地上波テレビで芸人ラジオ祭り『99人の壁』『ゴッドタン』(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『99人の壁』

お笑いSPということで「壁」にはお笑い芸人99人が並ぶ。常に映るところに半裸のザコシショウがいる画が無性におもしろい。

まずジャンル「コント」から。お笑い関係者99人にアンケートした「今注目すべきコント師」ベスト7から出題。7位・シソンヌ、6位・空気階段、5位・かが屋、4位・さらば青春の光と、見慣れた人選かと思っていたら、3位・ザ・マミィ、2位・サスペンダーズ、1位・ゼンモンキーと上位3組が一気にマニアックに。もう中「1位、BOOMERさんだと思ってました(笑)」。チャレンジャーが思わぬところで誤答してしまい早めに終わってしまったので、もっと先の問題も見たかった。

ジャンル「芸人ラジオ」には奥森皐月が挑戦。四千頭身のマジゲンカなど中田花奈がオススメする芸人ラジオ神回を紹介しつつ出題。この番組では大活躍するアルピー酒井も「国王」とフィーチャーされる(その前から元彼女のロリィタ族。の正解のあと、拍手するワイプが映ったりと終始目立っていた)。

奥森は順調に正解を重ね早押し4問先取で100万円となるファイナルステージへ。それまでも「だんだんふざける奴が増えてきましたね。芸人って慣れてくるとだんだんこうなるのよくない!」とボケ回答を出しがちな芸人を注意する“風紀委員”となっていたウエストランド井口は、誤答するとその方角の壁が答える権利がなくなるルールのため「闇雲に押さないように! 闇雲禁止です!」と指導し芸人たちを引き締める。

が、奥森は『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』、『アルコ&ピースのオールナイトニッポン』を立てつづけに答え、2本先取。ここで井口は「積極的に行きましょう!」と作戦変更。井口の魅力全開。

すると3問目、早押しに勝ったのはその井口。「他力本願ライブ」を当て1本返す。奥森はこのライブのため、アルピーの漫才の台本を送ったこともあったそう。

さらに酒井が「福田卓也」を答える。「福田卓也」が答えになる問題がゴールデンタイムで出題されるクイズ番組なんて『99人の壁』以外あり得ない。

そして2-3と逆転され王手をかけられた奥森。6問目の早押しに勝ったのはスクースクータイムの井口という若手芸人。見事正解し、100万円を阻止。実はこの井口、有名ハガキ職人「パッション原」だということが明かされると、奥森「パッション原さんだったら負けても仕方ない」。

奥森皐月の芸人ラジオ愛がダダ漏れし、「壁」の芸人たちもしっかり「壁」となっていて、これぞ大好きだった『99人の壁』の感じ。とても楽しかった。あと、なにげにやす子が早押しに強いのもなんだか可笑しかった。 

『ゴッドタン』

三四郎、空気階段、マヂカルラブリーを迎えて「ラジオ芸人サミット」。

三四郎の『オールナイトニッポン』は2部→1部→2部と数奇な道を辿っているが「アラフォーで深夜の3時~5時はゲロきちぃ」と小宮。有料ファンクラブを始め約4500人の会員が。小宮「なりふり構ってられない。僕らニッポン放送のモルモットなんです!」。

『空気階段の踊り場』は劇団ひとりもヘビーリスナー。もぐらは「ラジオで公開告白」→「付き合う」→「結婚」→「子供が産まれる」→「第二子誕生」、かたまりは「同棲してた彼女にフラれる」→「ヨリを戻そうとする」→「号泣プロポーズ」→「フラれる」→「内緒で復縁」→「イベントでプロポーズ」→「結婚」→「離婚」→「3カ月で新しい彼女ができる」と人生の岐路が語られるドキュメンタリーラジオ。かたまり「全部説明したらバカみたい(笑)」。

もぐらの言動にかたまりはマジギレし、ケンカしがち。笑いの範疇でおもしろく対立するようなやりとりにする気はないのかと問われかたまりは「ないです!」と断言。

「『くりぃむしちゅーのANN』だけ聴いていた」という村上と、1回も聴いたことがなくまわりにも聴いている人がいなかったため「(ラジオを)聴いてるやつなんていないと思ってた」野田。佐久間Pはマヂカルラブリーのラジオを「リスナーを巻き込んでコントに仕立てていくのがすごい上手い」と評価。

野田は「小椋(梨央)さんを(『ゴッドタン』に)呼ぶときは僕も呼んでもらっていいですか? 俺が負けたってことになるんで」と番組に抗議。

さらに野田の元相方がハガキ職人「とらキッチン」になっていた「とらキッチン問題」を取り上げる。『M-1』に優勝して「勝った!」と思ったが、ラジオで生き残ってたからうっとうしくてしょうがない、と。「まくられる可能性が1%くらいある」と嘆く野田に「この番組の作家にしようぜ!」と劇団ひとり。矢作も「とらキッチンと小椋さんの企画やろう」と悪ノリすると野田「うわー、終わった!(笑)」。

芸人ラジオの魅力をテレビでたくさん聴けた一日だった。


明日観たい番組:ウエストランドが先生を担当『しくじり先生』など

『クイズ!THE違和感』(TBS)「新・違和感チャレンジ」「出張違和感カジノ」。

『世界四大化計画』(NHK)内村光良、濱家隆一、明日海りお、阿部亮平、いとうせいこう、塙宣之、赤江珠緒、生見愛瑠、DJ松永、白鳥玉季。

『激レアさん』(テレ朝)「落ちこぼれだったのにドラマ『ドラゴン桜』に衝撃を受け、日本語を0から覚えて16歳で東大に受かっちゃった人」「人生の全てが麻雀によって動いている人」。

『しくじり先生』(テレ朝)ウエストランド。

『ソウドリ』(TBS)シーズン3・決勝戦、はなしょーvsキャツミvsキュウvs大谷健太。

『さまぁ~ず論』(テレ朝)ナイツ。

『トゲアリトゲナシトゲトゲ』(テレ朝)「福田の寝言の可能性を探る夜」。

『紙とさまぁ~ず』(テレ東)に泉里香。

『徹子の部屋』(テレ朝)に郷ひろみ。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

    #【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ) の記事一覧


てれびのスキマ

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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