2025年10月2日から始動した『QuizKnock10周年プロジェクト』のテーマは、「感謝と挑戦」。1年間のプロジェクトを駆け抜け、2026年10月2日に10周年を迎えたQuizKnockの8人は、いったいどんな気持ちでいるのだろうか?
10月3日に開催されたイベント『QuizKnock10周年パーティー!〜メンバー全員でクリアを目指せエイトアンサー〜』開催前に、伊沢拓司・ふくらP・河村拓哉・須貝駿貴・山本祥彰・鶴崎修功・東問・東言に話を聞いた。
目次
QuizKnockは“おもしろがる力”が強い

──本プロジェクトのテーマは「感謝と挑戦」でした。いろんなコンテンツを展開されてきた中で、最もチャレンジングだと感じたものはなんでしたか?
伊沢 『QuizKnock10周年スペシャルブック 十字路』(KADOKAWA)は半年ぐらいかけて作りましたし、チェックすることも多かったので、チャレンジングでしたね。ただプロジェクトの序盤に出せたので、そこでみんなが気持ちを作っていけたんじゃないかなと思います。
あと、この1年間を見通してプロジェクトをデザインしてくれた、10周年プロジェクトチームの働きもめちゃくちゃすごかったです。それが最も挑戦的だったし、改めてチームには感謝しています。
──プロジェクトを通して、QuizKnockの雰囲気に変化はありましたか?
ふくら ひと言で「QuizKnock」といっても、YouTube・Web・グッズ・イベントというようにチームで分かれているんですよ。今回はプロジェクトに対してみんなで同じ方向を向けたので、よりいっそう、一丸となった雰囲気があります。
伊沢 バランスがよくなった感じがしますね。YouTubeに出演しているメンバーで毎月会議を行っているんですが、いろんな提案が全員から出てくるのがいいところかなと思います。
特に問と言は僕たちよりも年齢がけっこう下なんですが、ちゃんと言うことは言える。それが改善にもつながっているので、全員のパワーバランスを整えるという意味で、この1年はすごくよかったです。

──プロジェクトを通じて改めて感じた、“QuizKnockらしさ”はなんだと思いますか?
山本 いろんなものをおもしろがる力が強い、ということですかね。
たとえば、メンバー全員の夢を叶える企画では、それぞれがおもしろがっているものを、メンバーの視線を通して届けられたと思うんです。各々がいろんなものをおもしろがっているからこそ、届けられる視点も多くなったのかなと。
須貝 みんな、こだわりがあるんですよね。クイズ以外にも、理科とか数学・漢字など、いろんなこだわりのものがある。
そうやってこだわっている部分を深掘りしていくと、もともとの知識の入口が広くなるんじゃないかなと思うんです。アリジゴクの巣みたいなイメージですね。
だから、クイズにこだわると、結果的に知識も広がっていって、みんながクイズ王になっているんだなと感じました。
東言は“なろう系クイズ王”? 今明かす「このメンバーのここがすごい!」
──この10年の節目に、改めて「このメンバーのここがすごい!」と思う部分をお聞きしたいです。
ふくら 山本はすごくがんばってるなと思っています。彼は謎解き専門チーム「NazoLock」にいるんですが、謎解きを作って、みなさんの目に見えるかたちでがんばりを発揮できているのがとてもいいですよね。
この間も、「みんなが山本みたいになれたらいいね」みたいな話をしたんですよ。
山本 みんなの憧れみたいですね(笑)。

──河村さんは、どなたがすごいと思いますか?
河村 須貝さんですね。もともとクイズプレイヤーではなくて、明るいからQuizKnockにいたほうがいいということで入ってくださったんですが、クイズがめちゃくちゃ強くなってるんですよ。普通に勝負したら3割くらいの確率で負けると思うから、あんまり戦いたくはない(笑)。
なぜクイズが強くなったかというと、科学をしっかりやっていて、素の理解力がとてつもなくあるからなんですよね。QuizKnockでの活動と博士号の取得を両立させて、今も科学に貢献しているんです。
我々はクイズをしてクイズに帰っていこうとするんですが、須貝さんは科学に還元しようとしている。この目的意識が非常にはっきりしているところは、すごいなと思っています。
ある意味でQuizKnockをちゃんと利用していて、科学のために生きてる感じがしてかっこいいですね。
須貝 ありがとうございます。クイズが強くなったのは、みんなと一緒にいるからこそだとは思いますね。日本トップレベルの人がいっぱいいるので、うれしいです。

