ハロプロ=“名門私立校”そのワケは?
幼稚園や小学校から学んでいる名門私立校の“内部生”は、長い時間をかけて校風や哲学を修得しながら、エリートコースを歩んでいく。その姿は幼きころからハロプロのなんたるかを叩き込まれ、一流のアイドルへと育っていくハロプロ研修生に似ている。
エスカレーター式の名門校では、附属校から上がってきた内部生だけでなく、一般入試を経て中学や高校に途中から入学してくる“外部生”もいる。名門校の一般入試は難易度も倍率も高く、その試験に合格することは内部から進学するよりも遥かに難しいと言われる。そんな難関を突破した外部生は、まさに実力者であり、それは一般参加のオーディションという狭き門をくぐり抜けてハロプロの正規メンバーとなったオーディション合格者も同様だ。
実際にハロプロでは、オーディション組が研修生出身者を差し置いて、重要な役割を担うことも少なくない。モーニング娘。で類まれなる個性と才能を発揮する佐藤優樹やアンジュルムでボーカルの軸となっている上國料萌衣は、いずれもオーディション組。彼女たちはハロプロ研修生出身ではないからといって、単なる「素人」というわけではない。「研修」によって育まれるスキルとは異なり、特別な才能を持った人材なのだ。
そして、そういったオーディション組の存在が、組織全体に刺激を与えることも多い。たとえば、『ハロー!プロジェクト“ONLY YOU”オーディション』を経て、BEYOOOOONDSのメンバーとなった平井美葉、小林萌花、里吉うたのの3人。このオーディションは、“誰にも負けない特技”を持ったメンバーを発掘するというコンセプトがあり、平井と里吉はダンス、小林はピアノという特技を持っている。中でも小林は、その特技を活かして、ステージ上でピアノの生演奏をするなど、昨今のハロプロにはあまりなかったパフォーマンスを見せている。そんな小林に触発されたのか、モーニング娘。の佐藤優樹と野中美希も2019年の秋ツアーでピアノの生演奏を披露。間違いなくハロー!プロジェクトに新風を巻き起こしているのだ。
内部生と外部生の融合による、伝統と進化
名門私立校が内部生と外部生を融合しながら、そのブランドと実績を保っているように、ハロー!プロジェクトもまた、ハロプロ研修生とオーディション合格者を組み合わせていくことで、その伝統を守りつつ、進化をつづけている。このふたつの柱があるからこそ、多様性あふれるメンバーたちが集まり、唯一無二のパフォーマンスを生み出すことができるのだ。
そんなハロプロの組織像を頭の片隅におきつつ『ハロドリ。』を見れば、レッスンやライブに打ち込むハロプロ研修生たちの姿を何倍も楽しめるだろう。そのうえで、アンジュルムの新メンバーオーディションでどんなメンバーが合格するのかを想像すれば、なおディープに堪能できるはず。ぜひとも、20年以上の歴史があるハロー!プロジェクトの最前線を体験していただきたい。
『ハロドリ。』
テレビ東京で毎週月曜の深夜1時~深夜1時30分、BSテレ東で毎週日曜の深夜1時15分~1時45分に放送中。
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