星野源「楽しいと思えることをつづけたい」100%の絶望を経験した自分との向き合い方(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『日曜日の初耳学』

林修による星野源へのロングインタビュー。全体的に星野源にそこまで詳しくない人向けの「初耳」ではない話が多かったけど体系的にまとまっていてとてもよかった。

そんななかで番組終盤、「さっきの倒れたときの話からしてもいいですか?」と星野自ら話を戻して丁寧に語られた話はとても胸を打つものだった。

1度目にくも膜下出血で倒れた際、最初に考えたことが「これ、仕事にできないかな」ということだったそう。

ちょうど数日後に「NO MUSIC, NO LIFE?」というコピーのタワーレコードのポスター撮りの予定だった。それを病室で撮って「NO MUSIC, NO LIFE?」を「NO LIFE NO MUSIC」にしたらよいのではないかと。

「そもそもライフがないと音楽が楽しめないっていうメッセージは、今自分にしかできないことができる。なぜかいつもピンチになるとスイッチが入ってそうなる。今とんでもなくやばいっていうことがわかっているんですけど、じゃあどうしたら一番おもしろいのっていうが、いつもすぐクセづいている」。

2度目に倒れ開頭手術した際も、もし自分が復帰できなかったときのことを考え記録してもらったという。それを映画にし、残っているスタッフや家族にお金が行く状況を作っておきたいと。

「やっぱり絶望的なんですよ。救急車で運ばれて、集中治療室に入って、夜だったので、真っ暗な中、手術後真っ暗な中、まったく動けない3日間だったんですけど、本当に絶望的で。真っ暗だし動けないし、痛いし吐き気はするし、本当に絶望したんだけど、今僕はこうやって楽しくいろんなことができていて。

いかに大変だったかっていうことも大事だと思うのですが、いかにそのあと楽しく生きたかっていうことが、そういうパターンもあるんだって、もし同じ状況になった人に、フッと浮かんでもらったらいいなと。『そういえばアイツ楽しそうだったな』みたいな」と振り返りながら思いを語る。

「僕が音楽をやる意味はもしかしたらないかもしれないんですけど、今楽しいとか好きだなと思えることはなるべくつづけたくて。『楽しい』を更新していくことが、あの日100%絶望した自分に対して、できる励ましというか。諦めないでよかったねと。過去の自分に対しては、そういう責任があるかなと思いますね」。

『有吉クイズ』

最初は「クイズスマホのパスコードロック解除」。その名のとおりスマホのパスワードを当てるクイズ。これにみちょぱが「072119」と以前と同じ回答。もちろん「オナニーイク」の語呂合わせだと、有吉と笑い合うみちょぱに「有吉さんの秘書なん?」とさらば森田。

結局、例題のジャンポケ太田と本題の森田が共に実家の電話番号。しかし、森田の実家の市外局番が「072」のため奇跡的にみちょぱニアミス。

そのまま森田のスマホの検索履歴を見るとほとんどが下ネタとゴシップの中でまさかの「脱竹組」の文字が。ちょうどヒコロヒーがいるというのも奇跡的。ヒコロヒー「いやいや、現松竹としてどんな顔で見てたらいいんですか?」。

「有吉のプライベートクイズ」では今回もある人物と待ち合わせ。その顔と名前を聞いて「セクシー男優の田淵さん」と太田が即答し正解。有吉が会いたかったのはベテランAV男優の田淵正浩。

VTRではちゃんと「AV男優」と呼称。いつごろからか「セクシー男優/女優」とテレビで言うようになったけど、すごく違和感があって嫌だった(むしろ「セクシー男優」のほうが直接的な感じがする)のでそこへのこだわりがうれしい。

田淵の話を聞きながら「プロレスもお笑いもAVも一緒。本当に核心の部分はみんな信じられないくらい口堅い。そこはファンタジーなんですよ」と有吉。

「(男優が)自分を見せようとする欲が入るとウザくなっちゃう」という言葉にも「若手のお笑い芸人もそうなんですよ。足跡残そう、爪あと残そうって流れに沿わないことをバーンとやっちゃってスベると『なんなんですか、この空気は?』って。それ、お前が作った空気だろ? みんなに身を任せて楽しくやってればいいんだよって話がよくあるんですよ。一緒ですね」と、何かとお笑いにつなげて話すのがおもしろかった。

身体の触り方を実演し、ふたりそろって自分の顔を触り恍惚の表情を浮かべる有吉がくだらなくて最高だった。


明日観たい番組:『バチくるオードリー』でザ・マミィ酒井貴士とTAIGAの2人が本気のラブソング作詞に挑戦など

『有吉の壁』(日テレ)「おもしろ明治の人選手権」「おもしろ健康ランド選手権」。

『水曜日のダウンタウン』(TBS)「関西人狼」「コンビニでレジ袋なし買い物チャレンジ」「神輿ダコの人 コロナ禍でそろそろタコ消失説」。

『あちこちオードリー』(テレ東)名場面集。

『バチくるオードリー』(フジ)「ピュア芸人のザ・マミィ酒井貴士とTAIGAの2人が本気のラブソング作詞に挑戦」。

『お笑い実力刃』(テレ朝)「ツッコメCLUB」に、アンガールズ田中、三四郎・小宮、マヂラブ村上。

『キョコロヒー』(テレ朝)「齊藤京子とふなっしーには物語があった」「齊藤京子ツアーの楽屋で号泣事件」「決め台詞でピンチを切り抜けよう!」「齊藤京子&ヒコロヒー 最近の悲しかった話」。

『まんが未知』(テレ朝)しみけん×矢神翔。

『空気階段の空気観察』(テレ朝)「高円寺PV撮影」後編。

『ぺこぱポジティブNEWS』(テレ朝)に、シソンヌ長谷川。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。