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友情破壊ゲーム
別名「友情破壊ゲーム」とも呼ばれており、それが最大の醍醐味にもなっている。「貧乏神のなすりつけ」をはじめとした、相手を妨害してマイナスを被らせる手段が山のようにあり、レアカードを「刀狩りカード」で強奪、「豪速球カード」で破壊したり、「牛歩カード」や「冬眠カード」で移動そのものを妨害したり、「キングに!カード」で貧乏神を強制的にキングボンビーに変身させたりと、一瞬で相手を奈落の底に突き落とすことができる。『DEATH NOTE』、『カイジ』などの作品や、人狼ゲーム、『Among Us』といったゲームの人気の高さが示しているように、人間は心理戦を見るのもやるのも大好き。
小学校のころ友達4人とプレイしていたのだが、ハヤトはキングボンビーが自分についた瞬間にのぞみカードを使い、一瞬で近くにいたユウジになすりつけ、次のターンに冬眠カードで完全にユウジを無力化した。やった側の悪魔のような表情とやられた側のこの世のすべてに絶望した表情は、まさに天国と地獄を凝縮していた。人生で初めて「邪悪」に触れた瞬間だった。
「誰がやってもおもしろい心理戦」。裏を返せば、「おもしろい人間がプレイしたら最高におもしろい実況動画」ということになる。それが自分の好きな芸能人ならなおさら。ここに「推しが桃鉄をプレイしている=最高コンテンツ」の方程式が成立した。
最後に、個人的におすすめの動画をふたつ紹介したい。まずは、霜降り明星のYouTubeチャンネル『しもふりチューブ』。霜降りのふたりとコンピューターひとりによる3年決戦動画。開始直後に目的地を無視して房総半島に向かい、「ナイスカード駅」(通常のカード駅よりもいいカードがもらえる駅)でレアカードを量産するという「ガチ勢の立ち回り」に震える。
そしてもうひとつは、TBSラジオ『アフター6ジャンクション』にも出演している宇内梨沙アナウンサーのYouTubeチャンネル『ゲーム実況はじめました。~女子アナゲーマー宇内e~』。大のゲーム好きでも知られる宇内アナの地上波ではなかなか拝めない顔の圧と言葉の強さがすごい。対戦相手の桃鉄初心者・野村彩也子アナとの温度差もおもしろい。
ちなみに筆者は現実世界でスリの銀次にあったのかと思うほどお金がなく令和桃鉄は買えないので、仕方なくもともと持っていたスーパーファミコン用ソフト『スーパー桃太郎電鉄DX』をコンピュータとふたりでプレイしている。
相手がいいカードを手に入れたときやゴールされそうになったときは操作をコンピューターから2Pコントローラーに変更し、カードをすべて捨てゴールから遠ざけることで勝利を収めている。全都道府県の全物件を所有し、総資産は99兆9999億9990万円とカンストした。これが「本当」の桃鉄の遊び方。
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