『ラヴィット!』常連・相席スタート山添への心配事を、相方・ケイが明かす「すべて大喜利だと思っちゃう」(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。


『はみ出しラヴィット!』

水曜レギュラーの見取り図と「『ラヴィット!』にとって都合のいい芸人」と川島から紹介された常連ゲストのさらば森田、マヂカルラブリー、相席スタート、平子、なすなかにしを招いて反省会的な特別編。

なすなかはこれまで「ロケの匠」として22回もロケに参加。なんでもできると思われているのか、スタッフから「なすなかさん、時空を超えることできますか?」と聞かれたという。

「どうしても超えろって言われたら超えますけど」と言うふたりが“時空ギャグ”を披露し、微妙な空気になると、川島は「皮肉にも時空は歪んでましたけど(笑)」と見事な受け。そんな川島を、平子は「川島くんのMCが老獪(ろうかい)過ぎる」と評す。 

相席スタート・ケイは、山添について「やりたい放題させてもらい過ぎてるせいか、ちょっと支障が出てきてまして。普通のことができなくなっちゃってるんですよ。すべての質問が大喜利だと思っちゃって……」と保護者のように語ると、川島「ホンマに三者面談みたいになってる(笑)」。

見取り図・盛山は「試食決めサイコロ」について「磁場が歪んだくらいの動き方」だと抗議。サイコロをめぐる川島と盛山の小競り合いがめちゃくちゃおもしろかった。この間、「アホの弁護士」になってかき回す村上や、思いのほか力が強い元女子バスケ部のADなど、“名脇役”もキラリと光った。

「やってみたいラヴィット!ランキング」のコーナーでは、平子提案の「刃牙飯」ランキングが実現。平子と共に採点するのは、番組本編にも登場する村田明彦・鈴木弥平といったミシュラン料理人。

そんなプロの料理人が「しょっぱいですねえ」などと感想を漏らした3位は「エアみそ汁」。川島「平子さん以上に弥平がやってる(笑)」。

2位で、バケツに入った「14kgの砂糖水」を3人で飲んでる画が一瞬映り、川島がたまらずストップを指示。最後まで観たかった(Paraviでは完全版を配信中)。

最後のコーナー「プレゼントキーワード大喜利」では、山添が「ラヴィット内で賭博行為」と解答し、川島と盛山の小競り合いを「チンチロ」と形容したのが秀逸だった。

結局、キーワードに決まったのが、ケイが出した「#バキ女わからない」。

『くりぃむナンタラ』

1時間に放送時間が拡大した初回。「実は国生さゆりもいた」など、数々の“伝説”を残した「ビンカン選手権」が9年ぶりに復活。

「マッスルモンスター2」を舞台に行われた第1ステージでは、ニセ『太田上田』(太田のものまねをしていたアンドーひであきが久々に見られてうれしかった)の収録をしていたり、「鉄骨渡り」ならぬアスレチック渡りのアトラクションにカイジがいたりするなか、高所恐怖症の上田が「これ以上行けない」とニセ上田に交代するまさかの展開。

アトラクションにいる「マッスル系有名人」のひとりとして参加していたA.B.C-Z塚田に、事務所の後輩のSixTONES田中樹が「塚田くん、出方選んだほうがいい」と言い放たれ「こういう生き方もあるんだよ!」と返しているのがとてもよかった。

第2ステージは温泉。高得点のビンカンポイントを見つけられず「1ポイント」のものを言わざるを得ないとき、半笑いで答える感じが相変わらず楽しい。

ただ、今回は久々だったからか、ビンカンポイントがわかりやすかった、というかカメラワークやヒントでわかりやすくし過ぎたきらいがあった。次週もつづくようなので、あっと驚くような仕掛けは次回に期待。

アイマスクをつけられ佇むクロちゃんのビンカンポイントは、ただ「クロちゃんがいる」ではなく「クロちゃんは今ドッキリにかけられていると思っている」。つまり、家から目隠しで連れてこられ、『水曜日』か何かのドッキリだと思っていると。

朝、スタッフが“襲撃”する模様が流されたが、アイマスクをされる際、「いつものマスクと違う気がするんだけど」「新人?」と違和感をすぐに察知しているクロちゃんが一番、ビンカンだった。


明日観たい番組:『イワクラと吉住の番組』『正直不動産』など新番組が続々!

『100カメ』(NHK)レギュラー化。「救急病院」。

『ロンドンハーツ』(テレ朝)「サシ飲み」。

『有吉クイズ』(テレ朝)「見取り図リリー持ち込みQ」「森三中・黒沢の謎だらけプライベート密着Q」。

『爆問×伯山の刺さルール!』(テレ朝)枠移動リニューアル。

『ホリケンのみんなともだち』(テレ朝)。

『イワクラと吉住の番組』(テレ朝)スタート。

『凪咲とザコシ』(テレ朝)リニューアル。

『共感百景』(テレ東)渡辺隆、秋山寛貴、ヒコロヒー、呂布カルマ、大橋裕之、吉田靖直。

『ノンレムの窓』(日テレ)原案・脚本:バカリズム。主演:風間俊介・野間口徹・松岡茉優。

『正直不動産』(NHK)スタート。主演:山下智久。

【関連】借金を「絆」、浮気を「寄り道」と表現する相席スタート山添


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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