くりぃむ有田が語るラジオリスナーへの思い「恐ろしいんだよ。ANNをやっていなかったら」(ソウドリ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『ソウドリ』(5月22日放送)

有田とノブコブ徳井による恒例の「特別企画・解体新笑」。今回の話題のひとつは、くりぃむしちゅーの関係性の変化について。

昔は楽屋が一緒だったため、本番前に1時間くらいずーっとしゃべっていて、本番に入るとボケとツッコミの「お仕事」をするという感じだったそう。「急に仕事モードだから小っ恥ずかしい」から、楽屋に戻ってまた雑談していた、と。しかし今は楽屋が別なため、雑談がなくなり、本番では「ちょうどごっちゃになってトークをやっている」という。がっつりボケ・ツッコミではなく、だからといってプライベートでもない「変な感じ」だと。有田「まだ変化しつづけているね」。

ラジオでは、また別な感覚なのだという。久々に『オールナイトニッポン』をやったときは、お互いの近況を報告したいと思っていたが、リスナーからのふざけまくっているハガキを読み始めたら近況なんて話してる場合じゃないと思ったそう。

有田は、伊集院光が話していた「SNSで匿名の人が悪口ばかりを言ってふざけるなという風潮があるが違う、匿名でめっちゃおもしろいことを書いてくれる人たちが一方ではいる。匿名がいけないという言い方をするのはおかしいということを引き、「俺たちはそういう奴らに助けられた」とラジオリスナーへの恩義を語る。(また、伊集院は『100分de名著』でも「匿名で悪口言うのはよくねぇじゃねぇかって、タレントが思いっきり胸張って言ったときに、僕は、匿名の善意にもものすごく支えられているので。たとえばラジオにネタ送ってくれる人とか。匿名が悪いわけではないって思ったりする」と語っている)

だから「誰が一番好きか」と一般の人に聞いたとき、ノブコブを挙げる人はいないんじゃないかと徳井が話した際、「俺らは自信がある」と有田は胸を張る。それは、『くりぃむのオールナイト』のリスナーがいるから。「リスナーにピンポイントで聞きに行ったら『はい、僕は有田さんが一番好きです』って言ってくれる自信がある」と。有田「恐ろしいんだよ。オールナイトニッポンをやっていなかったらホントにノブコブ状態なんだよ(笑)」。

『くりぃむナンタラ』(5月24日放送)

企画「クイズ!ファンvs本人!!」上田晋也編の後編。ここでは、上田にまつわるクイズで本人とファン芸能人が激突する。前半は櫻坂・大沼も奮闘するも、本人をも凌駕するカカロニすがやが頭ひとつ抜け独走。すがやが早押しに強過ぎるため、なぜか「ゆっくり」読む百人一首方式になったりするのがバカバカしい。それでも「有田の父」だけで「ひとつ大盛りで」と答えられてしまうすがやが圧倒的。ちなみに問題は「有田の父/親のお通夜でしんみりした空気のなか、母親に『出前でも取りましょう』と言われたとき、上田はなんと言った?」。そのときを振り返り、上田「なんだろな……人間って腹は減るよ(笑)」。

途中、あまりにすがやが強過ぎるため、有田マニアの栗谷に交代することに。上田の問題でも答えられるのかと聞かれ「やっぱり有田さんを観たくてテレビつけると、いるんですよ(笑)」と栗谷。実際に難問にも正解を重ねていく。『くりぃむのオールナイト』で語られている高校時代などの昔のエピソードについては答えられるが、最近のテレビ出演については弱いという妙な逆転現象が起こっている大沼に有田「とっくの昔に辞めてらっしゃるんですか? ファンを(笑)」。

終盤には、有田が問題文を見て噴き出してしまう「上田が若手時代、あまりにも欲求不満だったことからメロディに乗せて口ずさんでいたこととはなんでしょう?」というような問題も(すがやのツイートによると、盛り上がりに応じて2週またぎにするため、問題制作担当の復刻版ツバメがその場で作った問題もあったそう)。これに栗谷が「セックスしたいな~」と答え正解。
上田「アイドルの前で出す問題じゃない!」
有田「しょっちゅう歌ってたのよ!」
上田「最低だな(笑)。野糞して、ケツ出して、セックスしたいって」
有田「よくテレビ出てるな」
上田「ホントだよ、完全にコンプラ違反の人間だよ!」
と言い合って笑う感じが、これぞくりぃむしちゅーで最高だった。


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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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