ハライチ澤部の代打を、“類似タレント”ザコシショウが務める。井戸田「個性死んでる(笑)」(ぽかぽか)

ハリウッドザコシショウ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『ぽかぽか』(4月4日放送)

澤部が体調不良のため「類似タレントといいますか、進行もできてね、ああいうかわいらしいフォルムの、同じような人がいまして、スタッフさんが見つけてきてくれたみたいなんで。ちょっとお呼びいたしましょうか」と呼び込まれたのは、澤部風衣装に身を包んだザコシショウ。澤部のちょい誇張ものまねがちゃんとちょっと似てる。うしろ姿は「一緒(笑)」。そして若干ぎこちない部分もありつつも、根がマジメなザコシらしく真っ当に進行役を務めていく。岩井「カンペもちゃんと読めるんですね(笑)」。

最後のコーナーは「芸人青田買い!火曜笑市」。想像するに、ザコシはもともとこのコーナーに出演予定だったのではないか。コーナーの「現場責任者」である井戸田はスタジオにやってくるとザコシに向かって「あら? 個性死んでますね」とひと言。ザコシが「お前がここやれよ!」と返したように、定石で言えば井戸田を澤部の代役にしてもよかったところ、ザコシにしたところに『ぽかぽか』の予定調和を壊してやろうという精神が垣間見られる。

2時間しっかり進行を務め上げたザコシに、井戸田は再び「2時間ずっと(個性)死にっぱなしでした」と笑う。まだ時間があるということで「笑市」をもうひと組と最後にネタを披露したのが「俺が見本見せるよ」というザコシ。「古畑任三郎」を見せつけ、すぐさま個性爆発。

『激レアさん』(4月3日放送)

落ち着いた感じの20歳くらいの青年が登場すると、「腸活をしている人」と予想をする若林。実際は「17歳で町内会長になっちゃった人」と“チョウカツ”違いで近かったと笑う。

今回若林が、引っ込み思案だった彼に共感してか、自身のことを語る場面が多かったのが印象的だった。学校にもあまり行かなくなってしまった彼は、父の勧めで町内会の会議に参加したというエピソードでは「引っ込み思案って歳離れてたほうがちょっといけません? 同級生より。俺も同世代苦手でしたけど、あき竹城さんにはガンガンいってた」と笑い、役員会議では「(ゆっくり大きな声で)」などと書かれた台本を作ってMCの練習をしていたという話にも「バイト募集の電話で似たような台本書いた。『(ハキハキと)』みたいな。でも本番はこのとおりいかないよね?」と語る。

さらに50軒に突撃訪問したという話には「世論調査のアンケートのバイトで、1軒もインターホン押せずにめちゃくちゃ怒られて泣いたことがある。『大人になっても何もうまくいかないぞ!』って」と述懐。そして、最後のラベリングでは、オープニングでのやり取りにかけて「町内の善玉菌の人」と見事に決める。いつも以上に若林がノっていたいい回だった。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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