『有田Pおもてなす』最終回。芸人たちからの合唱に有田「とうとうテレビで泣くと思った」(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。


『有田Pおもてなす』

4年間つづいた番組の最終回ということで、前半はこれまでの「プロデュースベスト20」。後半は「6回も出演したのにベスト20に入っていなかった」ロッチが「10個の“プロデュース”を入れる」という宣誓で始まるコント。今までは有田Pがプロデュース内容を事前に指示していたが今回はまったく知らないという。

「一世風靡芸人を出す」「井戸田の芸能界師匠」「管弦楽団とコラボレーション」「巨大崖セット」「ミュージカル漫才」「アナウンサーのインタビュー」「春日と入れ替わる」「M-1グランプリの審査を再現」など集大成にふさわしいコント。

終盤には「有田Pおもてなす歌」と題して、「頭を悩ます有田のムチャブリ ゲストをもてなすという悪魔の建前♪」「芸人の労力がエグ過ぎる だけどなぜかいつも不思議な達成感 オファーあれば出てしまう 有田Pおもてなす♪」と合唱。そして最後にダンディ坂野の「ゲッツ!」で締め。

それを拍手しながら見守る有田は涙ぐんでいるようにも見えた。「今まで一度もないんだけど、とうとうテレビで泣くと思ったの。笑い泣きなのか感動の涙なのかわからないけど、ああ、ヤバい、これは泣いてもしょうがないと思ったら、ダンディが出てきて、スーッと冷めて、マジでいらない!(笑)」。

『ポップハライチ』

ポップカルチャーに詳しい各ジャンルの「カルチャー先生」が、最近のオススメは『幽遊白書』と小学校の頃で止まっている「ノーカルチャー」澤部に教えるという番組。アニメ先生には天津・向、映画・配信コンテンツ先生に××CLUB大島、ゲーム・ネット先生に元テレ東アナウンサーの田口尚平。

向はいまや漫画は「担当編集で選ぶべき」と『チェンソーマン』『ダンダダン』などの林子平を紹介。これに「もうひとり覚えてほしい」と大島が口を挟み、「友達の千代田」と『映像研には手を出すな!』や『チ。』の千代田修平を紹介。向「千代田さんの友達が横にいると思ったら緊張しちゃって……(笑)」。

そんな大島は映画監督・長久允を解説し、田口は「第4の壁」を超えたゲームとして『UNDERTALE』や『ドキドキ文芸部!』をプレゼン。

番組後半は「芸人がアニメの世界に転生したときのCVが誰になるのか考えてみた件」と題して、声優の下野紘を招いて、架空の「芸人アニメ」のCVを考える会議。主人公は芸歴5年目の架空の若手芸人という設定で内田雄馬と斉藤壮馬にするか松岡禎丞と島﨑信長にするかなどで散々悩む面々。澤部「何時間かかるんだ!」。

下野に岩井のCVを花江夏樹か梶裕貴と薦められるも、岩井は「自分のCVはもう決めてる」と内山昂輝を譲らない。澤部は木村昴にすぐに決まり、喉抑えマンの実演を聞くとこれがピッタリ。

以下、ホワイトボードに書かれていただけのものを含め、決められていたキャスティングは以下のとおり。

松本人志:大塚明夫
内村光良:古川登志夫
設楽統:細谷佳正、日村勇紀:森久保祥太郎
又吉直樹:杉田智和
大久保佳代子:沢城みゆき
川島明:宮野真守
フワちゃん:内田真礼
ヒコロヒー:ファイルーズあい
兼近大樹:岡本信彦、りんたろー。:三宅健太
イワクラ:早見沙織、中野周平:下野紘
澤部佑:木村昴、岩井勇気:内山昂輝
小峠英二:千葉繁
向清太朗:山口勝平
若林正恭:鈴村健一、春日俊彰:安元洋貴

会議中、「楽しいー!」と岩井が叫んでいたとおり、ずっとああだこうだ妄想していたくなる。


『EXITV』

こちらでは、EXITが「最強コント番組の登板表」を妄想。りんたろー。は『夢がさめたら』と題してニューヨーク、平成フラミンゴ、吉川愛をキャスティング。ここにかが屋やハナコも加えてもいい、と。

兼近のタイトルも『現実で会いたい。』と『夢で逢えたら』のパロディ被り。キャスティングはマヂカルラブリー、空気階段、ザコシショウと各賞レースの王者を並べた上で、平成フラミンゴと花澤香菜を加える。平成フラミンゴもりんたろー。と被る。兼近「今、女性コンビ入れるとしたら彼女たちです!」。

やっぱり妄想は楽しすぎる。

明日観たい番組:『しゃべくり007』に阿佐ヶ谷姉妹など

『クイズ違和感』(TBS)「千葉南房総で千鳥・出川がクイズ旅」。

『しゃべくり007』(日テレ)TRF/阿佐ヶ谷姉妹。

『激レアさん』(テレ朝)「今もなおウソみたいな天然エピソードを更新し続けてる人」「28年間日本全国にいる同姓同名の田中宏和さんを探し続け、世界記録を狙っている田中宏和さん」「 フリースタイルラップ36時間の世界記録に挑んで失敗したものの再び挑戦した人」。

『有吉クイズ』(テレ朝)「オズワルド伊藤vs有吉(秘)心理戦」「ハナコ秋山報告に感動」。

『ソウドリ』(TBS)トンツカタンvsザ・ギースvsしゃもじ。

『イグナッツ!!』(テレ朝)「陰謀論者サミット」。

『トゲアリトゲナシトゲトゲ』(テレ朝)「小瀧望好みの女性になる夜」。

『もう中学生のおグッズ!』(テレ朝)「大人気ゲームの展覧会へ!もう中と安村くんの“負け顔”」。

【関連】すれ違うロッチの悲哀。変わらないコカドに、中岡が嘆く「寂しくてしょうがない」


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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