オードリー若林「こんなやりとり初めて!」“魔性“相席スタート山添との主導権争い(てれびのスキマ)

2022.5.26
相席スタート・山添寛

文=てれびのスキマ 編集=梅山織愛
トップ画像=相席スタート山添寛インタビューより


テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『あちこちオードリー』

ゲストは蛙亭、相席スタート。山添のクズキャラブレイクのきっかけは鬼越トマホークがクズエピソードを番組で暴露したこと。そのときに「僕も『言わんといてくれよ』のほうじゃなくて『何が悪いねん』のほうでいったらこうなりました」と山添は振り返る。

「鬼越っていろんな人のきっかけになってるんだね」という若林に「断固として鬼越への感謝の気持ちはありません。自分の腕でのし上がってきました」と顔を作る山添。

「ケイさんのボケのスタイルはずっと一緒。僕の役職が変わってきた。一番最初はツッコミだったんですけど、それがケイさんに合わないから心地よい相づちに変わった。その時期は工場みたいな気持ちで漫才をしてました。その次、気づいたらクズになりまして」という山添。

「進行は完璧にできる」とケイが讃えたのを受け、若林が山添にMCをやりたいかを聞くと優秀な方でいっぱいなんで、その人たちにいかに調理してもらえるいい素材でいられるかを考えます」と顔を作りキャラに入って答える山添。春日は「これはもう若林さんの責任だね」と苦笑する。山添「スイッチ入る音、大き過ぎましたよね(笑)」。

普段、この番組ではキャラに入ってトークするゲストに対して、若林はいかにキャラを剥がそうかと試みているが、山添のキャラに対しては楽しそう。定番の質問に対してよどみなく答えられ「何、俺をワンタッチで押さえてんだよ」とツッコむと「よくある質問でしたよ」と不敵に返されたり、キャラに入って自分の世界に引き込んでいく山添に「なんでお前の境界に持っていくの? 俺ががんばって進行したい」「お前、回してるな?」と迫り「回してません」と返され「こんなやりとり初めて!」と楽しそうに笑う。

ケイはそんな山添の魔性っぷりを「私がお金を貸してるのもそうだし、先輩がかわいがるのも、なんか知らないけど山添に選ばれてる立場になる」と表現すると「わかる!」と若林も同調。「俺もすでにジャッジされてる感じするわ。主導権握ってるよね!」。

一見、弱々しく見えるが、その男気や優しさで女性にモテる蛙亭・中野。「1週間、僕といてみてほしい」と言うとオードリーのふたりから「バラエティだけど、冗談言うな!」とツッコミ。

そんな中野が「ロングトークしてるとき、イワクラの顔が怖い」と山添が指摘すると「すべての発言が許せない」「嘘つき人間だと思ってる」「そうやって騙すんです」とまくし立てるイワクラ。中野「そこまで気づいてるならバラしちゃダメだろ! 騙してるって知ってるならバラすなよ!(笑)」。

当初、イワクラは「めちゃくちゃ偉い人でもケンカしよう」という気持ちだったが、売れてくると「まわりにいい人しかいなくてこんな幸せでいいのかって怖くて」と思うようになったという。これに若林は「俺もまったく同じ気持ち。幸せ慣れしなかった」と同意。

一方で、そういう気持ちはないだろ?と若林に言われ「ない」と笑う春日は「環境に慣れるタイプだから、どんな環境でも幸せだと思う」と答える。この違いがおもしろい。その春日に対し、ケイ同様、結婚して変わったと若林は評す。「もともとはセックスマシーン」「男性ホルモンの塊」と形容するとすかさず山添が「その当時の春日さんに素人でお会いしてます」と暴露。阿佐ヶ谷のガールズバーでバイトしていたときに3回来店したと。春日「待て、山添くん! このタイミングでか、貴様! 何回も会ってるのに、1回もその話してないじゃないか!」。

全編にわたって山添がその魔性っぷりで場を支配していく感じがとてもおもしろかった。

『有吉の壁』

佐藤栞里の代役にあいなぷぅ。オープニングのコールもままならないなか、「今後これで行こうと」と有吉が言うと出演者たちが総ツッコミ。「気合い入れてアイプチしてる」と小宮が指摘すると「あ、整形……」と思わぬ告白をするあいなぷぅ。

本編がスタートし「ちょっと緊張します」と言う彼女に「緊張しなくていいよ、みんなバカなことやるから」と優しく言う有吉。先日の『ロンドンハーツ』で有吉が「後輩と仕事をすることが多くなってきたから、その人のつまずきにならないようにしてやりたいじゃないですか。こっちの振りが下手だったりとか処理の仕方が下手だったりしたら、ああ申し訳なかったな嫌われちゃったかなとか。嫌われてもいいんだけど、その人のキャリアの中で邪魔になってないかなとか。そうするともうちょっとうまくやんなきゃなとか」と繊細な一面をのぞかせていたのを思い出す。判定を下す相手はもちろん全方位に対する気遣い。

いざ始まると「どこで終わらせればいいのか……」と戸惑うあいなぷぅ。佐藤栞里が難しいことをさり気なくやっていたんだなということがわかる。

感想を聞かれても「集中して見てなかった」。「『壁クリアです』っていうタイミングのほうが……」「あとで考えてもいいですか?」といっぱいいっぱいなのが可笑しい。松尾「早く栞里ちゃん戻ってこないかなー!(笑)」。

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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。