SKY-HIが確信する「日本の音楽業界にとって絶対に必要な一歩」【『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』レポート#19】


人生経験が香る「Club JRL」

3番手は、20歳を越えている大人な3人組のジュノン・リョウキ・レオからなる「Club JRL」。それぞれの頭文字であるJRLに「何かを足したい」という話になり、スタッフの助言により「Club」がプラスされることに。

彼らが作ったのは、大人の色気が漂う「Lonely Night」。元トラックには「Stray Cat」を使用し、表情や雰囲気を大事にしたムーディーな曲に昇華。“僕らが武器にできる表情や妖艶さを出せるようなパフォーマンス”をコンセプトにし、少ない振り付けながら表情で魅せる楽曲に作り上げた。

韓国語・日本語・英語が入り混じったリリックは、この3人ならでは。クセの強いリョウキの歌い方も、妖艶な曲と混ざり合うことによって強力な武器として活かされていた。笑顔が印象的なレオは新たな一面をのぞかせ、普段はふわっとしたオーラをまとうジュノンも刹那な表情を浮かべる。年齢を重ね、さまざまな経験をしてきた3人ならではの、本物の色気を醸し出していた。

SKY-HIからは、「最後にまとめて“こういうのが観たかった”というものを観させてもらえた。どういうところが魅力的か説明するのに、わかりやすい3分間だった」と評された。

“楽しい!”を貫いた「RanRei」

ラストを飾ったのは、ランとレイからなる「RanRei」。3次審査から縁があり、18歳の同い年ということもあって、とにかく仲のいいふたり。それぞれの長所を理解しているからこそ、制作もスムーズに進んでいった。

元トラックに「アドベンチャー」を使用した楽曲のコンセプトは、“僕ららしく音楽を感じて、何も考えずに踊って楽しむ”。タイトルも「Just FUN’ky」と、“ただ楽しむ”ことを徹底的に追求した。ふたりが好きな音楽やメロディー、ダンスを重ね、RanReiらしさを詰め込んだナンバーに仕上がった。

ホーンの華やかさを活かしたトラックは、ふたりの持つアッパーな空気感を底上げした。レイが軽やかなステップを踏んだかと思えば、ランは低音と高音を器用に使いこなした歌声を披露。それぞれの苦手を補い合いながら、得意な部分をさらに強化したパフォーマンスは、“このふたりだからこそ生み出せた”と言えるだろう。

「本当の意味でチームワークがよかった。この楽曲をふたりでやったことは、今後の人生においても大きな意味があったんじゃないかな」と、SKY-HIもふたりの相性のよさを褒め称えた。

残る審査は、プレデビュー曲「Shining One」のパフォーマンスだけとなった。『THE FIRST』の行方を、ぜひ最後まで見届けてほしい。

【『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』#20放送&配信予定】
■2021年8月13日(金)朝8:00~『スッキリ』(毎週月~金曜朝8:00~10:25、日本テレビ系)
番組URL:https://www.ntv.co.jp/sukkiri/
※放送日時変更の可能性あり

■8月13日(金)12:00~『Hulu』
番組URL:https://www.hulu.jp/the-first-bmsg-audition-2021

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