知れば知るほどお酒が楽しくなる!『エンジョイ!クラフトビール』でビール沼にハマろう

2020.10.9
エンジョイ!クラフトビール サムネイル

ロックバンドMONOEYESのベース・ボーカルを務めるスコット・マーフィーとライター/イラストレーターの岩田リョウコがクラフトビール愛をしたためた『エンジョイ!クラフトビール 人生最高の一杯を求めて』が出版された。

本稿では、著者のひとりである岩田リョウコが、自宅で海外旅行気分が味わえるというクラフトビールの楽しみ方と、同書に登場するビールのスタイルを音楽にたとえるというユニークな試みを紹介し、クラフトビールの魅力を余すことなくお届けする。


「自分が選んでいる」という行為にワクワクする

今まで経験したことのない状況のなか、いつもどおり暑い夏がやってきたと思ったら、あっという間にひんやり気持ちのよい秋になってしまった。夏の間は自粛が呼びかけられ、家からあまり出ずに消化不良の日々を過ごした……かと思いきや、実は自分なりに充実したステイホーム時間を過ごせてしまった。というのも、長きにわたるおうち時間で「ステイホームスキル」が身についてきたからだ。

特にクラフトビールを家で楽しむという新しい趣味ができてからは、ステイホームがレベルアップした。いろいろなビールを買い込み、毎晩その中から「今夜のビール」をピックアップする。そしてUber Eatsでそのビールとマリアージュして食事をオーダー。ビールに合った音楽を選び、世界各国のクラフトビールを飲んで料理を食べて海外旅行している気分になるという、自分で言うのもなんだけど、かなりいい遊び方を見つけてしまった。

何より、家にいろ、自粛しろ、ワイワイするな、という抑えつけられた環境のなか、「自分が選んでいる」という行為にワクワクしてしまうのだ

時にはジャケ買いも。クラフトビールの選び方

まず週に一度、国内外のクラフトビールを取り扱うボトルショップへ買い出しに行く。ずらり数十種類ものスタイルが並んでいる。居酒屋などでメニューにある「とりあえずビール」、あれ実はたった1種類のスタイル。ラガーというスタイルのビールだ。いくつか種類があるように思えるが、作っている会社が違う同じラガーが並んでいるのだ。

ボトルショップへ行くと何をどう選べばいいのか途方に暮れてしまうかもしれないけれど、ご心配なく。ボトルショップの人たちのクラフトビール愛というのは大変深いため、それぞれのビールには味の説明、アルコール度数、どこの国のどんなスタイルかなどが記されたポップが貼ってあることがほとんど。

それでもよくわからない場合は、思い切ってジャケ買いをしてもらいたい。好きなデザインのビールを選んで飲んでみると思ったとおりの味だったり、予想と違ってがっかりしたり、はたまた新しい好きなスタイルを発見したりと偶発的で楽しい出会いがあるのでおすすめ。

季節によって合うビールのスタイルというのはやはりあって、夏はさっぱりした酸っぱいジュースのようなサワーエールやガツンと苦味のあるIPAやジューシーなヘイジーなどがおいしい。今はもう空もすっかり秋っぽくなってきているので、そろそろ秋らしいビールにシフトする頃合い。なので今日は秋に飲みたいビールを紹介したいと思う。


ビールのスタイルを音楽のジャンルにたとえてみた

今年4月に出版した『エンジョイ!クラフトビール』では、共著者のスコット・マーフィーさんがミュージシャンということもあり、それぞれのビールスタイルを音楽のジャンルで表して紹介しているところがある。

『エンジョイ!クラフトビール 人生最高の一杯を求めて』スコット・マーフィー、岩田 リョウコ 著/KADOKAWA
『エンジョイ!クラフトビール 人生最高の一杯を求めて』スコット・マーフィー、岩田リョウコ 著/KADOKAWA より

これが意外としっくりきたのだ。たとえばわたしのお気に入りはサワーエール。サワーはエモ系……うむ、まさにドンピシャである。わたしは10代からずっとエモ系が好きなので合っている。ということで今回は、スコットさんの協力を得て秋に飲みたいビールを音楽にたとえてみた。

手に入りやすく、万人向けのアンバーエールは○○○○?


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岩田リョウコ

(いわた・りょうこ)文筆家、イラストレーター。アメリカ在住中にコーヒーの基本やトリビアなどをイラストで紹介するサイト『I LOVE COFFE』を立ち上げる。2015年にサイトが書籍化され、Amazonランキング全米1位に。現在、世界5カ国で翻訳出版されている。フィンランドサウナに魅了され、フィンラ..

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