──鶴崎さんは、どなたが改めてすごいと感じましたか?
鶴崎 僕は言かな。昨日(10月2日)、スピードキューブ(競技用ルービックキューブ)のチャレンジを成功させていましたが、ギリギリでも達成するのが東言なんだよな、と。
言とは『東大王』(TBS)でも共演していましたが、ちゃんと力を発揮するところがいいところだなと思いますね。
言 なぜだかわからないけど、謎の力により、ここぞというところでやっちゃいますね。
伊沢 なろう系クイズ王だ(笑)。
ふくら みんなうまくいくときとうまくいかないときがあるけど、うまくいったときに、「僕、主人公だな」と思える自信があるのはめっちゃいいよね。
言 僕は、伊沢さんがやっぱりすごいなと思いました。一緒に活動してるときは、お互いここがすごいってわかるんですけど、見えていない部分ももちろんあって。その部分が一番大きいのは伊沢さんなんですよね。
伊沢さんはいろんな分野で活躍されてますが、個としての活動だけじゃなくて、チーム全体を引き上げようという、ある種裏方みたいな働きもされてるんです。特にこの1年は、そういう気配りを感じましたね。
伊沢 “秘すれば花”的なところがあるよね(笑)。でも、どうやったらチームがよくなるかはみんなで言い合える環境になってるので、そういう働きをしているのは僕だけではないとは思います。
ファンと対面した感想は「本物に会った!」
──プロジェクトの一環で、ファンの方と接する機会も多かったと思うのですが、印象に残っていることはありますか?
伊沢 今日のイベントもそうですが、今年開催した『QuizKnock出張中』では“子ども・保護者ペア席”を用意しました。ひと桁代の年齢の方がすごく来てくれたんですよ。
しかもみんなクイズで手を上げて、いい答えを言ってくれたりとかして。QuizKnockのコンテンツは難しいところもあると思うんですが、簡単にしようとしなくても楽しさが実現できてるのはうれしいですね。
QuizKnockを始めたときから「将来、ファンの誰かがノーベル賞を受賞して『QuizKnock見てたんです』って言ってくれたら勝ちだよな」という話をしていたので、その一歩を踏み出してるなと感じました。

ふくら あと60年ぐらい待ったら、そういう人が出てくるかもね。
伊沢 20代が受賞者でもいいわけだからね。
ふくら ローレンス・ブラッグは、25歳で父親のヘンリー・ブラッグと一緒にノーベル物理学賞を受賞してるしね。
伊沢 ローレンス・ブラッグ、すごいな。ヘンリー・ブラッグみたいな偉大な父があってこそだよね。
問 ヘンリー・ブラッグみたいな親御さんが、QuizKnockのイベントにお子さんを連れて来てくれている。
伊沢 そういうことだよね。親御さんにも感謝ですね。
須貝 僕は、このプロジェクトで行ったことないところに行けたのが印象的ですね。『十字路』のお渡し会で神戸に行ったんですが、そういえば新神戸駅で降りたことってないな、とか思ってました。
鶴崎 たしかに、(関西に住んでいた須貝さんは)新神戸には降りないよね。
伊沢 関西人ならではだ。
須貝 もし東京から仕事で神戸に行くことがあったら、新神戸で降りるはずなんだけれども、降りたことがない。つまり、QuizKnockの活動として神戸には行ってなかったということなんです。
お渡し会では、「近くに来てくれるから、張りきって申し込んだら当たったんです!」と言ってくれる方もいて、すごくうれしかったですね。
僕たちはインターネットをメインに活動してるから、全国いろんなところにファンがいてくれているとは思ってたんですけど、お渡し会で「本物に会った!」と感じました(笑)。

山本 本当にいろんな都市を回ったよね。『十字路』のお渡し会では、「こういうイベントに初めて参加しました」と言ってくれる人も多くて。この10周年という節目をきっかけに、新たな出会いができたのがすごくうれしかったですね。
問 いろんな場所に行くから、その土地のおいしいものをみんなで食べて、その様子をYouTubeの『問チャン言ネル』に上げていたんですよ。
そうしたら、視聴者さんがコメントで「〇〇に住んでます。来てくれてありがとうございます」とか「これがおすすめですよ」って書いたりしてくれていたんです。
それで「これ食べたよ」って僕らが報告したら、「来てくれてありがとうございます。次来たときは、こことここに行ってみてくださいね」みたいなお手紙を書いてくださったりもして。
僕らは“イベント兼旅行”という感じで、初めて行く土地を楽しもうという気持ちがあったんですが、そこに住んでる方とのコミュニケーションが生まれたので、友達が住んでる町に遊びに行った気分になりました。
「ほぼしゃべらない」「なぞなぞを出す」楽屋の過ごし方
──今回の『QuizKnock10周年パーティー!』には、プロジェクトのテーマである「感謝と挑戦」がどのようなかたちで反映されていますか?
ふくら 普段のイベントでは、メンバー同士で対決することが多いんです。だけど今回はみんなで協力してクイズを解いて、それをお客さんも応援することで、会場が一体になれるようにしました。
“パーティー”と銘打ったのは、僕らがホストとなり、ゲストであるお客さんを楽しませたかったからです。これが「感謝」の部分ですね。
「挑戦」に関しては、これまで8人で協力してクイズを解くイベントをやったことがなかったんです。今までにやったことがないことをやるという意味で、挑戦的な企画になってるかなと思います。
河村 10年ずっと感謝しているんですが、この1年に関しては「感謝してるということを伝えるので、受け取ってください」という気持ちなんです。
感謝しているということを大っぴらにいっぱい言って、そしてそれに見合ったパーティーを作る。これで感謝を伝えていけたらなと思っています。
「挑戦」については、今回出題されるクイズの難易度が非常に高いと聞いているので、我々8人が本気を出さないとちょっとまずいかもしれないんですよね。
ふくら まったく盛り上がりどころがないかもしれない(笑)。
河村 それもスタッフが我々のことを信じているからですし、我々はがんばって自分たちを信じてやっていく。これがやはり挑戦であると思っています。

