「あざとさ」は社会を強く生きていくための処世術
私自身、この番組を観る前までは「あざとい」言動をする男女に対していいイメージはなく、むしろ否定的な印象を持っていた。しかし、想像を超えた高次元なレベルで意中の相手に好かれようする姿は「カワイイ」というよりむしろ「カッコイイ」と感じた。
他人に嫌われることは息をするよりも簡単だが、好かれるのは宝くじを当てるよりも難しい。自分の持ってる武器を活かし最大限に魅力を出せるよう手を変え品を変え勝負していく、その「相手に好かれようとする」姿勢は本当に素晴らしいものではないか。
それに比べて私はどうだろうか。まわりからどう見られるかばかりを気にするくせに、自分ではなんの努力もせず、相手の評価ばかりを求め、他人を下げる。そんな人間が好かれるはずはない。まわりと楽しく会話するあざとい彼ら彼女らを見て心の奥底ではこう思う。
「俺もああなりたい……」
そう、誰もが本心ではあざとく生きたいと思っているのかもしれない。『あざとくて何が悪いの?』は、そんな臆病者たちの背中をそっと押してくれるバイブルなのかもしれない。
それに「あざとい」というのは単に恋愛だけに限った話ではない。「好かれたい」という気持ちは誰に対してもある感情で、嫌われるより好かれてるほうがいいに決まってる。たとえば家族。たとえば友達、たとえば同僚や上司。そう、「あざとい」とは単なるモテテクという意味だけじゃない。人と人とのコミュニケーションを円滑にし、この社会を強く生きていくための処世術だったのだ。
……というのを踏まえ、11月7日放送回「あざとい気遣いで魅せる年下男子」で紹介されていた年上に好かれるためのテクニック「飲みの場で酒飲まずにラムネ注文する」を上司との飲み会で実践した。
普通にブッ飛ばされました。あざとい、ムズい。
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