フワちゃん、プロレス第2戦も激闘。有田のアドバイスには「ダサくないっすか?(笑)」(行列のできる相談所)

トップ画像=『クイック・ジャパン』vol.148より

文=てれびのスキマ 編集=高橋千里


テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『行列のできる相談所』(4月23日放送)

フワちゃんの女子プロレス挑戦、第2戦。

今回も葉月と組み、林下詩美と“同期”で新人賞を獲った天咲光由。林下を、テレビ的にわかりやすい「ビッグダディの娘」などと一度も紹介しなかったところに、本気でプロレスとして見せようという意思が窺える。

「さんまに会うときより緊張するわ」とオカダ・カズチカに会いに行き、ミサイルキックを伝授してもらったりと、しっかりと準備してきたフワちゃん。

「勝ちにいく」というフワちゃんは、初戦につづき解説も務める有田から「狙うは天咲光由。林下詩美とは絡んじゃダメ。ピンチになったら逃げて」とアドバイスを受けると、「でも、ダサくないっすか、それ?(笑)」。

解説席では「そんな簡単に勝てるものではない」と言う有田に対して、「でも、まさかのことが起こるのもプロレス」と実況の村田晴郎が盛り上げる。

入場では初戦同様に固さが見えたが、試合が始まるとやはり表現者としてずば抜けている。闘志あふれる表情が素晴らしい。ミサイルキックはもちろん、フライングボディアタックや投げっぱなしジャーマンといった新技も披露するが、なによりちゃんと気持ちの伝わるいい試合。

しかも、終盤は天咲ではなく林下と戦っている場面が多かった。カウンターのラリアットに対して危ない受け方をして、DDT、ジャーマンを受けて敗れたフワちゃん。

「本当にプロレスが大好きになりました」「出直してきます。前みたいに『もう一回やらせろ!』とダダこねるんじゃなく、一回冷静に次どうするか考えてきます」というコメントからは、もしかしたら、ひと区切りという感じかもしれない。

確かにこれ以上のハードルは難しい。そう思わせるほど、2戦とも高いハードルを飛び越えてきたフワちゃんはものすごい。フワちゃん「明日の『ヒルナンデス!』休もうかなあ~(笑)」。

『日向坂で会いましょう』(4月23日放送)

「あつまれぽんこつの森 天然さんいらっしゃい!」と題して、日向坂の中から天然だと思うメンバーは誰かというアンケートを実施し、上位11名がスタジオに集結。

見守り隊6人がサポートしながら、天然エピソードを聞く企画。「私、絶対そっち(見守り隊)だと思う」と言う潮紗理菜に、若林「そう思ってる人なんだよね、天然は(笑)」。

そんな潮や河田陽菜の安定感抜群の天然エピソードが次々と明かされるなか、強烈なインパクトを残したのは、4期生の新星・山下葉留花と岸帆夏。

初対面のメイクさんに3回同じ鳥のフンが落ちてきた話をしていたとか、ウォーターサーバーと下水道を混同していたとか、バナナを持ちながら「これいいメロンだよ」と言ったとか、山下の天然エピソードが止まらない。

極めつきは「山口陽世の『口』という字に一緒に入りたい」と言っていた話。これに困惑した春日「現実の話……? なんですか、それ?」。

さらに、「ほかにも山下のエピソードがある人?」と振られ、「はい」と手を上げた岸。しかし、いざ指されると言葉に詰まってしまう。若林「そんな手法あったか!(笑)」。

そんな岸も、潮との最初の会話が「パーカーだと思ったらレインコートでした!」というわけのわからないもの。若林「これはスゴい地下格闘技だね!」。

それだけでは終わらない。山下は「ここにいない正源司の話なんですけど……」というエピソードを話し終えると「今のは正源司ではなく、岸くんのエピソードです」という、すぐにはどういうことか理解できなくなるカンペに騒然となるスタジオ。

一気に山下と岸の摩訶不思議なキャラクターがあらわになった、強烈な回だった。


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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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