「業の深いことをしている…」SKY-HIが逡巡を経て固めた決意【『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』レポート#6】

文=坂井彩花 編集=森田真規


SKY-HI(スカイハイ)が率いる会社「BMSG」が仕かけるオーディション『THE FIRST』。その模様を追いかける番組『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』の第5回では、特別ゲストである橘慶太(w-inds.)と工藤大輝(Da-iCE)と一緒にSKY-HIが各練習室を回る様や緊張する3次審査前半の様子が放送&配信された。

そして、5月7日に公開された第6回では、3次審査後半と明暗を分けた結果発表の一部模様が到着。あっという間の2日間を経て、30人の参加者の運命が決定する。

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グループ感がカギとなる「BACK TO BACK」

作詞・作曲を手がけた工藤大輝(Da-iCE)が別室で見守るなか、チームCのグループパフォーマンス審査がスタート。リーダーの男澤直樹を中心に、きれいにまとまり過ぎない能動的なステージを展開した。歌詞を間違えてしまった内野創太に対しては「改めて素晴らしいラッパーだと思ったけど、歌唱審査で悔しい思いをしたからこそ再び歌詞が飛んでしまったのはもったいなかった」と、厳しくも愛のあるコメントがSKY-HIから送られた。

冷静沈着な最年少の13歳、溝口太基を擁するチームDは抜群のチームワークでパフォーマンスを繰り広げる。グッドバイブスが共有されたステージには、SKY-HIも「顔で歌うチームだったね!」と言葉を寄せる。工藤も「グループ感が、今までで一番あった気がする。メンバー同士の目がちゃんと合っていた」と、信頼により生まれた結束力を評価した。

想いとパフォーマンスがハモった「Beautiful Now」

オーディション中SKY-HIは、「歌って踊るっていうのは特殊技能なんだよね」と迷いをにじませながら口にした。ダンス・歌未経験であるオーディション参加者の身を案じていたのである。ダンス未経験者であるカドサワンレイコと中神朝陽が属するチームEとチームFは、「そんな心配は不要だ」と言わんばかりの想いを込めたパフォーマンスを見せた。

チームEのステージが終わった際には、「楽しいという想いが伝わってきたのは、こんなにも美しいことなんだな」と話したSKY-HI。初心者であるカドサワンに対して、「感情が言葉にならないです。すごいです」と感極まった様子で言葉を送った。メンバーが会場から去ると「こんなことが起こるなんて信じられない」と急激な成長を目の当たりにして、感涙する場面もあった。

未経験者・中神を擁するチームFも、今あるものをすべて注ぎ込んだ全身全霊のパフォーマンスを披露した。「ダンスはどうだった?」と尋ねられた中神が、「まわりに迷惑をかけてしまったと思う部分があって、悔しいです」とコメント。すると、「できることで人を助けたり、できないことで人に助けてもらうのは、どっちもいいこと。迷惑は、かけられるときはかけたほうがいいものかもしれない。きみを助けた子たちは、パフォーマンスが成長してました」とSKY-HI。


改めて感じる業の深さ

6チームのパフォーマンスが終わると、感極まった様子でイスに座り込むSKY-HI。安心感と緊張感を心中で混ぜ合わせながら、グループパフォーマンスを振り返る。

「地獄のようなスケジュールをアマチュアの子たちに課してしまっている、と思っていました。やっていることが正しいのかもわからなかったし、すごく怖かったけど、オーディションを受けているみんなに『正解だった』と答えをもらってしまった気がしていて。ありがたいし、もっとしっかりやらないといけないと思うことがたくさん増えました」

常にクレバーで自信満々に先頭を突っ切っていくイメージがあるSKY-HIだが、視聴者が想像している以上にいろいろなものを背負い込んでいたのだろう。ボーイズグループのメンバーを“選ぶ”立場である現実を強く噛みしめているかのようだった。そして、自戒するように言葉をこぼした。「業の深いことをしているな……」と。

どんなに感情や時間を注いでもらっても全員を合格にすることができない現実や、伝えるべきだと思っても飲み込んでしまった言葉に想いを馳せるSKY-HI。「真剣に取り組んでいるからこそ、順位はつけないといけないと思うんです」と腹を括った。

2日間にわたる3次審査の結果は?


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坂井彩花

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