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モト冬樹の神技
そして配信者とは少し違うが、ある意味「伝説」となっているのがテレビ東京のゲーム番組『有吉ぃぃeeeee!~そうだ!今からお前んチでゲームしない?』でのモト冬樹による『スーパーマリオメーカー』のゲームプレイだ。「下手さ」のみに特化したそのゲームプレイは逆の意味で「神技」と呼べるほどのクオリティを誇る。
仕かけられたトラップに「すべて」引っかかり、最初の毒キノコで死に、次の音符ブロックで死に、その先の崖で死に、その先のトゲでも死ぬ。コース作成者であるアンガールズ田中が考え得るであろう、あらゆる「死」を体現する素直さと不器用さ、そしてふたつの難所を超えるとひとつ目の難所を忘れるロケットえんぴつのような記憶力に腹筋が崩壊してしまう。
同じステージだけで実に70回以上死んでいるのにもかかわらず、少しもイライラすることなく、毎回「初見のような感じ」で楽しんでプレイしている純粋さに本当にほのぼのとさせられる。そこには「笑い」と「癒やし」しかない。オチ含めて最高のゲーム配信動画だった。
有野晋哉、狩野英孝、モト冬樹、すべてのおじさんプレイヤーに共通する魅力はその「まじめさ」だ。どれだけ下手でも腐ることなく手を抜かずに全力でそのゲームに取り組み楽しむ姿、そしてその姿から生まれるわざとらしさが1ミリもない「全力の失敗」だからこそ視聴者は心の底から笑い、おじさんプレイヤーを応援したくなるのだと思った。おじさんforever。
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