『水ダウ』で2代目関根勤選手権、本人も唸ったずん飯尾の素人に添えるひと言(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。


『水曜日のダウンタウン』

松本人志が休養のためその席には麒麟・川島「ついに吉本が後継者を決めてくれたということで……(笑)」。

「素人を紹介する際にピッタリの一言を添える関根勤のあの芸、後継者いない説」では「2代目関根勤選手権」が開催。ランダムに選ばれた5名の素人にひと言添えるというもの。その審査は関根本人が務める。素人登場時の「恋する女は綺麗さ~♪」のBGMもそのまま流用。懐かしい。

最初の挑戦者はかつて『いいとも』で同じ曜日のレギュラーだった春日。1人目の女性を「欲しい答えが出るまで占いをハシゴします」とひと言添え、「おとなしい自分の意見を言わない感じ」の核心を突いたと関根が評し「8点」の高得点を獲得するなど意外とうまい。

が、3人目の男性には「昨日怖い夢を見ました」とたとえ「ストレートだし工夫がなさ過ぎる」と4点。具体的にたとえば「昨日奥歯が全部抜けてしまう夢を見ました」などならもう少し点数が上がると。

4人目の男性には「初対面の人の顔面を思いっきりぶん殴ります」と添えてやはり4点の低評価。「言われた人が嫌な気持ちになるってのがダメ」「相手が芸人だったらアリだけど一般の人にはそれはやってはいけない」と。関根勤の講評が自身の芸の解説になっているばかりではなく、哲学も示していてとても興味深かった。

笑い飯・西田による「いまだにmixiやってます」には「無理やり笑いを取ろうとしていないところに好感が持てる」、狩野による「金利手数料はこちらが持ちます」には「アンダーグラウンドの感じを匂わせたのがダメ。こういう(見た目が怖い)人は『ため息は3年前にやめました』とか逆のほうに振る」と語り、RGによる直球のたとえには渋い評価を下す。

最後に挑戦するのは関根直系の後輩・飯尾。強面男性に「年2回素直になれない夜がある」、子供に「彼しか知らない公園への抜け道があります」、おじいさんに「昔から手のかからない末っ子でした」といかにも関根イズムを継承したひと言を添える。

若い女性には「高2のころ野球部が甲子園に行きました」とひと言。これに関根は「特徴のない人の場合、その付随する出来事に逃げる」というテクニックも明かす。すべて高得点で文句なしの1位に。この日、スタジオにいた川島もうまそうだから第2回にも期待!

「みんなの説」では「Tシャツたたみのあの裏ワザ、起源謎説」。最近番組で扱ったものから遡って調査すると2021年に2番組、2020年に4番組……と2010年から2021年まで番組が把握できたものだけで実に23回も放送で紹介されていた。

しかし2006~2008年はなし。そして2003年8月26日放送の『伊東家の食卓』で最初に紹介されていたと突き止める。やはりこの番組が広めたであろうことは予想どおり。その総合演出の雨宮秀彦が登場。当然、すでにあるものを番組が紹介し爆発的に拡がったのだと思っていたら、なんとあの裏ワザを考えたのが『伊東家の食卓』のスタッフであると証言。

主婦から大きなシーツをたたむ裏ワザが投稿されたが「そのたたみ方はおもしろいんだけど、もうちょっとニーズが上がるといいね」という話になりTシャツをたたむ方法を独自開発したのだという。思った以上にいい調査で唸った。

『あちこちオードリー』

2000年デビューの同期のナイツと磯山さやか。オードリーが初めてナイツを見たのは『なりあがり畑』というライブ。「はなわの弟」ということで噂はすごかったがその日披露したコント『タクシー』は「めちゃくちゃつまらなかった」と。土屋「だからコントはやめたんだから(笑)」。

2006年くらいまでは「ナイツとナイスミドル(オードリー)とマシンガンズはつまんなかった」と春日。2007年に『オンエアバトル』常連の芸人たちがやっていたライブ『漫才戦隊!ネタレンジャー』(エレファントジョン、オジンオズボーン、キャン×キャン、三拍子、チーモンチョーチュウ、ハマカーンらが出演)に対抗して、その3組を中心にライブ『漫才米騒動』を始める。

その2007年にナイツは「言い間違え漫才」を開発しM-1準決勝進出、オードリーも「ズレ漫才」を始める。この年の2回戦、ナイツが出場した日、オードリーのふたりは『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』の足軽のエキストラをやっていたそう。

そのときにナイツが2回戦予選トップで通過したらしいという情報が入ってきたと。そしてその後、噂ではオードリーも別日の2回戦トップ通過だったという。「初めてウケたと思った瞬間だった」と口をそろえるエピソードが2組の覚醒前夜という感じでとてもエモーショナル。

2組のわかり合っている感じがとても心地よいトークだった。 


明日観たい番組:『アメトーーク!』3時間SPなど

『アメトーーク!』(テレ朝)3時間SP。「絵心ない芸人」「鉄道ファンクラブ」。

『人志松本の酒のツマミになる話』(フジ)「松本人志に直してほしいところ」。

『脱力タイムズ』(フジ)いとうあさこ&Snow Man宮舘涼太。

『タモリ倶楽部』(テレ朝)「超気持ちイイ調理音大全集!今、何を作ってるんでしょうか?」。

『笑いの学校』(日テレ)霜降り明星、見取り図、生見愛瑠、ヒコロヒー、陣内智則、なにわ男子。

『妻、小学生になる。』(TBS)、『しもべえ』(NHK)、『シジュウカラ』『鉄オタ道子、2万キロ』(テレ東)が、最終回。

【関連】松本人志『水ダウ』で2丁拳銃ら“くすぶり芸人”に激励「ここに選ばれたのもスゴい幸運」


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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。