岡村隆史の失言問題にどこまでも優しく寄り添う爆笑・太田(てれびのスキマ)

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昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


昨日観た番組:説得力がハンパない杉村太蔵の失言解説

『サンデー・ジャポン』岡村隆史の失言問題について。

「岡村はやっぱり勇気づけようとしてたんです。もちろん配慮も足りないし、想像力も足りないけど、岡村はある一定の人たち、リスナーをなんとか勇気づけようとしていた。矢部が岡村に『お前は社会性がない』って言ってたけど、社会性がないのが岡村なんです。そういう岡村を聴きたいっていうリスナーもいっぱいいて。これはひと言では片づけられなくて、今の状況もあるし、性風俗業界が今どんだけ苦しいかとか、あるいは女性団体の気持ちもあるし、深夜ラジオとは何かという気持ちもあるし。岡村は本当に今、自分を大事にしてほしいし、あいつは自分を責めるから、自分の心をとにかく優先してほしい」と爆笑問題・太田はどこまでも優しく寄り添う。

「『チコちゃん』は俺がやる」とオチをつけながら。「放送聴いてて矢部もずーっとツラかったんだろうなってわかったし、だから矢部は厳しく言うんだけど、矢部が厳しく言うこととほかの人が厳しく言うことは岡村にとっては違うんですよ」。

一方で糾弾する側にも心を寄せることを忘れない。「岡村の言葉に傷ついたっていう人は、コロナだけでなくて普段からそういう発言にずーっと傷つきつづけてきた人たち。だから許せないって言葉も乱暴になるし、降板しろって言うのもある意味わかる。でも岡村は岡村でああいう人間だから、目の前にいる自分のリスナーを勇気づけようとした。それはね、対立すべきことじゃないと思うのね。やっぱり恐怖心と怒りは相性がいいんですよ。そこはもうちょっと冷静になって、話し合うことが必要かも」。

「失言がどういうときに起きるかっていうのを私からちょっと解説したいんですけど」と口を挟む杉村太蔵。「やっぱりテンションが上がったときに起きるんです!」とハンパない説得力。

YouTube配信『カメラを止めるな!リモート大作戦!』、映画『カメラを止めるな!』のスタッフ、キャストによる完全リモート作品。「スタッフキャスト全員、自宅から一歩も出ず、一度も会わずに再現ドラマを作ってほしい」というプロデューサーのムチャ振りに映像ディレクター日暮(濱津隆之)が応える。本作で行われた手法を重ねた構造というのが『カメ止め』らしい。SNSの巻き込み方も秀逸。今だからこそ、今しかできないアイデアの詰まった作品だった。「また現場で!」。

『美食探偵 明智五郎』仲里依紗が殺した夫の遺体を武田真治とバラバラにするシーンにけっこうな時間を割いていて驚く。今の時代のゴールデン・プライム帯のドラマの中では、かなりエグい描写。挑戦的。

『日向坂で会いましょう』未公開シーン集にカットの時間を競う「カット女王決定戦」という目線を加えるのはさすが。アイドル番組にもかかわらず、番組最初のカットは春日だったとか、「東のシャイボーイ芸人」若林とか、オードリーへのイジリにかなりの時間を使うのもこの番組らしい。エンディングで「カットが多いのは番組に対して前向きに挑戦した証」とテロップで出たけど、こういう考え方のスタッフだからこんなにもおもしろい番組になっているんだなあと思う。

今日観たい番組:NHKがリモートのバラエティー&ドラマを連続で放送!

『今だから、新作ドラマ作ってみました』「心はホノルル、彼にはピーナッツバター」(NHK)。準備も収録もリモートで制作したドラマシリーズ第1夜。出演は満島真之介、前田亜季。

『ロンブー淳のバチャぶらリモだちナイト!』(NHK)はオンライン上で繰り広げられる「大人のアソビ場」に淳がお邪魔するリモート・トーク・バラエティーとのこと。今回は「アニメ『映像研には手を出すな!』好きなだけ語れるカフェ」「B’z熱唱道場」「TechマニアRoom」に。

『しくじり先生』(テレ朝)は、格闘家・朝倉未来。

【毎日更新】きのうのテレビ(てれびのスキマ)
5月3日 明石家さんまが絶賛する、ずん飯尾の“優しい言葉”
5月2日 オードリー若林、父との最期の日々で気づかされたこと
5月1日 矢部浩之の説教は、岡村隆史だけでなく僕らにも向けられていた
4月30日 R-指定「男なら全員キムタク目指す。男前の教科書に『木村』って書いてあるでしょ」


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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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