“まっとう過ぎるクレーム”が連発した『オドぜひ』『ソウドリ』『マヂカルクリエイターズ』(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『マヂカルクリエイターズ』

「謎解き界のすごい人達と仲良くなりたいよ~!」ということで、矢野了平や日高大介ら「ほぼ黒、ほぼ眼鏡」の5人で結成された“謎解き界の嵐”が登場し、「vs嵐」と称して対決。その前に“謎界のクリカン”こと日高が、前回出演時にも披露したクリカン完コピモノマネメドレーを延々と披露。「頭よすぎる人ってこういう人多い」「こういうのだいたい2個やねん」と呆れながらツッコむとろサーモン村田。

「ブレインリアクション」と名付けられたゲームで対戦。ルールは、“謎解き界の嵐”の5人それぞれが作った問題を、マヂラブチームが制限時間100秒の間に解く。その余った時間+10秒間、事前に決められた「フリースタイルラップを照れずにやる」「足つぼマッサージで声を出さない」などのミッションをやり抜いたら、嵐チームの勝ちとなるルール。

相手が謎解きに答えられなくても10秒間はやらないといけない謎仕様に“パズルの王子様”こと堺谷光が、「改めてなんですけど、なんで解けなかったのにやらないといけないんですかね?」とまっとう過ぎるクレーム。ただただ、くだらなくて最高。

あと進行役のGAG宮戸が謎解き中、謎解きの基礎知識をさり気なく解説しているのもよかった。

『賞金奪い合いネタバトル~ソウドリ~』

思っている以上にドン・アリタこと有田哲平が前面に出たネタ番組だった。ドン・アリタは、いわゆる「高田総統」の口調とド派手な衣装で口上。25名の観客審査で1票=4000円でトーナメントを勝ち上がり優勝したら、総取りできるというルール。アリタの部分以外は出演者のトークも少なめでストイックなネタ番組という印象。

初回の対決は「異種格闘技賞レースファイナリストバトル」。『M-1』の錦鯉 vs『R-1』のZAZY vs『キングオブコント』の滝音というもの。今回の勝者は40000円(つまり10票)を獲得した錦鯉。他の2組の票の内訳も見たい。滝音・さすけは「ファイナリスト対決って聞いてたのに、変態が2組。勝てるわけがない!」とこちらでもまっとうなクレーム。


『オドぜひ』

コウメ太夫の「チクショー!」を全力でやるとストレス解消になるという“ぜひラー”の話を受けて実演してみる面々。

春日は「渡部さんの謝罪会見をテレビで見ていたら~、クミさんに他人事じゃないからねと言われました~、チックショーー!」と絶叫。これに若林が最初「10点満点」をつけるもすぐに訂正し「0点」に。クミさんが「チクショー」と言うならわかるが春日が言うのはおかしい、と。

今度は若林が“見本”を見せることに。「プライベートのバスケで膝を怪我したから~今めちゃめちゃ膝が痛いです~チックショーー!」。これに春日は即座に「0点」と算定。春日「だってさ、自分が言ってたことをさ、怪我したのは自分なんだからチクショーじゃないんじゃない? あたしにはそれで(点数)引いたんでしょ。お前が悪いんだって」

まっとうなクレームが、まっとうなぶん、くだらなくておもしろかった。

『さんまのお笑い向上委員会』

同期のかまいたちが「間違いなく同期全員が天才だと認めている」と紹介する形で天竺鼠が登場。川原は“初さんま”。独特な絡み方をする川原に「僕ら言ってたんです! 天竺がこの番組出るってなったとき、絶対さんまさんと合わないって!」と山内。濱家「芸歴重ねてきたり、大阪から上京してきたら、だんだんまわりと調和して丸くなるじゃないですか? こいつ、年々尖っていってるんですよ」。

明日観たい番組:『有吉の壁』にママタルト初参戦

『有吉の壁』(日テレ)「おもしろニトリの人選手権」ママタルト初参戦。「フリップマーケット」。

『審査員長・松本人志』(TBS)「映画のシーンが現実に!近未来テクノロジー」「スゴいっちゃスゴいけど、全然うらやましくない特技」など。

『あちこちオードリー』(テレ東)はケンドーコバヤシ&蛙亭。

『お笑い実力刃』(テレ朝)はジャルジャル、シソンヌ。

『それって!?実際どうなの課』(日テレ)「バラエティーの常識を覆す!?何でも出来ちゃう女優・森川葵の真髄SP」。

『キョコロヒー』(テレ朝)は「ダンサーはジモンの肉話で踊れるか?」。

『まんが未知』(テレ朝)は錦鯉。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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