テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。
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『シンパイ賞!!』
ゲストは見取り図。霜降り明星・せいやは見取り図・盛山と2015年ごろに約1カ月弱、大阪で一緒に住んでいたそうで、盛山から米の炊き方や掃除の仕方を教えてもらったという。霜降りが『M-1』で優勝したときも、後輩に先を越された感情を微塵も出さず「今日からお前はスターや!」と素直に喜んでくれた気持ちのいい先輩だ、と語る。
東野から「東京では内村さんにハマれ」とアドバイスをもらった見取り図・リリーは『笑神様』のロケで眉毛を剃って出るという奇行に。爆笑問題・太田は「俺らも最初、ウッチャンナンチャンにハマった。全部使ってもらったの。でもよそでウッチャンナンチャン一番つまんないって言いつづけた(笑)。全然怒らずにすごくいい人たち!」と言う。
盛山は「爆笑問題さんにハマリたい!」ということで、「どうしたらいい?」と問いかけると、すかさずせいやが「おもしろいスキャンダル出してください」とこれ以上はないであろう最適解を導き出す。太田「一生言うから!(笑)」。
宮下草薙の宮下は演技の仕事が急増。宮下は自らを「憑依型」と自称しているそうで「脱獄犯の役をやったあと、閉所が嫌になる」と語る。これにせいやは、苦笑しながら「今、映画とかドラマみたいな感じで言ったけど、再現VTRのやつやろ?」と指摘。そう、宮下が脱獄犯を演じたのは『クイズTHE違和感』のクイズ出題用の再現VTR。せいや「再現Vで役が抜けない奴、おらんって!(笑)」。
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『ワイドナショー』
サンリオキャラクター大賞の話題で「専門家」として平井“ファラオ”光が登場。これに松本は「『世界の拷問』とかの専門家じゃなくて?」と笑う。ファラオは仲のいいカズレーザーの勧めからサンリオキャラクターに興味を持ち、そこからどっぷりハマったという。
「リトルツインスターズは1975年なので細川たかしと同期」だとか「第1号のコロチちゃんは1973年でエアロスミスと同期」「ハローキティは1974年でアルフィーと同期」と独特の同期チョイスで笑わせていく。ポムポムプリンはSPEED、けろけろけろっぴはB’zと同期だそう。大賞に輝いたシナモロールは2001年なので、「チョナンカンがCDデビューした年」。ファラオのよどみない解説と同期チョイスに松本も振るのが楽しそう。
『漫勉』
『ガンダム』などのアニメーターとしても有名な安彦良和のマンガ執筆現場に密着。
ネームを作らずいきなり下描き、しかも構図を決める“アタリ”などもほとんどせず、いきなり人物の目(眉毛)から描いていく作画が驚異的。複雑な俯瞰の構図もポジショニングのアタリもなく描いていく。「やっぱりアニメーターの癖が出てるのかも」と事も無げに語る安彦が恐ろしい。
コマ割りにもアニメーターならではの考え方が出ていて興味深い。得意のアクションシーンのスピード感の気持ちよさについては、「(マンガデビュー作の)『アリオン』のころから、『動きは描けてるんだ、俺はアニメーターだし』っていう自信とか自負はありましたね」と安彦。
執筆はマンガの主流であるGペンやミリペンなどではなく、ほぼすべてが筆。ガンダムのような未来的な構造物なども筆で描くという。『ガンダム THE ORIGIN』を描いた際、最初に一瞬だけミリペンを使ったものの「やっぱりこれは絵を描く道具じゃない」と筆にすぐに戻したそう。言葉少なだけど、ものすごいこだわりを感じた。
明日観たい番組:『大豆田とわ子と三人の元夫』最終回など
『マツコの知らない世界』(TBS)「かた焼きそばの世界」「ミイラの世界」。
『ロンドンハーツ』(テレ朝)「48時間不眠耐久レースを短時間で撮影したら?」。
『霜降りバラエティ』(テレ朝)「令和のアグネス・チャン デビュー曲初披露SP」。
『イグナッツ!!』(テレ朝)「俺のぶっちぎりバイブル漫画」。
『ぼる塾の煩悩ごはん』(テレ朝)に福田麻貴。
『チマタの噺』(テレ東)に堀ちえみ。
『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジ)最終回。
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【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)
毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。
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