『魔改造の夜』に世界の「Sニー」参戦。伊集院光も「当たり前に動くことがこんなに感動的なんだ」と興奮(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『魔改造の夜』

今回の競技は「ネコちゃん落下25m走」。ネコちゃんのおもちゃを魔改造し、途中6m落下させ25mを最も早く走らせるというもの。

自動車産業の「T京アールアンドデー」は、起き上がりこぼしを利用した「魔虎ちゃん」、日本三大重工業のひとつで航空機のエンジンなどを作る「Aエイチアイ」は、パラシュートを使った「ブルーニャンパルス」、そして大本命、世界の「Sニー」は、傘をグライダーのようにした「ALKNYAN(アルクニャン)」。

伊集院光が「同じルールの中で同じ素材を使って、まったく違う」というように形も、着地の方法も足から頭から囲った球体に、とさまざま。それらが披露されるとほかのチームから、アイデアに「すげー」という声が上がったり、「バケモンだ」と評されたりするのが同じ志を持つ技術者という感じがしてとてもいい。

第1試技では「T京アールアンドデー」や「Aエイチアイ」が着地での想定外のトラブルにより「記録なし」に。「皮肉にもネコらしい。思ったほうに行かない」と伊集院。一方、「Sニー」は美しさすら感じるパーフェクトな走り。これには「何事もないっていうのがどれだけスゴいか!」と伊集院も興奮。「当たり前に動くことがこんなに感動的なんだっていうのが身にしみてわかりました。これからすべての電化製品の見る目が変わりそうです」とこの番組の真髄を表す言葉を贈る。やはり並んだ人数から制作過程まで「世界の」と呼ぶにふさわしい貫禄があった。

そんななかで印象的だったのが、「Aエイチアイ」の第2試技。1回目が『魔改造の夜』の“魔物”に襲われたほとんどあり得ないトラブルだったと判断し、同じセッティングで挑戦する決断を下す。それが功を奏し、本来切り離すはずのパラシュートが本体に引っかかり引きずりながら走ることになってしまったものの、コース側面の壁にぶつかりながらも懸命に走っていくブルーニャンパルス。それに「がんばれ!」という声が飛ぶ。見事ゴールを果たすと敵チームからもこの日、一番の拍手。とても感動的だった。

2度とも失敗に終わった「T京アールアンドデー」、本命が本命らしく完璧な結果を残した「Sニー」、そして1度の失敗を跳ね返した「Aエイチアイ」。三者三様、勝負の残酷さと勝者のメンタリティ、勝ち負けだけではなく最善を尽くすこと……そんな戦いのすべてが詰まったような完璧な回だった。

『テレビ千鳥』

大悟が「よくない回のときの顔」で入ってきたが、今回は『スーパー野田ゲーWORLD』にノブが100万円出資したため「信〜NOBU〜」というゲームが収録されているということで、「ノブのゲームをやりたいんじゃ!!」。「1本は無理だと思います」と笑う作者の野田。

「信〜NOBU〜」は横スクロールアクションゲーム。オープニング映像の鎧に顔はノブというフルCGがもう可笑しい。「どうやっても“岡山”が消えないんですよ」という野田にノブ本人も「俺、ダサっ!(笑)」。

しかも「ノーマルモード」はなく「ハードモード」しかない仕様。鎧姿のノブは異世界に転生した「異世界ノブ」で強いが、1度ダメージを負うと「パンイチノブ」になってしまう。大悟「鎧からパンイチになるまでが早い(笑)」。

いわゆる「死にゲー」で何度も死んで攻略法を覚えていく「覚えゲー」だと野田は解説する。とにかくすぐにパンイチになり死んでしまうノブの姿がどうしようもなくくだらなくて笑ってしまう。実際に、ノブが鎧を装着すると大悟「洋風の甲冑が一番オモロなるな。お前の顔って(笑)」。

とにかく「ノブの顔」のおもしろがり方は無限。「ワシもゲーム作ってほしい」と勝負を挑み100万円を出資することになった大悟。ノブや野田の提案どおり、大悟版『ときめきメモリアル』ができたらめちゃくちゃやってみたい。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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