須藤蓮、ルネラジ、芥川賞ほか<今週のおすすめ記事>

2020.6.27

QJWeb編集部が本気で読んでほしい記事をピックアップする「QJWeb 今週のおすすめ記事」。6月20日、21日とオンラインやついフェスが無事開催されました。QJWeb賞を獲得されたモリィさんの連載が楽しみです。それでは、今週のおすすめ記事をお送りします。

今週のおすすめ記事

彼のことを知りたい。サムネイル写真を見たとき、直感的にそう思いました。その容貌から彼の鋭さ、繊細さ、哲学を持っている人のある種のふてぶてしさを感じました。『ワンダーウォール 劇場版』(脚本:渡辺あや/監督:前田悠希)で、主人公を演じた俳優・須藤蓮さん。この記事は彼が『ワンダーウォール』という作品と共に、コロナ禍の世界とどう闘ったのか、その記録です。意外な経歴と、出演作品への強烈なこだわり、周囲を巻き込んでいく行動力。彼が燃やす「火」は、息苦しい社会を、確かに変えていくことでしょう。

気軽に聴いてほしいです。『髭男爵 山田ルイ53世のルネッサンスラジオ』通称『ルネラジ』。不勉強ながら、この記事を読むまで『ルネラジ』のことを知りませんでした。記事中の「『ルネッサンスラジオ』も文化放送内の誰も知らないスペースに取り残され」という表現に、『オールド・ボーイ』(作:土屋ガロン/画:嶺岸信明)の冒頭を思い出し、山田ルイ53世さんの見た目も相まって、 「優しいハードボイルドラジオ」と思って聴いています。

骨太です。 杉江松恋さんによる、芥川賞候補作評。論の中心は「赤い砂を蹴る」(『文學界』6月号)の著者・石原燃さん。「太宰治の孫」として話題ですが、彼女の作品は、むしろ母である津島佑子からの系譜として読まれるべきだと提唱します。今年の芥川・直木賞について、QJWebは今後も追いかけていく予定です! お楽しみに!

西島大介さんのマンガ連載「コロナくんの追憶」第3話は「『リング』に登場する呪いのビデオと、コロナウイルスの共通点(?)」がテーマ。2ページ、3コマ目の「やば…観ちゃった」のコロナくんと手書きの「つ…つい。」、「ハイ死亡」がかわいくて何度も何度も見てしまっています。

『金スマ』のオードリー回、最後の即興漫才まで含めて、とにかく最高でした。前回の2時間スペシャルで、信じられないくらい春日さんの不倫話を引っ張っていたのは、こういう構成でもう一度やるためだったのか、と合点がいき、「テレビってすごいなぁ~」とアホみたいに思いました。その数時間後、『霜降り明星のオールナイトニッポン0(ZERO)』が報道直後の生放送。ドキドキしながら聴きました。ふたりの力でこの騒動も乗り切ってやる、という決意、ふたりの強い絆を感じ、4時代は泣きながら聴きました。

とんでもなく下世話で楽しいラジオレビューです。「『誰も傷つけない笑い』に背を向け『自分が傷つく笑い』を選んだ」というタイトルが秀逸ですね。お笑いの無限の可能性を感じます。多くを語ることはできませんので、詳しい内容は記事をどうぞ!

クイック・プレイバック

「青春高校3年C組女子アイドル部」メジャーデビューシングルのMV撮影レポートです。演技パートはアイドル部・センターの頓痴気さきなさんに密着。初々しく、ひたむきに演技に向き合う姿がレポートされています。記事中、「日の光がまぶしい午後3時。衣装に着替えたメンバー達は撮影前、スキップをしながら元気に広場を走り回っていた」と。こういう一瞬こそが青春ではないでしょうか…。(2020年1月22日に公開された記事)

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