──ちなみに、今回のようなリアルイベントの楽屋で「この人はこう過ごしがち」のような“あるある”はありますか?
鶴崎 まず、僕は寝てます。ということは、ほかの人のことは見てません。
一同 (笑)
鶴崎 起きてるときもあるんですが、そのときはなぞなぞを出したりとか、意味のない話をしますね。
須貝 意味あるだろ、なぞなぞにも。
鶴崎 なぞなぞは意味がないからいいんだろ。
伊沢 あるかもしれないけど、覚えてはないよね。僕と山本は、ほぼしゃべらない(笑)。
山本 仕事してることが多いよね。
須貝 でも、なぞなぞを出したら答えてくれる。
伊沢 なぞなぞは答えるし、出す。
言 楽屋の外の話になるんですけど、ふくらさんはよく道に迷ってますね。こういう大きなイベント会場って道に迷いやすいらしくて。
しかも、ふくらさんは楽屋に来るよりも前に道に迷ってたりする。今日も猛烈に迷った結果、遅刻するはめになったんですよ(笑)。
伊沢 今日は、会場と真逆の方向に行ってたんですよ。びっくりした。
ふくら でも、これだけは言わせてほしい。道に迷ってダルいなって、僕が一番思ってるから(笑)。
伊沢 知らねえよ(笑)。
──今回の衣装も素敵ですが、こだわりやお気に入りポイントはありますか?
問 まず、この1年間通して“10周年カラー”が個人で決まっているんです。須貝さんは青、伊沢さんは赤、ふくらさんは緑……みたいな。衣装も、それぞれのカラーを取り入れたものになっています。
伊沢 夏場は半袖にしたりして、お客さんと季節感が違いすぎるみたいなことにはならないようにしてました。トンマナの一貫性などは保ちつつですが。動画だとよく「冬なのに半袖で季節感がない!」とか言われてますからね(笑)。
問 今日はみんなバッジをたくさんつけたりしていて、スペシャルでかわいくなっています。
僕はお菓子作りが好きだからお菓子のピンバッジがついていたり、言ちゃんはルービックキューブみたいなのがついてたり。ふくらさんのは……。
ふくら 僕だけ、ネギがついてる(笑)。

目指すはチャンネル登録者数4億人!?
──QuizKnockは11年目に突入されますが、これから個人的に挑戦してみたいことはなんですか?
伊沢 僕はこれまで以上に体を張りたいなと思っています。今までとは違う層に届けていくことが、進化のわかりやすい方向性だと思うので。いろんな言語の動画は出してきましたが、今後は身体言語の動画を出して、多くの人に伝えていきたいですね。
あとは、閉じ込められたりとかもしたいかな。僕、意外と動画の企画として閉じ込められたりしてないんですよ(笑)。
ふくら じゃあリクエストということで、承りました。
伊沢 お手柔らかにお願いします。
須貝 1曲踊りきるまで出られません、とかね。
伊沢 大変だ。マジで帰れないかもしれない(笑)。でもそういうふうに、今まで以上にチャレンジするというのが11年目の目標ですね。
ふくら 僕は動画を作っていますが、クリエイティブとして、いかに型にはまらず新しい挑戦ができるかというのがずっと課題なんです。
最近でいうと、『QuizKnockメンバーのやりたいこと叶えます』企画のような、2時間を超える長い動画を出すということは、今までやってこなかった挑戦なんですよね。
そんなふうに、今までのQuizKnockの活動に捉われない新しい挑戦ができたらいいなと思っています。もしかしたら次は1秒の動画が上がるかもしれない。
伊沢 「ユー・サファー」だ。
ふくら 世界一短い曲ね。
河村 『QuizKnockメンバーのやりたいこと叶えます』企画でメンバーの夢がほとんど叶っていて、僕だけまだ文章の直しや書き足しをしているので、まずそれをちゃんとやるということ。
あと個人的には、基礎固めの11年目にしたいなと思っています。というのも、プロジェクトでいろんなチャレンジをするにあたって、クイズをしてきたんですが、僕のレベルがもう少し高かったらこんなに困らなかっただろうなという場面があったんです。
基礎固めとチャレンジを両軸でやっていかないといけないなということを自覚したので、今度は20年目に向けて基礎固めをしていこうかなと。

