ハライチ岩井、“流浪の番組”の継承を宣言「がんばりますよ、タモリさん(笑)」(ポップハライチ)

ハライチ『クイック・ジャパン vol.155』

トップ画像=『クイック・ジャパン』vol.155 表紙

文=てれびのスキマ 編集=高橋千里


テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『ポップハライチ』(4月3日放送)

佐久間宣行が木月洋介と組んで企画・演出・プロデュースする、ハライチMCのポップカルチャーで遊ぶ番組の第2弾。

「この番組は不定期にやる“令和の流浪の番組”」と笑う岩井は、『いいとも』を『ぽかぽか』で継承したのにつづき『タモリ倶楽部』も継承したことを“宣言”。「誰も認めてないでしょ」と澤部がツッコむも、岩井「がんばりますよ、タモリさん(笑)」。

今回の企画は「すきまギャラクシー賞」として“かませ犬”キャラの最優秀賞を決定する。

この企画に対して「私はフジテレビの“かませ犬”になっている」と言ってコントの出演場面をCGで消された話、澤部だけが『いいとも』レギュラーになった話などの定番話をする岩井に、澤部「このエピソード、一生話しますね(笑)」。

野田クリスタルがプレゼンするのは「これぞかませ」「かませの教科書」という『幽遊白書』の青龍。その後も『北斗の拳』の風のヒューイ&炎のシュレン(岩井)、『ワンパンマン』のソニック(松田里奈)、『BLEACH』の日番谷冬獅郎(大橋彩香)、『HUNTER×HUNTER』の陰獣(ガク)などが挙げられていく。

その中で「スピード系はかませ犬になることが多い」「最初の攻撃で飛び上がる」「ジャンプしながら御託を並べる」「氷系の必殺技」「『なんだと?』とよく言う」などといった、かませ犬あるあるが“発見”されていくのがおもしろい。

本当にポップカルチャー版の『タモリ倶楽部』のような存在になってほしい。

『ソウドリ』(4月3日放送)

有田とノブコブ徳井がお笑い談義をする恒例企画「解体新笑」。

シーズン15で大活躍したタイムマシーン3号に対し「いいもん観た」と讃える有田は、「さもその場でふざけているかのように言葉を紡いでいって」「伏線回収とかまったく関係なく、ボケてすぐツッコんで、笑いをただただ生んで、それを観て漫才したくなった」と、これ以上ない最大級の褒め言葉。

その後は過去の話を回想。とんねるずとの初対面について「海砂利水魚時代だったかな。俺らもまだ汚い時代よ。それを、すぐに貴さんが見つけて『お前たち、きったない顔してんな! 華がねぇな、売れるわけねぇ』って(笑)。いまだに貴さんに会うと言われる。『最初会ったとき、汚かったなあ』って」とうれしそうに語る。

徳井が「ワーキャーが売れている時代に、あえてヒールのほうに行って人気になったのがスゴい」と話せば、「ワーキャーを拒否したわけじゃなくて、なれなかっただけ。横にいるのが上田なんだから、ワーキャーにならないんだよ」と笑って振り返る。

有田にもファンレターは来たが、伊勢と上田だけはゼロだったと。「普通にやってたらヒールになったの!(笑)」。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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