川後陽菜(元乃木坂46)が語る「ZOC」“女性ファンから支持される、おじさんのいない世界”

2020.3.30

文=川後陽菜 構成=森野広明
編集=中野 潤


乃木坂46の1期生として活動していた在籍中から、メンバーに切れ味鋭いあだ名をつけたり、雑誌連載でメンバープロデュースを行うなど、その確かな分析力から「川後P」の愛称で親しまれた川後陽菜。

卒業後は、フリーランスとしてオタク・サブカル方面を中心にマルチな活躍を見せる彼女が、『QJWeb』読者に伝えたいカルチャーを紹介する。

休みの日はすべてアイドル現場に

私は2011年8月に乃木坂46の1期生になってから、2018年12月のグループ卒業まで約7年間、アイドルとして活動してました。もともとは、保育園生のときにモーニング娘。さんやミニモニ。さんが好きで、漠然と「芸能人になりたい」という思いを持ってたんです。

当時のアイドルブームはものすごくて、私が住んでた福岡県内だけでも戦国時代でした。ロコドル(ローカルアイドル)の番組があったり、HR、LinQ、QunQunといったグループがバチバチしてて、その下に橋本環奈ちゃんのいたRev. from DVLなどがありました。いろんなアイドルさんを追いかけるようになって、いつの間にか本格的なアイドルオタクになってました(笑)。

それから、上京して乃木坂46として活動することになったのですが、「動画で観てた東京のアイドルさんにいつでも会える!」という感動からオタク活動にますます拍車がかかり、アイドル現場のスケジュールがまとめられているサイトをチェックして、休みの日はすべてアイドル現場に行ってました。

たぶん、まわりから見たら「乃木坂のメンバーなのにめちゃくちゃ現場いるじゃん!(笑)」っていう不思議な状況だったと思うんですけど、自分としては、いちオタクとしてただそこにいただけなんです。

オタク&サブカル趣味に自分らしさを見つけた

でも、アイドルを長くつづけていくためには、ヘンにキャラをつけたりせず自分らしいキャラクターを出していったほうがいいと思うんですよね。無理をしてどこかで疲れてしまったり、活動休止してしまうアイドルも見てきたので、ストレスフリーな自然体でなければつづかないんです。

川後陽菜
川後陽菜

私自身、乃木坂時代に自分の好きなオタクやサブカル趣味を発信していったことがおもしろがってもらえたし、現在の活動にもつながってると思うので、それはよかったかなと思います。  

当時、『乃木坂工事中』という番組で紹介させていただいて、今でも追いかけてる大好きなものが、今回のコラムで取り上げるアイドルにとても深く関わってる「ミスiD」です。

発信力を持った「個人」の女の子たち

正直、今は昔ほどアイドルを見てはないんですよね。これは「卒業生あるある」だと思うんですけど、乃木坂46のチェックもまったくしてなくて、新曲のタイトルも自分がやめた時期までで記憶が止まってるくらい(笑)。きっと、一番好きだった時代のアイドルが卒業していったり、グループの数が減っている悲しさもあると思うんですけど、アイドルそのもののあり方も少しずつ変わってるような気がするんです。

というのは、ミスiDの候補生に代表されるような、SNSの発信力を持った「個人」の女の子たちが増えたことで、アイドル的に見られる女の子の数も増えていってるんじゃないかということ。私自身、アイドルのチェックはできてないと言いましたが、SNSで女の子個人をチェックすることはすごくしてて、最近のオタク活動はもっぱらそっちなんですよね。

今回は、そんな現状を示すような最強のアイドルグループを紹介したいと思います。2018年に結成された「ZOC(ゾック)」は、西井万理那ちゃん(元「生ハムと焼うどん」)以外のメンバーがミスiDから選ばれたグループ。そこにミスiDの選考委員も務めているミュージシャンの大森靖子さんが“共犯者(プロデューサー兼メンバー兼同志を表す)”として関わってます。

個性派集団をまとめあげる大森靖子の愛


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