迷惑系芸人?相席スタート山添「親が悲しんでます」大活躍の舞台裏と本音

2022.4.12
相席スタート・山添寛

文=てれびのスキマ 写真=時永大吾 編集=梅山織愛


ギャンブル好きや借金を抱えているイメージから「クズ紳士」と呼ばれたり、メディアでMCを困らせる暴走をしながらも、きっちり仕切り役をこなす一面もある相席スタート山添寛。さまざまな顔を見せる彼は、いったいどんな人物像を目指しているのだろうか。

お笑い芸人を目指すきっかけとなったルーツから、“相席スタート”として、また“山添寛”として、目指す先を聞いた。

山添寛
(やまぞえ・かん)1985年6月11日、京都府出身。2013年に山﨑ケイと相席スタートを結成。同年に『THE MANZAI』で認定漫才師に。『M-1グランプリ2016』で決勝進出。『ポップUP!』(フジテレビ)に金曜レギュラーとして出演中。


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相席スタート山添「僕はクズじゃない」お笑いを辞める決意から、ブレイクまでの意外な心境

お笑いのすべてを教えてくれたのは川島さん

相席スタート・山添寛
山添寛(やまぞえ・かん)1985年6月11日、京都府出身

──山添さんの言葉は妙な説得力がありますが、ご自身ではその要因をどのように感じていますか?

わかんないですけど、取り繕ってないからですかね? ええ格好しようともしてないし、もう借金の額とかもバレてますからね。今さらカッコつけようもない。それでもしかしたら伝わってるんかもしれないですね。

──最近では『ラヴィット!』(TBS)に頻繁にご出演されて話題を集めています。『ラヴィット!』出演時はほかの番組と何か心構えが違ったりしますか?

どうなんやろ? ちょっと違うかもしれないですね。川島(明)さんと田村(真子)アナウンサー、あと、若槻千夏さんを怒らせたいっていう衝動にかられるんですよね。あの3人の見たことない感情を引き出したくなるときがあるので、それは『ラヴィット!』だけですね。ほかのライブでも番組でもそんな気持ちになったことないんで特別ですね。だから“迷惑系芸人”になっちゃった(笑)。

──川島さんは山添さんにとってどういう存在ですか?

お笑いのすべてを教えてもらったお手本の方です。だから川島さんから教わったお笑いをそのまま『ラヴィット!』でやってます(笑)。

──『ラヴィット!』の反響は?

親が悲しんでますね(笑)。川島さんが本当に笑顔になってるのを見たいと言われました。僕がテレビに出てるとご近所の方々が「○○に出てたよ」「おもしろかったねー」とか、おかんによう言うてくれはるんですけど、それが『ラヴィット!』に出るようなってから、みんな何も言うてこんようになったって。地元のおかんまわりを気まずくさせてます(笑)。

──一方でお笑いファンからは相当支持を集めていますが。

そうやとしたらうれしいですけどね。芸人とかお笑い好きの方が褒めてくれはるのはめちゃくちゃうれしいです。でも一番うれしいのは「私のお母さんがファンになりました」とかですね。なぜなら自分のおかんが笑ってないから(笑)。


50点のボケを120点にしてくれるMCの力

相席スタート・山添寛

──『チャンスの時間』(ABEMA)でもすごく活躍されています。千鳥はやりやすい?

そうですね。やっぱり千鳥さんも川島さんも僕たちがクイズでも大喜利でも思いっきりやったら絶対におもしろくしてくれるんです。そういう絶対的なお笑いパワーのすごさがある。なかなかええ答えを思いつかんくて、自分の中で50点のボケをそのまま出すときもあるんですよ。そしたら川島さんも千鳥さんもめちゃくちゃいろんな調理して150点にしてくれる。だから僕はもともと150点のボケやったみたいな顔するだけですごい奴みたいに映れる(笑)。そういう手法を取ってます。

──今は『ラヴィット!』や『チャンスの時間』で注目を浴びてますが、仕切り役もされています。今後どちらのほうに進みたいという展望はありますか?

まったくないです。オファーをもらったやつをやり切る。やり切るというか期待を120%で返せたらいいな、という感じ。どっちに行きたいとか決めてたらあんな『ラヴィット!』の出方はしないですよ(笑)。

ものまねから始まったお笑い芸人の道


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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。