見取り図・盛山を「尊敬している」と言う伊集院光に、盛山「“日本一のメンヘラ”に見えてきた」(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『水曜日のダウンタウン』

「隣のヤツがとんでもないゴシップ話してたら仕事そっちのけで釘付けになっちゃう説」。かまいたち濱家やインパルス堤下が15分近くその場を離れられなかったのに対し、若手芸人のゴシップ好きであるはずのマヂラブ村上はわずか42秒で打ち合わせ先に向かう。「早いよ!」と野田に言われると、村上「わかるじゃん。僕が誰にも怒られたくないのを知ってるじゃん!」。

一方、さらば森田は、大好物の芸人ゴシップに釘付け。マネージャーから催促の電話が来ても「もうちょっと待ってください!」「ゴシップ仕入れてます!」という正直なLINEを送る。「コンビ両方と関係を持った」「漫才師」「東京在住の関西人」「生放送に出演中」「コンビ名が『ま』行」などという情報が小出しにされるなか、約17分のところでなんと森田は「すみません、今なんか芸人さんの話してましたか?」と仕かけ人に話しかける。「『見取り図』っすか?」と。森田の“ジャーナリズム精神”に驚愕すると共に、その予想の絶妙なチョイスに爆笑。

ネタバラシで仕事に行かないことを咎められるも、森田「言ったら、仕事なんスよ、これも! 天秤にかけたんですよ、仕事の大きさを。話次第ではこっちの仕事のほうがでかいから」。

『あちこちオードリー』

ゲストは見取り図と伊集院光。森田の“予想”を聞いた直後だったので、見取り図が画面に映った瞬間に笑ってしまった。そんな見取り図・盛山を伊集院は「すっげえ尊敬している」と言う。一度目の緊急事態宣言中に流行ったギャグリレーなどのバトンが回ってきたとき、盛山は全部、エミネム(実際は一部、ネイマール)に回していた。

「『僕はやれませんよ』っていうとんがり方だけでもなく、かといって全力でやるっていう媚び方でもない」「こういうカッコイイことができる若手がいるんだ」と語り、「あんた最高だったよ!」と称える。その真意を盛山は「回してくれた人にも失礼じゃない。あり得ないけどエミネムに回してワンチャン、やってくれたらって(笑)。僕が世界でフィーチャーされるじゃないですか」と説明。

「今東京でハマるべきMCは?」という話題には、「東京だと中居くんとかじゃない?」と伊集院が回答。若林も「中居さんはあると思う。中居さんはどの芸人さんよりキツい振り来るからね」と同調。芸人でいえば、少し前は千鳥が言うように内村だったと思うけど、今なら有吉弘行もそうかなとも思う。

長く活躍している伊集院は長つづきする人の見分けがつくのかと聞かれ、「おもしろい上に長持ちする人って基本いい人」と答える伊集院。するとすぐに「回り回って俺、(自分が)いい人って言ってるってことじゃない?」と気にし始める伊集院に、盛山が「伊集院さんが“日本一のメンヘラ”に見えてきた」と見事な表現。

終盤には、伊集院のことを「ラジオの帝王」と呼び始めた張本人である佐久間Pに抗議。「帝王って言われ損なの! 帝王って言われたことで枷をすげえつけられたにもかかわらず、“帝王フィー”がラジオからも出ず、そんなにおもしろいと思ってるなら、(テレビにも)もっと呼ぶだろ?って!(笑)」。


明日観たい番組:『おちょやん』最終回

『かりそめ天国』(テレ朝)。マツコ提案「ゾンビ社会で生き抜く方法」「後藤ファミリー初めての家族写真撮影」。

『新しいカギ』(フジ)2時間SP。ゲストは小池栄子ら。

『脱力タイムズ』(フジ)はビビる大木&竹内涼真。

『タモリ倶楽部』(テレ朝)、「断面撮影の裏にADたちの悲鳴が!? 熱々メンチカツ手割り問題」。

『漫才JAPAN』(日テレ)。ウエストランド、おいでやすこが、カミナリ、すゑひろがりず、とにかく明るい安村。

『久保みねヒャダこじらせナイト』(フジ)に伊集院光。

『A-Studio+』(TBS)に吉永小百合。

『おちょやん』(NHK)最終回。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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