今、空前の桃鉄ブームが巻き起こっている。2020年11月にNintendo Switch専用ソフトとして発売された『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』は、発売2カ月で累計販売本数200万本を突破し、シリーズ歴代でも最高売り上げを更新中だ。
コロナ禍で気軽に旅行も買い物もできない今だからこそ、全国各地を回り名産品を買い漁ることのできる桃鉄は、溜まっているフラストレーションを爆発させることのできる唯一のコンテンツなのかもしれない。
そのこともあってか芸能人の間でも桃鉄の広がり方は凄まじく、『有吉ぃぃeeeee!』『勇者ああああ』(いずれもテレビ東京)などのゲーム番組で桃鉄企画を放送しているのはもちろん、ラジオを聴いていても
『JUNK バナナマンのバナナムーンGOLD(2021年1月8日放送回)』
『ハライチのターン!(2021年1月14日、2月4日放送回)』
『JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力(2021年1月25日放送回)』
『ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ(2021年1月28日放送回)』(以上TBSラジオ)
『霜降り明星のオールナイトニッポン0(2021年1月22日放送回)』
『三四郎のオールナイトニッポン(2020年12月11日放送回)』
『オードリーのオールナイトニッポン(2021年1月30日放送回)』
『星野源のオールナイトニッポン(2021年2月2日放送回)』(以上ニッポン放送)
と、観測範囲だけでも毎週どこかしらで誰かしらが桃鉄の話をしている。
バナナマンの日村勇紀は桃鉄で中村倫也にボロ負けし、ハライチ澤部佑とオードリー若林正恭は、桃鉄をプレイした影響で夫婦間の空気がおかしくなり、ライムスター宇多丸は「三浦大知と桃鉄をプレイしたいが仲は悪くなりたくない」と葛藤していた。
そのトークのどれもが桃鉄をプレイしたことのある人間なら首がもげるほど頷かずにはいられない最高の「あるあるトーク」なのだが、なぜこんなにも人は桃鉄にハマるのか、桃鉄の魅力はどこにあるのか、そして芸能人と桃鉄の相性のよさについて紐解いていきたい。
圧倒的平等性
この世に数多のゲームがあれど、桃鉄ほど「平等」なゲームは珍しいのではないだろうか。
「サイコロを振り目的地を目指し、お金を得て物件を買う」。格闘やアクションなど反射神経やプレイスキルが要求されるジャンルと違い、限りなくシンプルでわかりやすいルールだ。そのおかげで、老若男女、ゲームの得意不得意を問わず(カードの種類やどこにどのマスがあるかなど覚えておけば有利になる条件はあるが)誰もが平等に遊ぶことができる。
つまり、基本的には己の運と地頭だけで勝負することができる「生きとし生けるものすべてが勝てる可能性を持つゲーム」と言える。この「誰でも理解でき、誰でも遊べる」という桃鉄の特徴こそが、一億総配信時代に限りなくマッチしているのだ。YouTubeでも多くの桃鉄プレイ動画が投稿されているが、投稿者の知名度にかかわらず「桃鉄は誰がやっても絶対にある程度おもしろい」ということが保証されていると言っても過言ではない。
桃鉄には数多くの「ランダムイベント」が用意されている。たとえば食品関連物件の臨時収入や、物件を独占した駅からのプレゼントなどのプラスイベントはもちろん、貧乏神やキングボンビーによるお邪魔、スリの銀次による国家予算レベルの資金の盗難、大雪や台風といった災害などのマイナスイベントといった、自発的に何もしなくてもおもしろいことが次々と起きる。ただただ流れに身を任せて一喜一憂しているだけでも、おもしろコンテンツが完成してしまう。
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