須貝 今、河村さんから夢の企画の話が出ましたが、僕の夢は、最初は「オーダーグラブを作りたい」ぐらいのものだったんです。
なのに、元メジャーリーガーの五十嵐亮太さんとキャッチボールもさせてもらえるという大きな夢にしてもらって、感動しました。せっかく五十嵐さんにフォームとかも教えてもらったのに、120キロを投げないわけにはいかないなと。
速い球を投げるにはがんばらないといけないから、土日は筋トレをするとか、そういったプライベートのほうを充実させようかなと思っています。休日が充実してると、平日も元気にクイズができるような気もしますし。
夢の企画では、鶴崎がピアノを練習したり、言がルービックキューブをがんばったりしていたので、僕もがんばりたいなと思いましたね。
鶴崎 僕はですね、クイズ大会『Megalomania Tokyo』を5年間主催しているんです。クイズを始めてみたい人たちにも来てもらいたいなと思って、スタートしました。次回は定員を1000人にしようとしているので、宣伝をがんばろうかなと思っております。
山本 僕は、プライベートでもクイズや謎解きをするのが好きで、仕事とプライベートが混ざってるような感じなんです。好きなものを好きでい続けるために、それらをもっと深く掘っていきたいなと思っています。
クイズをどう作ったらよりおもしろくなるのか、謎解きをどう楽しんだらもっと自分も世界も広がるのか、そういうことを甘えないで追究していきたいですね。
問 みんなが言ってることと被らないことでいうと、プロジェクトの一環でやっていたYouTube『問チャン言ネル』で、企画とは別にみんなのキャラクター性を発信していたんですよ。それが、僕が思っていたよりもけっこう人気だったんです。
なので、“おもしろいQuizKnock”とは別に、“愛されるQuizKnock”を、僕の立場から発信していけたらいいなと思っています。
言 僕ってあまり社交的じゃないんですよね。QuizKnockとか視聴者さんとか、自分の身のまわりにいる方とは関わりがあるんですが、外側の世界とのつながりがけっこう少ないなと感じているんです。
でも、今の自分が関わっている世界の一歩外側の世界につながるチャネルはあると思っていて。たとえば僕たちのことを知らない、ルービックキューブをやっている人と知り合うとか。
そういうチャネルを通して外側の世界に接続することで、もっとコミュニケーションが増えて、結果的にQuizKnockという枠組みが大きくなったらうれしいなと考えています。

──最後に、いつか20周年を迎える際にこうなっていたいな、という展望があったら伺いたいです。
言 今回のプロジェクトでかなり大きなことをやった感覚があるんですが、実はまだまだまったく挑戦していない領域があると思うので、20周年を迎えるときにはそんな領域に踏み込んでいけていたらいいなと思います。
僕はIT技術や社会側の変化にも期待しているので、技術が発展することで、言語や国境の壁を乗り越えて、「楽しいから始まる学び」を届けられるようになっていたらいいなと思います。
鶴崎 10年でYouTubeチャンネル登録者数が200万人を超えていて、たくさんの人に応援していただいているわけです。今日のイベントにも6000人は来ていると思うんですが、10年経ったら指数関数的に増えなきゃいけない。
なので、登録者数は4億人を目指して、参加者数が3600万人を超える巨大なイベントをするのがいいんじゃないですかね。
河村 ……200万の2乗って、4兆だと思うんですけど。
ふくら 4億じゃなくて、4兆。ダメだよ、そんなところで間違えたら(笑)。
鶴崎 4億人じゃ足りない、足りない!
『QuizKnock 僕たちの現在地』5刷決定!

本イベント開催と同タイミングで、大好評発売中の『QuizKnock 僕たちの現在地』(Quick Japan SPECIAL)が重版出来。5刷が決定した。
本書は、カルチャー誌『Quick Japan』編集部が総力を上げて、QuizKnockを丸々一冊で大特集。人気の秘密やメンバーの魅力を128ページにわたって紐解いている。
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