くりぃむしちゅーが後輩芸人の悩みに真剣にアドバイス「俺はディレクターの言うことは無視してる」(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『くりぃむナンタラ』

マヂラブ、ヒコロヒー、三四郎・小宮、もう中がくりぃむしちゅーにテレビでの生き方をガチ相談する企画。村上は『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン』を全165回を5回ずつ聴いているヘビーリスナー、ヒコロヒーも同様だという。

ハングリー精神は「50歳くらいで完全に消えた」という有田。「ダウンタウンを超えよう」というのは「23歳くらいでやめた」と語る。それは上田も同じで「その日できる全力を尽くすだけ」で「先のことは見ていない」と言う。

「よく芸能界で長くつづけるにはどうしたらいい?」と聞かれることがあるが、「自分が20~30年やっていける才能があると思うか。あるなら信じてやればいい。ないのに20~30年やっていこうと考えてるの?って俺は思う。俺もないと思ってるからそんな先のこと考えてない」と。

芸能界は「椅子取りゲーム」といわれることも「ピンとこない」と上田は言う。「ダウンタウンを抜く」などの話も「最初から比較してない」と言った上で「ものすごいカッコいい言い方をすると、昨日の自分と比べたほうがいい」と決める。この言葉に村上がプッと吹き出してしまうと「俺らのラジオのファンってことは上田をバカにしてる」と笑う有田。上田「あれは俺をディスる番組だから(笑)」。

自分が出ている番組も観ず「テレビ観るのはスポーツと『相棒』」だけだという上田。最近の若手を知るために『ネタパレ』は観るという話で、「『脱力タイムズ』からの流れで観る」と、相方・有田の番組を観ているとサラッと明かしていたのがよかった。ちなみに上田はランジャタイに笑ってしまうとのこと。

これから売れる芸人がどんな芸人なのか尋ねられた上田は「売れる人はわからないけど、売れないのははっきりわかる」と語る。「売れないなと思った人で世に出てきた人はいない」と言いつつ「俺がテレビ観てないから出てるのかもしれないけど」としっかりオチをつける。

野田は、お笑いはボケで終わるが、テレビは逆にちゃんとしたことで終わってほしいという台本になっていることがあると語り、どこまでテレビに求められることをすればいいのかを相談。

これに対し上田は「ディレクターはヒコロヒーのことなんか2%くらいしか考えてない。もう中のことも2%。そりゃそうだよね。カメラを設置してこんな照明で……ってディレクターはほかに考えることがいっぱいある。でも、ヒコロヒーはヒコロヒーのことを100%考えてる。だから絶対自分の考えのほうが正しいんだよ。ディレクターが言うことは聞いておけばいいんだけど、それをやる必要はないんだよ。俺はディレクターの言うことは無視してる」ときっぱりと答える。

周囲の人からの声にも同様に「ネットに書かれてることとかディレクターから言われることに、自分が応えられる才能があるんなら見りゃいいんじゃない?って思うんだけど、そんな意見を聞いて自分を変化させられるか?って」「たいていはその場で軽く言っているだけ。そんなヤツの期待に応えることはない」と聞く必要がない理由を論理的に語る。

有田も「他人はやっぱ責任を取ってくれないじゃない? だから誰も信用しないほうがいい」と同調。逆に自分がこうやればいいとアドバイスをして、その人の仕事がなくなったとしたら「俺は食わすしかない」「俺が後輩に言うときはそれくらいの覚悟で言っている」と言い切る有田がカッコいい。

『日向坂で会いましょう』

渡邉美穂卒業企画として全員がパジャマ姿で「ミホ・ワタナベのラストダンスに華を添えろ!ひなあいでやり残したことを全部やっちまおうSP」。笑って終わりたいという本人の希望で「涙厳禁」。渡邉のエピソードを語ったり、懐かしい写真を見たり、ひたすら楽しそう。いかに彼女がグループの中心のひとりとして愛されていたのかがよくわかる。番組初回で敗れて泣いた春日とのバスケ1on1対決もリベンジを達成。

最後に卒業式として春日が「卒業証書」を読み上げる。「渡邊くんが生んだ(や)(※◯の中に「や」)は、高瀬くんの『盛ってるで』と並ぶ番組から生まれた2大パワーワードだと思います。どんな企画でも手を抜かず、全力で取り組み、笑いに昇華するパワー。次のステージで絶対に役に立つと思います。これからも、持ち前の負けず嫌い精神を忘れず、何事にも食らいつき、新たな坂道を駆け上がってください」と。

その後、泣きながらもメンブレ事件や若林にもてあそばれたなどと振り返り最後まで笑いを取っていく彼女の強さが印象的だった。

【関連】もう中学生「出役の人たち、スゴイ!」芸人になることを決意したくりぃむしちゅーとの出会いを告白


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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