日向坂46・齊藤京子、センターに抜擢され「あんまり発言とかもできなくなるので」ヒコロヒーとの変わらないチグハグトーク(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『キョコロヒー』

23時台移動の初回。齊藤京子は新曲でのセンターに抜擢されたことを報告し「あんまり発言とかもできなくなるので」と言い放つ。「そんなセンターさんって言論奪われるん?」とヒコロヒーが返すと「普通の女の子として生きていかせていただきます」と京子。ヒコロヒー「それ引退するときのやつ」と相変わらずのチグハグトーク。

語彙が少な過ぎて自分で曲の説明ができないから「このままだとピンチ」「日本語を補充してほしい」という京子は自分なりに「聴いてると勇気がもらえるような自分もがんばらなきゃって思える曲」と説明すると「がんばれ!みたいな曲?」とヒコロヒーが持ち前の読解力で噛み砕く。しかし「あ、違います」と即座に遮り「このままじゃダメだみたいな」と補足。ヒコロヒー「あー。このままじゃダメだよ、がんばれ!みたいな?」京子「あ、違います」。

この唯一無二な噛み合わないトークがやはり最高。ライブのバックヤードでカメラが映らないところで佐々木久美がくしゃみを連発していたのも可笑しかった。

『アルコ&ピースのメガホン二郎』

寅さんが大好きな平子が「『男はつらいよ』クイズ」に挑戦。『男はつらいよ』を題材にした4択クイズで、嘘の選択肢3つは『男はつらいよ』を一度もちゃんと観たことがないぱーてぃーちゃんの3人がそれぞれひとつずつ考えたもの。3問中2問正解すればスペシャルクイズに挑戦できるというルール。

渥美清が「タバコを一生吸わない代わりに仕事ください」と神社でお願いした数日後に寅さんのオファーが来たというエピソードをまねて、信子は「オナニーやめます」と電マを奉納しようとしたら神主さんに怒られたというエピソードを明かす。信子「(今も)我慢してるの。2年がんばってる。すごくない? マジムラムラしてる!(笑)」。

第1問は「柴又の帝釈天は何宗のお寺?」。この選択肢は「浄土真宗」「日蓮宗」「シュウウエムラ」「うちらズッ友からのズッ緒宗」。実質2択だが、そのうち1個がちゃんとしてる。「うちらズッ友からのズッ緒宗」については「宗教が言いたいことってこういうことかも」と笑う平子。信子「みんな仲いいよねーと思って書いたー」。

2問目は「くるまやの裏でタコ社長が経営する印刷会社の名前は?」で「桂印刷所」「朝日印刷所」「ドン・キホーテ」「盛ってなんぼっ所」という選択肢。今回もタコ社長の本名が「桂」ということを踏まえた絶妙な選択肢で、平子も「桂印刷所」と誤答。「真剣に考えた」というすがちゃんは「クイズのことから勉強しましたもん。意味もなくQuizKnockのこととか調べました」と。

最後の問題は「シリーズ第49作で渥美清に代わってオープニング曲を歌った女性歌手は?」その選択肢は「八代亜紀」「浅丘ルリ子」「mihimaru GT(「女性歌手っていえばmihimaru GT」ときょんちぃ)」「アリアナ・グランデ」。ここで平子は「正直、こっちもギリ感を狙いました。朝日印刷所も常識問題です」と2問目も空気を読んで間違えたことを明かし、「調べてきてるね、浅丘さんに行っちゃいがち」とすがちゃんの絶妙な選択肢を称えつつ「八代亜紀」を即答。「今日、絶対負け顔見せないっすね」とスタッフから声がかかると平子「本当に好きだから」。

『男はつらいよ』を「3人で観ようよ」と誘われ「ああいう映画はひとりで観るべき」「意味わかんないとか言ってくる」とすがちゃんが拒否すると、きょんちぃ「それを言っちゃあ、おしまいだ」。

3人がそれぞれの求められる役割を完璧に果たしたぱーてぃーちゃん。その優秀っぷりと好きにならずにはいられない感じにあふれていた。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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