『笑っていいとも!』が復活?『ラヴィット!』で「明日も観てくれるかな?」(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『ラヴィット!』

臨時ニュースの影響で、いつもよりも35分遅れでスタート。オープニングでは、40年前の10月4日は『笑っていいとも!』がスタートした日ということで、出演者たちがそれぞれ「オススメのウキウキするもの」を紹介。川島はやっぱり「テレフォンショッキング」だろうということで、「お友達」にドッキリで生電話。この日の生放送中にスタジオに来られたらネタを披露できるという趣向。「そうですね」「んなこたーない」などおなじみのタモリムーブをしつつ電話をかけると、電話口に出たのは守谷日和。わけもわからぬまま「『ラヴィット!』に来てくれるかな?」と振られ「いい……とも?」と答える守谷。最後に家はどこかと聞かれると突然電波が悪くなり水の中に潜ったような音に。川島「水中ですか?(笑)」。

守谷日和はエンディングに寝巻き姿のまま無事登場しネタを披露。そして最後の締めは「いいともの終わり方でやってよ」と大木が振り、川島「明日も観てくれるかな?」全員「いいとも!」。

山添が出したプレゼント応募用キーワードは「#幻ラヴィット」。今や「令和版いいとも」になりつつある『ラヴィット!』が、『いいとも!』が生まれた日にそのパロディをやるのもなんだか感慨深い。それが臨時ニュースのために「幻」になる危険があったというのも怖い。思えば『いいとも!』は日常そのものだった。その日常が平和に放送されることがいかに尊いことか、いつもと同じように楽しく放送してくれた『ラヴィット!』を観て改めて思った。

『タモリ倶楽部』

「毎度おなじみ流浪の番組」『タモリ倶楽部』も、『いいとも!』の4日後に始まったので40周年。「時間のほうも流浪していると」と珍しく放送枠を変えて特番。てっきり「40周年」と銘打った特番なのかと思いきや、まったくそんなことはなく、1993年放送の『タモリの音楽ステーション』初回以来29年ぶりの共演のユーミンの新アルバム発売に合わせたもののよう。「空耳アワーSP」ということで、すっかり専任のような風貌になった安齋肇も台本持ったまま登場。タモリ「リハーサルじゃないんだから(笑)」。もうひとりのゲストは奥田民生「いまだに俺、いるのかな?って」。

新作空耳では、「トロいトロいトロいトロい それ切って取ってこいよ!」という作品のVTRにトリプルファイヤー吉田が出演。「ホント、トロい男なんですよ」とタモリが言うと「え、この人、実際トロいってことなんですか?」と意外にも吉田を認識していない様子の民生。「歌詞は勢いあるんだよ。『今度会ったら殴る』とか言ってんだけど、すごいトロい」とユーミンと民生にタモリがトリプルファイヤーを紹介している図がなんだかおもしろい。

ユーミンの歌に空耳を見つける「空ユミアワー」では、「サーフ天国、スキー天国」のコーラス部分「COULD YOU TELL ME I’M」が「奥田民生」に聞こえるということで「ついさっきそっちで撮った」と奥田民生もVTR出演。この日はバイきんぐ小峠、錦鯉・長谷川もVTR出演しており、なぜかSMA率が高い。

「もうそれ以上」を「妄想令嬢」と空耳したり、日本語歌詞でも空耳できるという可能性も示していた。ちなみに安齋肇はやはりこの日も遅刻寸前で到着したそう。その理由は芝浦での収録なのにテレ朝に行ってしまったから。安齋「テレ朝はスゴい! 収録しない番組の人は入れないですね(笑)」。


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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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