無人島でクロちゃんが「ドラゴンボール」を7つ集めるも、松本人志「感動はまったくない」(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『水曜日のダウンタウン』

またもクロちゃん企画が始動。今回は部屋ごと兵庫県の無人島「黒島」に連れて行かれるというもの。関西で酒に泥酔して、起きたら自分の部屋。だが、一歩外に出ると浜辺と海が広がっている。

以前、帰ってきたら自宅が「ハワイになってた」というドッキリを『ジャングルTV』で受けたことがあるスタジオゲストの出川が、「リアクション取りづらくて素になっちゃう」と予想したとおり、絶句してリアクションの取れないクロちゃん。

しばらくして『水曜日』の仕業だと理解するとやがて、座布団に乗ったオレンジで穴が4つ開いたボウリング球を見つける。その傍らにあった地図には7つ☆マークが記されている。少し考えて「え、違うよね? そんなファンタジーじゃないよね?」と困惑するクロちゃん。その推察どおり、それは「四星球」を模したもの。つまり「ドラゴンボール」を7つ集めるというミッション。最初に手に入れるのがちゃんと四星球というのもいい。

けっこう危険な崖の上にあったり、それなりの深さの海の底にあったり、かなり身体的に過酷なアドベンチャー。海に潜る際は、家にあったシーパップの装置を酸素ボンベ代わりに装着。その奇妙な格好をナレーションは、「猟奇的な犯罪組織でボスの代わりに手を下す言葉を持たない双子の殺人者」とヒドいけど的確な形容。当然ながら思い切り鼻に水が入る。

文句を言いつづけながらも、そんな過酷なミッションをクリアしていくクロちゃんの体力と意外な身体能力の高さに驚かされる。見事7つのボールを集めたところで、まさかの次週につづく。壮絶なVTRを見たあとで、松本「けど、感動はまったくないね(笑)」。

『有吉の壁』

2時間SPで「修学旅行in箱根」というと、やっぱり思い起こすのは『内村プロデュース』。それを継承しているのが『内P』で復活の足がかりを掴んだ有吉だというのが返す返すいいなと思う。

「監視カメラの壁を越えろ!お忍びプライベート選手権」はチョコプラの持ち込み企画。ホテルの各所にある監視カメラに「偶然」映ってしまったプライベート映像で笑わせるというもので、リモート時代に行っていた形式同様、一度終わったあともそのまま監視カメラは回りつづける。

しっかりコントを作ってプライベート感が出ていないものには容赦なく「×」が出るなか、ガーデンテラスにいるのはマヂカルラブリー。野田がお弁当を持ってくる。村上の分も作ってきている。しかもマヂラブのキャラ弁。だが、村上の態度が冷たい。「大丈夫、ごめん、ありがと」と食べずにそのまま電話に席を立つ。哀しそうにひとりで弁当を食べる野田。そこに降る激しい雨音が切なさを倍増させている。

その後、各所でほかのメンバーの映像を見ている間中も、野田は寂しそうに食べている。「ひるちゃん、行ってあげてよ!」と有吉が提案し、インポッシブルひるちゃんが野田のもとに行き「だーれだ?」と背後から手で目隠し。村上用に作った弁当を渡し一緒に食べるふたり。ほどなくしてそこに電話を終えた村上が帰ってくる。絶句する村上、気まずそうな野田。「村上さんとは終わったって言ってたじゃないですか?」とひるちゃん。完全なるBL展開に。

さらに「レストラン」で客に餡をかけるサービスをするもう中に、有吉は野田の弁当にもかけに行くように指示。有無を言わさず餡をかけられ、うなだれる野田とひるちゃん。さらに村上が戻ってきてひるちゃんを誘って連れ去るという新展開に、ひとり泣く野田。

またも有吉の指示で蛙亭・中野が野田のもとに行くことに。中野は泣いている野田を背後から抱きしめる。そして弁当を食べようとするも、野田に「相方に作ったから」と止められる中野。「でも村上さんも食べてくれないですよ、僕なら食べてあげられます!」と中野が訴えるも、野田は無言のまま立ち去る。有吉の采配と野田のセリフを最小限にした表情の演技で、最高に切ない即興BL物語に。すぐに薄い本が何冊も描かれそう。ぜひともシリーズ化してほしい。

ここ最近、『有吉の壁』はちょっと詰め込み過ぎで余白的なコメントがカットされているのかなあと感じていたけど、今回はそれがしっかり残っていて、2時間ずっととてもおもしろかった。


明日観たい番組:『脱力タイムズ』にロンブー亮&草刈民代

『かりそめ天国SP』(テレ朝)、女優・沢口靖子×浜口京子、もう中学生ロケ。

『酒のツマミになる話』(フジ)に、千鳥、神尾楓珠、菊地亜美、ロンブー亮、馬場園梓。

『脱力タイムズ』(フジ)に、ロンブー亮&草刈民代。

『タモリ倶楽部』(テレ朝)、「脱ぎづらいウェットスーツを華麗に脱ぐ選手権」。

『ジロジロ有吉』(TBS)、「昆虫ふしぎ発見!大人の昆虫採集」。

『A-Studio+』(TBS)に、松坂桃李。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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