自称、サブサブリーダー!
時にはムードメーカーとして仲間を盛り上げながら、パフォーマンスでは音楽の才能を少しずつ開花させてきたMANATO。合宿審査のラストとなる“VSプロアーティスト審査”では、アーティシズム不足を指摘され3位から8位へと順位を落としたが、同時に「クオリティには文句のつけどころがない」とSKY-HIから評された。
──VSアーティスト審査で課題発表されたときの心境を教えてください。
MANATO クリエイティブ審査も疑似プロ審査もいくつかのチームに分かれて取り組んでいたので、合宿1カ月の集大成として11人でパフォーマンスするって聞いたときは、けっこう驚きました。「6:5に分かれるんじゃないか」「ひとりでパフォーマンスするんじゃないか」って、勘ぐっていた自分を恥ずかしく感じるくらい(笑)。
練習が始まる前は、いろんな人がいるし「大丈夫かな」って不安でした。でも、結果的にバラバラな個性を活かして各々の武器を主張し合える作品を作ることができたし、パフォーマンスを通して「こういう自分だ」って存在を見せつけることができた。ステージが終わったあと、1カ月の合宿がストーリーのようにバーッと流れ込んできたんです。本当に濃い1カ月だったなって。結局のところ勝ち負けはよくわからなかったんですけど、SKY-HIさんを感動させることができた、僕らの勝ちでいいんじゃないかな(笑)。
──「To The First」に挑んだ11人の中で、ご自身はどのような役回りだと感じていましたか?
MANATO 自分で言うのも恥ずかしいんですけど、サブサブリーダー的なポジションだったのかなって思います。みんなを巻き込んでふざけ合ったりとか、ダンスに苦手意識があるメンバーに「一緒に練習しよう」と声をかけたりとか、自分から進んで合宿の雰囲気作りやパフォーマンスの質の向上に努めていたので……。みんなの中で、どういう存在だったかはわからないですけどね(笑)。
「重なる瞬間(いま) 偶然じゃない」
“クリエイティブ審査NEO”では、SOTA・SHOTAと組んだユニット「Show Minor Savage」として、一切の妥協なく「“No Cap Navy”」を作り上げたMANATO。“課題曲審査”では、「チームShining」のメンバーとして安定感と共に独自の華やかさを放った。
──クリエイティブ審査NEOはいかがでしたか?
MANATO 僕たちのチームは、ドラムの系統やシンセの種類など、トラックメイクの段階からすごくこだわりました。どれを選んでも形にはなるけど、オーディション最後の審査としてベストなものを作りたかったので。合宿以外にオンラインや電話でもすごく話し合ったんです。結果的に「“No Cap Navy”」は、各々の強い部分を活かした作品に仕上がりました。SOTA君は振りの構成を作るのが得意だし、SHOTA君は作詞がすごいうまい。僕は作詞と作曲の経験があるので、それをもとに意見を言わせてもらいました。
一番悩んだのは、<重なる瞬間(いま) 偶然じゃない>という歌詞。言いたいことは共通しているのに、それがうまく言葉にできなくて……。1日1日が貴重な合宿で、その部分だけで1日をかけた気がします。
──「Shining One」のパフォーマンスはいかがでしたか?
MANATO 「Shining One」を初めて聴いたとき、「爽やかな曲だな」とか「かっこいいな」と単純には括れない不思議な気持ちになりました。ほかでもない自分たちの曲だし、僕らが体現できるかによって、観ている人に曲のよさが伝わるかどうか懸かってくる。それと同時に、「本番でやったら絶対にかっこよくなる」という確信もあって。等身大で綴られた楽曲をオーディションの最後にパフォーマンスできたことがすごくうれしいし、本番のパフォーマンスもやり切れました。
──<Can you feel it?>のパートで、苦戦されていましたね。
MANATO スタッフさんの前でパフォーマンスをしたとき、「もっといけるよ」と言われまして……。歌い方は決めていたんですけど、身振り手振りは定まっていなかったんです。どんな見せ方がいいかRYUHEIに相談してみたら、思っていたとおり教えるのがすごく上手で、彼に聞いてよかったと思いました。14歳で6歳も年上の人にアドバイスするなんて縮こまってもおかしくないのに、ストレートに優しく教えてくれたRYUHEIはほんとにすごい。
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