『アメトーーク!』観覧客の帽子の謎、フワちゃんが明かす(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


フワちゃんにはベットしたいと思わせる強烈な魅力がある

『ひかくてきファンです!』

『ひかくてきファンです!』にフワちゃんファン。番組がファンに募集をかけると歴代1位の応募数があったそう。その中からふたりが登場。ひとりは「フワギャル」という言葉を作ったファン歴3年で、おそらく最も古いファンだという。

彼女に褒められているときのフワちゃんの照れ方が独特で可笑しい。ファンから「生々しい下ネタを使わない」ことを指摘され「小3が言いそうなことしか言わないようにしてる」など戦略を語っていたのも興味深かった。

芸歴2年目のときには『アメトーーク!』に普通に観客として観覧に。その映像が残っているのがスゴい。そのとき、フワちゃんは例のアメトーーク!の帽子を被っている。あの帽子は希望者による挙手制で被る人が決まるのだそう(フワちゃんは真っ先に手を挙げた。フワちゃん「激イタでした(笑)」)。ずっとよくわからない配列で被ってるのなんなんだろう?って思ってたけど、長年の謎が解けた!

テレ朝の寒川ディレクターは、まだまったく売れてないころのフワちゃんのVTRを自費でグアムまで行き撮ったという。その寒川DのCSでの番組がフワちゃんのテレビデビューだそう。放送作家の長崎周成や白武ときおにしても確かそんなエピソードがあったけど、フワちゃんにはベットしたいと思わせる強烈な魅力がそのころからあったんだろうなと思った。

『かりそめ天国』

宮下草薙・草薙とフワちゃんで「雑誌の付録225冊分全部開ける」。ふたりは同期だが「壁はけっこうありますよね?」と草薙。これにフワちゃんは「なんなん? あたしは何回かぶち破ろうとしたのに硬ぇの!」。

付録の双眼鏡でフワちゃんをのぞく草薙に、スカートをめくりパンツを見せるフワちゃん。草薙が困惑し「なんでそんなことするんですか? お前、かかってんの?」と言うとフワちゃん「だってさ、有吉、見てるの不安じゃない?」。フワちゃんが「認められたいなって思うよね、有吉さんに」と言うと、草薙「そういう思いってちゃんとあるんですね。あんまりない人だと思ってたから」。

自由気ままにリアクションをするフワちゃんに対し、基本、付録を褒めるスタンスの草薙。「演者にも嘘ついてる演者マジ嫌いだから」「お前、本音で生きろって!」とフワちゃん。

だが、草薙が1位に選んだカードがたくさん入る財布を「私はポイントカード、アプリ派だから、いらなーい」とフワちゃんが言うと「褒めるんだよ! こういうときは! なんでも本音でやろうとするなよ!」と反撃。草薙は最初「あんまり成立したことないよね」と言っていたが、草薙もフワちゃんにちゃんとツッコむから随所に攻守交代がされていてとっても相性のいいコンビだった。

フワちゃんがいなくなると、加賀まりこが登場。オドオドしながら草薙が「芸能界を長くつづけるにはどうしたらいいか?」と聞くと「なんだと思う、自分の魅力は?」と加賀。「わからない」と口ごもる草薙に「こっちが手を差し伸べたくなるところがいいところなの。それがあんたの魅力なのよ。あんたが凛々しく男らしくなったら全然魅力ないの」と答える。「凛々しいのに憧れてて……」と草薙が言うと、加賀「すっごい大きな間違い。凛々しくなったら、あんたは死ぬよ」。

このVTRを見て「草薙ちゃん、けっこういろんな人と相性いいね」とマツコ。有吉「誰にでもあれだからね」。

『MIU404』

『MIU404』が本当にスゴ過ぎる。5月に放送された『あたらしいテレビ』で、脚本の野木亜紀子は「実況する暇がないドラマを作ろうとしてる。画面から目を離したらついていけないぐらいの密度で、今『MIU404』も作ってる」と言っていたけど、まさにそのとおりになってる。

あと、ドラマにおけるネットの描写ってだいたい古いと感じることが多くて、それが「新しさ」を表現するために使われてるからよけいに冷めてしまうのだけど、野木作品は『フェイクニュース』のときからちゃんと現在(とちょっと先)のネットのリアリティを描いていて本当に素晴らしい。

今日観たい番組:サンドが中心になった王道のコント番組『ただ今、コント中。』

『ただ今、コント中。』(フジ)。サンドウィッチマン、 バイきんぐ、かまいたち、3時のヒロイン・福田、しずる、わらふぢなるお、狩野英孝らによるコント番組。

『SWITCHインタビュー 達人達』(Eテレ)は畑正憲×五十嵐大介。

『激レアさん』(テレ朝)は「真面目な性格がいきすぎてストイック過ぎる生活を送り続け、65歳を前にして肉体が絶頂を迎えている人」として郷ひろみ。

『さんまのお笑い向上委員会』(フジ)にオードリー春日が初登場。

『有吉反省会』(日テレ)に真壁刀義。

『ゴッドタン』(テレ東)は「ネタギリッシュNIGHT」。出演はななまがり、マヂカルラブリー、蛙亭、ザ・マミィ。 



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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