマシーンと同じ手口でGPS衛星を狂わせ、「あらわし」に偽情報を送ったのだ。カプセルは陣内家を目がけて飛んでいたが、現在地が変更され、ギリギリになって進路を曲げた。そして陣内家の向こうの斜面に落下。巨大な爆炎が広がり屋敷の門が吹き飛ぶも、陣内家のみんなは奇跡的に助かった。
もし「あらわし」のカプセルが「はやぶさ」と同じく、ただ落ちるだけのボールだったとしたら、健二の妨害は不可能だった。ラブマシーンにとっては、GPS誘導できるという「あらわし」の利点が裏目に出たのである。
こんなわけで陣内家は「あらわし」の直撃を免れ、ラブマシーンに勝利する。栄おばあちゃんへ贈る「ハッピーバースデー」の歌が楽しそう。めでたし、めでたし。
……
いや、待てよ。ラブマシーンと同じ手口とは、健二は相当危険なことをしたのではないか?
GPS衛星の偽情報は、全世界の受信機に届く。現在地を勘違いするのは「あらわし」だけではない。世界中のナビもそうなるはずだ。飛行機も、船も、自動車も、歩行者も、目的地に辿り着けない。
陣内家を守るためとはいえ、再び大混乱を起こしていいのか。今度こそ健二は犯罪者になってしまうのか!?
夏希にキスされて鼻血を出している場合じゃない。健二、早く逃げろー!!!!
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