かが屋・加賀&放送作家・白武ときおの【エロ自由律俳句|第9回後編】5度目のゲストはバキ童こと春とヒコーキ・ぐんぴぃ!



白武の5句

【白武の句①】
前の恋人から受けた影響が香る話しぶり

お気に入りの映画とか場所とか、直接「前の彼氏からの影響で」なんて口には出さないけど、たぶんそうなんだろうし、そういうのって香ってくるよなって思って。

わかります。

わざわざこっちから追求することもないんですけど、そういう香りを感じたときに、彼女の歴史を感じていいなと思うときと、あーちょっとやだなって思うときがありますね。

ピンとはこないですけどいいっすね。ピンときたいんですけど。

僕は逆かもな、僕が影響を受けまくってるかもしれない。

僕もめっちゃあるし、気づかれてるでしょうね。「その化粧水、絶対に前の恋人の入れ知恵だろ」みたいなことが。

僕はメイクさんに聞いた化粧水使ってますけどね。

どうしたんです? 急にそんな声色を変えて。

【白武の句②】
導入した体位が響いた筋肉痛

素晴らしい。

お尻のつけ根になんだか違和感あって、あ、そうか、あれかって。

この痛みはなんだ? あーそっかそっか、っていう。

エロいハングオーバーです。自分が意図してない体位が思いもよらない筋肉痛を引き起こす。

いつもと体の使い方が変わってきますからね。

エッチをすると筋肉痛になるんだ。

普段体を使ってないこともあって、2日後とかに思い出すんです。

名誉の筋肉痛だ。痛みと共にもう一度エッチを思い出すってことですね。

【白武の句③】
膝の皿交換できなくてもいってまえ

また体位の話になっちゃうんですけど。フローリングみたいな硬い場所でそういうことになったときに、こっちの「痛い痛い!」でテンションを下げたくないから、「今日の膝はもうしょうがない! 行ってまえ」と強行突破することがある。

この上はもう立てなくなってもいい!っていう覚悟の句なんですね。

膝との決別です。

お別れしなくても(笑)。

加賀くんも前に「痕になってもいい」っていう句を読んでましたよね。

はい、だからすごくわかりました。相手の関節がどこも痛くないように配慮すると、自分の関節を殺さないといけないんですよ。肩で守って頭を支えてみたいな。どうなってるの今、みたいな状態のヒーロー感ったらないですよね。俯瞰で見たらめちゃくちゃキモい形になってるのに。

皆さん紳士なんですね。

次はヒーローの句です。

【白武の句④】
固いジャム瓶握力の弱さヒーロー登場

これは『NANA』から教わった概念なんですけど。

少女漫画の『NANA』ですね。

僕はそんなに強い男じゃないんですけど、自分より力が強くない女の子がビンとかペットボトルを開けられないときに、その弱さが僕をヒーローとして登場させてくれることがある。『NANA』でノブっていうキャラが、落ち込んでる女の子のもとに行って「大丈夫? どうしたん話聞こうか」って登場するのがずるいやつだ、みたいな責められ方をするんですけど、そういうことってよくしてるし、自然とそうなってくれることってあるよなと。

なるほど、弱い部分があるおかげで、こちらの通常でも引き立つことがある。

ギャップというか、相手あってのことですな。

【白武の句⑤】
知らない街で遠のく自戒

ひとりで沖縄に行った日の夜ですね。空いてる店も数件しかないみたい状況で、隣にいたおっちゃんが「旅行なら俺案内してやるよ」ってキャバクラ2軒連れてってくれたんです。ものすごい遠い沖縄という場所の時間と空気に流されて「今日ならもうどうなってもいいな」ってなって……みたいな日のことをたまに思い出すんですよ。

遠のく自戒っていうのがいいですね。普段いかに自戒をしているかが伝わってくる。

それぐらいストッパー外したいなっていう気もあります。

たがを外す経験っていうのは大事ですよね。仕事の人たちと接するだけの日常だとなかなか難しいですからね。

芸人さんみたいな出役だったらより自戒も強くなっていくと思います。

そうかもしれない。

ぐんぴぃさんなんて強烈に自戒をされていますもんね。

十字架背負いながらやってます(笑)。

俺はいつまで童貞でいるんだ、みたいなのは決めてるんですか?

