ひきこもり入門、川後陽菜“旅を語る”、「第7世代」論<今週のおすすめ記事>

2020.9.5

としまえんが8月31日についに閉園したり、スーパーマリオブラザーズ35周年の発表があまりにもゴージャスかつ予想の斜め上でネットが騒然としたり、エンタメ関連のニュースが多かった今週。皆さまいかがお過ごしでしょうか。QJWeb今週のおすすめ記事をお届けします。


今週のおすすめ記事

岩井秀人さんが自身のひきこもり経験を語る「ひきこもり入門」第3回がアップされました。本格的なひきこもり生活が始まったことにより、外の世界(他者)の存在は非常に限られたものとなっていきます。その中で残ったのが「彼女」と「家族」というつながりでした。それぞれについて、【前編】、【後編】で語られます。詳しくは記事をご覧いただきたいのですが、「彼女」を失うことは岩井さんが外の世界と向き合うきっかけとなり、「家族」と向き合うことは結果的に岩井さんの創作活動において核となる要素になりました。そんな、大切な経験が語られた第3回、ぜひ読んでみてください。

近年は、仕事が空いたら旅に行くのではなく、旅の日程を考えて仕事を組む、というほど旅好きな川後陽菜さん。コロナ禍で自由に旅ができない現状を受けて、募る思いを語っています。竹富島の川後さん、ちょっとブルー(グレー?)のカラーが入った髪色と鮮やかな水色のお召し物(チュニック?)が涼しげで、素敵です。なぜか旅先でもモルック(木片を投げて木のピンを倒すみたいな競技)をやられていて、なんだろう……と思っていたら、そのモルックにもフィンランドでの旅の中で出会ったそうです。人、モノ、コト、あらゆる出会いがある“旅”は、人生そのものなのかもしれません……。マカオの夜の川後さんは必見のかわいさです。

クールポコ。、パッション屋良、ジョイマン……。私は『エンタの神様』世代で、ネタ番組を観て育ち、お笑いが大好きでした。しかし、18~22歳ごろ、ほとんどお笑いを観なくなりました。何か決定的なきっかけがあったわけではないですが、なんとなくそのころのテレビの雰囲気に嫌気が差した気がします。『M-1グランプリ』なども、今では大変興味深く観られますが、そのころは、観ているこっちにも緊張感が伝わり、笑っているどころではなかったので、嫌いでした。そんな自分を変えてくれたのが、数年ぶりにたまたま観た『M-1グランプリ2018』でした。トム・ブラウン、ジャルジャル(常連ですが…)、そして霜降り明星。特に霜降り明星の漫才は衝撃でした。「私立(わたくしりつ)!」なんていうツッコミがあるのか!と、痛く感動したことを覚えています。それ以来、彼らのラジオを聴き、出ている番組も観て、お笑いを観るのがまた楽しくなりました。
前置きが長くなりましたが、『YouTube放送作家 お笑い第7世代の仕掛け術』を紹介するこちらの記事。私が感動したのは、著者の白武ときおさんが、第7世代の特徴を述べる部分です。「お笑い第7世代は“ナチュラルダイバーシティ感覚”をもっている(中略)先輩からの飲みの誘いは絶対というような縦社会や、暴力・体罰のある世界に育ってないようなゆるさがある。そして、嫌なことは無理してやらない。」こういう人たちがお茶の間の人気を得ている。これは大きな変化です。社会が変わり、それに呼応してテレビ(メディアの世界)も変わる。このダイナミックな変化を一番楽しんでいるのが、白武さんと第7世代の彼らなのかもしれません。そして、この「楽しむ」ということが今の社会でお客さんに受け入れられるために一番大切な部分ではないかと思っています。

坂上忍の質問に対し「関係性ができてないから答えない」という返しができるフワちゃんのすごさ! ネタが強い印象の第7世代とは毛色が違うので、第7世代と括られることはあまりないフワちゃんですが、私にとっては第7世代です。テレビで見かけたら応援したくなる、今のテレビをおもしろくしている存在のひとりだと思います。それにしてもスキマさんはフワちゃんが好きですね。

『ひろしまタイムライン』は現代に戦争を語り継ぐという意味でよい取り組みだと思っていたので、今回の炎上は残念でした。その炎上を皮切りに、戦争体験を伝える/受け継ぐとはどういうことか、をアニメ評論家・藤津亮太さんが考察。今までのクイックジャーナルの中でも屈指の骨太な論考になっています。『この世界の片隅に』の原作と映画版との演出・セリフの違いによる、戦争表象としての質的な違いなど、新しい発見がいくつもある批評でした。

クイック・プレイバック

トンツカタン森本晋太郎さんが、『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』(TBSラジオ)に出演、しかし、おぎやはぎはふたりとも欠席。という世にも稀な珍事件が発生しました。その顛末を森本さんご本人が綴ったコラムがQJWebに掲載されています。合わせて、森本さんが去年『クイック・ジャパン』本誌に書いた「しまいにゃポコチン」的なコラムをご紹介。ぜひ、セットでお読みください。

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