富野由悠季と宮崎駿の関係性。富野「奴は敵だ!」という意識(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『新・情報7daysニュースキャスター』

富野由悠季がVTRで「しゃべりたいことは山ほどありますけど我慢します」と言いながらインタビューを受ける。

宮崎駿とは同い年。「一切コンタクトがない」「20~30回顔を合わせたはずだけど、ほとんど話はしない」と言う。「奴は敵だ!」という意識だそう。

実は『アルプスの少女ハイジ』や『未来少年コナン』などでは同じ現場で働き、宮崎監督が富野の絵コンテをチェック・修正する立場だったという。「オンエア見ると『あ、俺のコンテがなくなってる』っていうのを見せられるから『あの宮崎の野郎!』って。直されないコンテを描こうとムキになってそういうやりとりがあって、実を言うとそれはとても楽しかった。つまり才能に触れるってそういうこと」と回想する富野。

それを聞いて、笑いながらも共感したような表情を浮かべるたけし。細田守や庵野秀明に対しても「あいつらからは学びたくない」「敵だから」「嫉妬心メラメラなんです」と堂々とカメラの前で言い放つ富野がたまらなくカッコいい。

『お笑い向上委員会』

向上ゲストは引きつづきパーパー。

バービー&ニッチェ近藤&あぁ~しらきの「人妻キャッツアイ」を中心にあいなぷぅへのダメ出しがつづくが、パーパーをよく知るウエストランド井口は「あいなぷぅを軽んじ過ぎてる」と擁護。

確かに井口の言うように、あいなぷぅのひと言ひと言は笑いを生み出していた。一方「横のミュージシャン気取りはひとつも笑い取ってない」とほしのを標的にする井口。

「コントであいなぷぅにボロクソ言われるなよなよしてる男みたいな役で定着してて、そいつがいざ歌ったらめちゃくちゃうまいってギャップでおもしろかったんです。それをあいつは勘違いして、俺が歌えばなんでもいいんだみたいになって」「(芸人やめてミュージシャンになって失敗した)金谷ヒデユキさんと一緒のパターンになるんです!」

「今はボケもしなくて配信で『愛してるって言ってください』ってコメントに対して『愛してるよ』で投げ銭もらう」

「変な顔なんですよ、全然。芸人とは思えない前髪の長さで顔を隠して雰囲気でごまかして。僕がちょっと言ったら『井口黙れ』ってコメントが来る」と、水を得た魚のように矢継ぎ早に口撃していく。

さんまがそのことを塙に振ると「僕が嫌なのは、芸人なのに歌出して……」と言いかけ陣内の「ワシやないか!」を踏まえ「うちの兄貴やないか!」とひとりでノリツッコミする見事な塙。

井口はそうやって歌について攻めるという打ち合わせをしたはずが、前回オラキオが先に言ってしまったと暴露。しどろもどろになったオラキオを一気呵成に攻める井口。オラキオ「初登場! 初登場で……よく自分を出せるね(笑)」。

最後にもぐらが、井口とあいなぷぅはデュエットソングを公開したことを暴露。表情が固まったまま井口「実験ですよ……(笑)」。

キレイな起承転結ができていたオチだった。


『ゴッドタン』

「壁ある芸人矯正プログラム」に森三中・黒沢。

『有吉の壁』出演時、まわりの芸人との実力差を感じ、悔し過ぎて口の両サイドにヘルペスができたそう。収録が終わったあと、移動車で芸人たちがラーメンを食べに行こうなどと相談していたが、栃木から2時間半「寝てると思われようとずっと動かないようにしてた」という。

「お前は何もできない~」と心の声が聞こえるような「闇」に飲み込まれそうになるときがある。その際は「セックス、セックス、セックス」と唱え、性欲を武器に闇と戦うのだと。その闇っぷりが実に黒沢らしい。

矯正プログラム本編では、テレビは男社会で制作は男尊女卑が残ってると共感を求め「この世界は~男のもんだ~女子供には~多少の金でいい~♪」と「男尊女卑」の歌を披露。

明日観たい番組:アンジャッシュ児嶋がゲスト、『さまぁ~ず論』など

『クイズ!THE違和感』(TBS)松坂桃李&桐谷健太&IZ*ONE。

『しゃべくり007』(日テレ)鈴鹿央士、細田佳央太、斉藤由貴。

『激レアさん』(テレ朝)「自分の名前もわからない記憶喪失になったけど、インスタントラーメンを食べる度に記憶がどんどん戻った人」「パチンコに負けてヒマすぎたので52歳まで全く弾けなかったピアノを触っていたら、『世界一難しい』と言われている曲1曲だけ弾けるようになった漁師さん」。

『しくじり先生』(テレ朝)「これからの芸人論」納言・安部、レインボー池田、コットン、四千頭身・都築。

『ソウドリ』(TBS)大自然vsキュウvsネイチャーバーガー。

『トゲアリトゲナシトゲトゲ』(テレ朝)「使い古されたゲームをアップデートする夜」。

『さまぁ~ず論』(テレ朝)アンジャッシュ児嶋。

『紙とさまぁ~ず』(テレ東)有村架純(前編)。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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