好きな人ができれば、とは思ってるんですけど。

今いるんですか? 好きな人。

けっこう簡単に人を好きになったりはするんですけどねえ。

たとえばAちゃんのことを好きになって、Aちゃんから「私も気になってる」って言われたらお付き合いしますか?

うーん、難しいですね。君は僕のことを本当に知っているのか!って思っちゃうかもしれません。動画のぐんぴぃはたくさんしゃべって、明るくて、もしかしたらおもしろそうだと思ってくれてるかもしれないけど、実際の俺は怒ったりもするし、嫌なやつだし、どうせ君の期待には答えられんよ、と。一緒にいても楽しくなんてできないよ!って。

そんなことないですって! こんなに人を楽しませる才能がある人いないですよ。

元気出しましょう! ぐんぴぃさん!!

アフタートーク

冒頭でも話しましたけど、ぐんぴぃさんが扱う言葉とか領域が僕にとっては未知なものだらけで。エッチなアスキーアートがあるなんて今日初めて知りました。

僕もです。

発想の出発点が全然違う。脳みその広さを感じるんですよ。ぐんぴぃさんの巨大な内的世界をもっとのぞいてみたくなりました。

白武さんみたいな感度の高い人たちのアンテナから取りこぼれたもので遊んでるだけですよ(笑)。僕は白武さんのエロさにまだ驚いてます。

……って思いますよね。でもそれはぐんぴぃさんがバキバキの童貞だからなんです。本当にエロいのは加賀くんなんですよ。

エロの黒幕は加賀さんなんだ……。

(笑)「バキバキ童貞」っぽいことだけじゃなくて、ぐんぴぃさん視点で世界を見ている句もおもしろかったです。白武さんもおっしゃっていますがぐんぴぃさんは奥が深い。

うれしゅうございます。

あと、ぐんぴぃさんのリアクションが新鮮でした。毎回ピュアに「それはいいですね」って反応してくれる。エロ自由律俳句の会をやってると、「あー」とか「うんー」とか湿っぽい声が漏れやすいので(笑)。

それも北大路欣也さんみたいな低い声で(笑)。

ぐんぴぃさんはちゃんと少年のリアクションをしてくれるので、いつもとは違う盛り上がりにもなりましたね。

──お知り合いでエロ自由律俳句に向いてそうな方はいらっしゃいますか?

ゲストの方にいつもお知り合いのエッチな人を聞いているんですよ。すみません。ギャル数珠つなぎみたいに。

そうですねえ、しみけんさんならすぐに連絡ができますけど……全部台なしにしちゃうかもしれない(笑)。

まったく別のベクトルの発想から句を考えてくれそうですよね。

振り幅がすごいことになりそう。

バキバキ童貞の次が日本で一番エッチしてる人って。

やっぱりやめときましょう(笑)。

かが屋・加賀&放送作家・白武ときおの【エロ自由律俳句|第9回後編】4度目のゲストはバキ童こと春とヒコーキ・ぐんぴぃ!
左から、かが屋・加賀とぐんぴぃと白武ときお

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【連載】エロ自由律俳句
お笑いコンビ・かが屋の加賀翔と放送作家の白武ときお。お互いに自由律俳句が好きで、詠んだ句をLINEで送り合う仲であるふたりが、「エロ」をテーマにした自由律俳句の連載。


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福田 駿

(ふくだ・しゅん)1994年生まれ。『クイック・ジャパン』編集部、ほか『芸人雑誌』編集も担当。

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