バナナマン設楽が予言する“ブレイク前夜の芸人”きしたかの「ドッキリによくかかるのは前兆」(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『アメトーーク!』

毎年恒例の「もっとやれるはずだったのに…反省会」。以前は千鳥(2015年)やジャルジャル(2015~17年)も出た企画。

メンバーはこの企画レギュラーの品川庄司のほか、プラス・マイナス、ななまがり、磁石、きしたかの。昨年につづきMC横に座る設楽は、メンバーについて「楽しそうなメンバーだけど、ワクワク感はゼロ(笑)」。

それぞれの1年間の振り返りを聞いて、設楽は「自分たちで自分たちの1年を振り返ってるから、何がダメかみたいなところも見えてくる」と語った上で「みんなたぶん、あんまり好かれてない」とクリティカルなひと言。

いろいろがんばっても結局テレビから求められるのは「キモさ」で、「キモスパイラル」に入ってしまっているとななまがりが嘆くと、設楽は「必要キモ枠」があると「必要悪」のように言う。ただし、森下のキモさはマンガっぽいが、初瀬のキモさがリアル過ぎて金にならないキモさだと。

きしたかのは、ドッキリ系の仕事が増え、高野は全部の仕事がドッキリだと錯覚するようになってしまったと。

先日も家の下で転んで倒れているおじいさんがいて、助けなきゃと思って近寄ると、きれいな女性も寄ってきてふたりで助けたのだが、これは「ドッキリだ!」と思った。助けたあとは普通に別れたが、「このあと絶対に運命の再会をして、最終的に部屋に行って、淳さんが待ってるんだ!って思ったんですよ!」と語る。

設楽が「ドッキリによくかかるって(売れる)前兆だから」と言うように、まさにきしたかのはブレイク前夜の勢いを感じる。おそらく来年、ドッキリ系の企画は高野が席巻していそう。

きしたかのB表紙Ver『芸人雑誌 volume8(クイック・ジャパン別冊)』(太田出版)
きしたかのB表紙Ver『芸人雑誌 volume8(クイック・ジャパン別冊)』(太田出版)

『かりそめ天国』

朝食がおいしい旅館をコンビ芸人が前日から宿泊リポートする新企画。リポートするのはどぶろっく、トム・ブラウン、ずんというコクのある3組。

どぶろっくは、昨晩は2時半ごろまで久々にふたりで飲んだそうで、酒が残りまくっている顔。「そこがいい。いいロケです」と有吉。

前夜の温泉では、5歳のときに出会った話。保育園のお歌の時間に「当時から歌が上手って言われてて高らかに歌ってたんですけど、俺以上にいい声で歌っているヤツがいて、誰なんだって見たら、その日入園してきた森だった」と。

一度、江口が恋をして芸人を辞めると解散したが、結局別れて戻った。それを「待ってたよ」と森が受け入れてくれたが、そのときちゃんと謝ってないから、今謝りたいと立ち上がり、股間を見せつけるように謝罪。対する森も全裸のまま立ち上がって応える。有吉「バカじゃないの! おちんちん見せたいだけ(笑)」。

トム・ブラウンみちおはウィスキーを飲みながら「バー行ってウィスキーロック飲んでタバコ吸う人生だから」と決める。そこにすかさず「30歳でタバコを始めた」と補足する有吉。相変わらず後輩事情に詳しい。

そこから恋バナを始めるふたり。「責任を持つのが怖くて」シングルマザーと別れたなどと話すみちおに、もともとは部活の先輩である布川は「38歳の人が責任を持つのが嫌なんて何歳なのって話」と説教。

ずんは、ついにやすも初登場。そんなやすに「何回言うんだよ!」「待てないよ、もう!」などと厳しめのツッコミ。有吉「飯尾さんがやすさんにだけ厳しいから(笑)」。

この一連のVTRに「いい企画だね」「これは新シリーズ誕生ですね」とマツコが珍しく手放しで絶賛。おじさん同士が久しぶりに面と向かって酒飲んで翌朝一緒に飯食ってるのがいい、と。確かにビジネスパートナーから「友達」に戻ってる感じがとてもよかった。

そんなマツコは、番組初ロケで大久保佳代子と「かりそめ女子会」。途中からは浜口京子、オカリナ、そして大久保の愛犬「パコ美」も合流。有吉「なんでまともな人いないの?(笑)」。

マツコはその中で「落ち込まなくなった」「悲しいけど、人の感情みたいなのがどんどんなくなってる」「それくらい強くないとやっていけなかった」などと語っていた。

またマツコは、大久保と番組が「愛でつながってる」と言う。小ボケを全部使っていて「愛」でしかないのだと。大久保も愛ある編集で助かっている、有吉とマツコのコメントが大事などと語る。

まさに大久保に限らず、その部分こそがこの番組のロケVTRのキモなんだろうなと改めて思う。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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