若林の悩み相談に“芸人界最強の男”鈴木拓が返したアドバイスと「数奇な人生」を紐解く(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

【関連】吉住「泣きそうになった」オードリー若林がMC台本の一部を読み飛ばす理由


『激レアさん』

「最強の男を目指していたのになぜか芸人になり、芸人界最強になった男」として鈴木拓が登場。

「拓さん、ヤバいんだよなあ」と若林。テレビ出たてのころに、大勢のタレントが出演する番組で前に出られないという悩みを相談した際「格闘技習って強くなればMCなんか簡単に殴り飛ばせるからね。そしたら前に出られるから。俺はもう何も怖くないんだ」という答えが返ってきたことを明かす。

「今考えるとよくわからないアドバイス」。そのアドバイスを受けたからというわけではないかもしれないが、若林はその後、格闘技のジムに通っていたはず。

「僕が芸人界最強で間違いないと思います」と微笑みを浮かべながら言う鈴木。『ガキの使い』の「24時間インタビュー」でも断片的に語られた「数奇な人生」を紐解いていく。

父親に「ケンカは絶対負けるな」と教えられケンカ三昧だった日々を過ごし、柔道をやれば県大会優勝。UWFにハマると、電信柱があったら必ずローリングソバットをしていたという。それを実戦で試したくなったと言うと、ゲストの山本舞香が「待ってました!」と喜ぶ。

そんな「若手女優最強」ではないかと思われる彼女をキャスティングしているのもとてもいいし、鈴木拓によるオモプラッタの解説がカットされずに放送されるというのもいい(300万かけたYouTubeが失敗したと言うけれど、鈴木拓は格闘技関係のYouTubeを始めたらわりとウケるのではないか)。

若林は鈴木に「格闘技は将棋と一緒だから」と教わったのだと言う。相手がしようとしてることの裏をつくのがポイントだと。それを聞いて若林「なんでお笑いでできないんだろうって(笑)」。

鈴木は2年間、ホームレス生活を経て、父の死がきっかけとなり芸人の道に。『はねるのトびら』では出番がほとんどなく腐り、それが終わるとSNSで炎上騒動を繰り返した。

「それまでしゃべらせるなって言われてたぐらいですから、しゃべったら反応してくれるんですよ。炎上がうれしくってねえ。無視されないんですよ! 俺、生きてるなって感じたんです」と鈴木はその鋼のメンタルで言う。「ただ、炎上だけでは金になんねえ(笑)」。

若林がつけた鈴木拓へのラベリングは「お笑いだとすぐ絞め落とされる人」。鮮やか。

『テレビ千鳥』

「カレー粉かけたらなんでも旨いんじゃ!!」ということで、ゲストが丹精を込めて作った料理をひと口も食べないうちにカレー粉をかけて食べてしまうという企画。

最初のターゲットは板前経験もあるこがけん。「好きな偉人選手権」という企画をやると聞いてやってきた。「水木しげる」についてプレゼンする予定だったという。こがけんの水木しげる話、聞いてみたい!

こがけんは「炒めフレンチ」を調理。いかにも繊細な味わいの料理。が、千鳥とケンコバはおもむろにポケットからカレー粉を取り出し、「あ、なになになに?」と戸惑うこがけんを尻目に大量にかける。

「カレー一色の味でうまい」と絶賛する面々に「マジで冒涜するじゃん!」とこがけん。だが実際、こがけんもカレー粉をかけて食べてみると「うまい」。

濱家は「冷製明太子パスタ」。が、当然「冷製カレーパスタ」になってしまう。やはり「最低な企画」と顔を歪める濱家だが、カレー粉をかけると「伸びましたね(笑)」。

最後は、料理はほとんどやらない大吉。偽企画だと伝えられると「だろうね」と、企画書の「フォントが一緒!」と指摘。だから、最初からこの偽企画は「捨ててた」と言う。

大吉は母親から教えてもらった唯一のレシピ「イカの煮つけ」を作るも「シーフードカレー」に。「ごめん、ごめん。乗ってた列車じゃない!」とその戸惑いを秀逸過ぎるフレーズで表現。「今日イチうまい」と絶賛され、大吉もカレー粉をかけると「マストだね(笑)」。

「ヘタな料理作ってくれると思ってたら、母の思い出料理。ポケットに入れてるこれ(カレー粉)が熱ーなってきて」と大悟。

一歩間違うとおもしろさよりも不快感が勝ってしまうであろう企画だけど、千鳥とケンコバのほのかな罪悪感を醸し出した絶妙の塩梅が、不快感を薄めていた。


明日観たい番組:『水曜日のダウンタウン』『あちこちオードリー』ほか

『水曜日のダウンタウン』(TBS)「マツケンサンバを踊りながら泣くことなど出来ない説」「相方“2度見させ”選手権」。

『あちこちオードリー』(テレ東)「どんよりポエム発表会」。

『お笑い実力刃』(テレ朝)「ツッコメCLUB」。

『それって!?実際どうなの課』(日テレ)「DB芸人×催眠術」。

『まんが未知』(テレ朝)ビッケブランカ×常喜寝太郎。

『キョコロヒー』(テレ朝)「ヒコさんオシャレ雑誌取材事件」。

『徹子の部屋』(テレ朝)に篠井英介。

『TOKIOカケル』(フジ)に中谷美紀。

『欠点だらけの刑事』(テレ朝)主演・小日向文世。


この記事の画像(全3枚)



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

    #【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ) の記事一覧


関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ

てれびのスキマ

Written by

てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

QJWeb今月の執筆陣

酔いどれ燻し銀コラムが話題

お笑い芸人

薄幸(納言)

「金借り」哲学を説くピン芸人

お笑い芸人

岡野陽一

“ラジオ変態”の女子高生

タレント・女優

奥森皐月

ドイツ公共テレビプロデューサー

翻訳・通訳・よろず物書き業

マライ・メントライン

毎日更新「きのうのテレビ」

テレビっ子ライター

てれびのスキマ

7ORDER/FLATLAND

アーティスト・モデル

森⽥美勇⼈

ケモノバカ一代

ライター・書評家

豊崎由美

VTuber記事を連載中

道民ライター

たまごまご

ホフディランのボーカルであり、カレーマニア

ミュージシャン

小宮山雄飛

俳優の魅力に迫る「告白的男優論」

ライター、ノベライザー、映画批評家

相田冬二

お笑い・音楽・ドラマの「感想」連載

ブロガー

かんそう

若手コント職人

お笑い芸人

加賀 翔(かが屋)

『キングオブコント2021』ファイナリスト

お笑い芸人

林田洋平(ザ・マミィ)

2023年に解散予定

"楽器を持たないパンクバンド"

セントチヒロ・チッチ(BiSH)

ドラマやバラエティでも活躍する“げんじぶ”メンバー

ボーカルダンスグループ

長野凌大(原因は自分にある。)

「お笑いクイズランド」連載中

お笑い芸人

仲嶺 巧(三日月マンハッタン)

“永遠に中学生”エビ中メンバー

アイドル

中山莉子(私立恵比寿中学)
ふっとう茶☆そそぐ子ちゃん(ランジャタイ国崎和也)
竹中夏海
でか美ちゃん
藤津亮太