「私たちの実力を見せつける」音大卒・小林萌花が語るBEYOOOOONDSのこれから

2023.5.26
「私たちの実力を見せつける」音大卒・小林萌花が語るBEYOOOOONDSのこれから

文=井上明日香 撮影=まくらあさみ


一芸を審査するメンバーオーディションをピアノで通過し、つい先日音大を卒業したばかりのBEYOOOOONDS・小林萌花。ライブでのピアノ披露にとどまらず、昨年からグループとしてオーケストラとの共演に挑戦中。それを引っ張る? 小林に裏側を聞いた。

※この記事は『クイック・ジャパン』vol.166(2023年4月27日(木)より順次発売)掲載のインタビューを転載したものです。

小林萌花
2000年生まれ。東京都出身。グループ内ユニットはSeasoningS。YouTubeで好評だったLOOKBOOK企画、第2弾は「撮ったけど編集が大変で……(笑)」とのこと

全編オーケストラのライブって!?

──昨夏、姫路で行われた『HimeFes2022』から今年行われる『BEYOOOOOPHONIC』と、オーケストラとの共演が続いていますね。

小林 最初にお話を聞いたときはそんなことができるんだ!と驚きました。でもBEYOOOOONDSには弦楽器の生音を使った曲も多いので、「私たちならオーケストラ編曲でもできそうだね」と自然に思えた気がします。3rdシングルの「英雄~笑って!ショパン先輩~」なんてまさにショパンの「英雄ポロネーズ」を元にした曲ですし。

──オーケストラと相性のいい楽曲が多いのは、やっぱり小林さんがメンバーにいるから?

小林 作曲の星部ショウさんはじめスタッフの皆さんは、常に私たちメンバーを見て「次になにができるだろう」と考えてくださっていて。その中のひとつとして、私のピアノも注目していただいているとは思います。それこそ「英雄ポロネーズ」は小さいころから弾くのが夢で、リリースの前年にバースデーイベントでチャレンジしたんです。それを聞いた星部さんが、もともとクラシックを元にした曲を作りたいと思っていたのもあって「これでいこう!」となったみたいで。

──実際に『HimeFes2022』に出演して、いかがでしたか?

小林 正直、当日は結構バタバタでした(笑)。オーケストラの方ともリハーサルで初めましてで、もう次は本番みたいな状態だったので、ドキドキな感じもあったんですけど。でもお客さんが楽しんでくださっているのも伝わってきましたし、個人的に良かったのは、1stアルバムの「OOOOOVERTURE」の生演奏が聴けたこと。まさにオーケストラの曲なので、すごく感動しましたね。

──その経験を経て、今年は東京芸術劇場で『BEYOOOOOPHONIC』が行われます。現時点での意気込みを教えてください。

小林 今回は全編でBEYOOOOONDSとオーケストラのコラボということで、どんな感じになるのか今からすごく楽しみです。私個人としては、前回もピアノを弾かせていただいたので、今回も私にできる限りのパフォーマンスをお届けできたらと思います。あとはメンバーのサポートとかもしつつ、うまくクラシックとポップスをまとめていけたらいいなと。

──前回の共演でも、メンバーの皆さんにオーケストラやクラシックについて教える部分も多かったのでは?

小林 いや…… どうですかね? クラシックといっても音楽っていう括りは同じなので、みんな戸惑うこともなかったような気が……。そんなに役に立ってなかったかもしれません(笑)。並んでる楽器を見て「あれは○○っていう楽器だよ」って教える、くらいのことはしましたけど。あとはなんだろうなぁ。普段の私たちはドラムのビートに合わせて歌ったり踊ったりするんですが、クラシックは“呼吸”で合わせなきゃいけないので、お互いを信じてやるしかないんだよ、ということは伝えました。

──小林さんは昨年、内村光良さんが主催する『内村文化祭』にご出演されていたのも印象的でした。どういう経緯で参加することになったんでしょう?

小林 内村さんからお聞きしたのは、純粋にピアノが弾ける人を探していて、ネットで検索したら私が出てきたみたいで(笑)。本当にありがたい経験でした。リハーサルではすごく緊張したんですが、結果的には本当に楽しくて。2日間4公演、個人の仕事を無事に終えられて達成感がありましたし、コントライブというものに触れられたのも楽しかったです。舞台でやらせていただいたことも、普段グループでやっていることだったので、グループの代表として今までやってきたことを活かせるという気持ちもありました。逆に『内村文化祭』で新たに気づけたこともあったので、それをまたグループに還元したいです。

──オーケストラコラボしかり『内村文化祭』しかり、ここ最近のBEYOOOOONDSの活動は小林さんから広がっているように感じます。

小林 そんなそんな(笑)。結果的にそうなってるだけです。私は基本的にはハロプロが好きで、ハロプロの曲を歌って踊るライブが一番好きなお仕事なので。SeasoningSのメンバーはよく「職人気質」と言われるんですが、本当に自分のやりたいこと、やるべきことを常に突き詰める性格で、それを周りの大人の方が見てくださって、結果的にお仕事につながればうれしいなという気持ちでやっています。

──今後、BEYOOOOONDSとしてこうなりたいというビジョンはありますか?

小林 メンバー皆、4年前と比べると歌唱力もダンススキルもすごく上がっていますし、向上心の強い子ばかりなのでこれからさらに上に行けると思っています。最初のころは曲の面白さ込みで注目していただいてたと思うんですが、そこに頼らず、私たちの実力を見せつけるパフォーマンスをしていきたいです。あとは、いろんな特技を持っているメンバーが多いので、自分たちでMVや作品をセルフプロデュースとかもしてみたいです!

「演技をしながら嘘もついて」BEYOOOOONDS・山﨑夢羽の“今”を培った演劇女子部での活動
左から小林萌花、山﨑夢羽、一岡伶奈/『クイック・ジャパン』vol.166より

コンサート&イベント情報

『Hello! Project 2023 Spring CITY CIRCUIT』

6月までツアー中、BEYOOOOONDSは5月27日(土)の宮城公演に参加!
ツアー詳細はこちら

『M-line Special 2023 ~Magical Wish~』

現在開催中の『M-line Special 2023 ~Magical Wish~』に、BEYOOOOONDS島倉りか・西田汐里・山﨑夢羽のゲスト出演が決定!
■6月17日(土)埼玉公演 参加メンバー:佐藤優樹 / 宮崎由加 / 島倉りか
■6月25日(日)愛知公演 参加メンバー:佐藤優樹 / 宮崎由加 / 山﨑夢羽
■7月1日(土)大阪公演 参加メンバー:宮崎由加 / 西田汐里
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