とばっちりでスベったパンサー向井…オードリー若林「俺と向井は全部のテレビ68点で悩んでんだぞ!」(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

【関連】マヂカルラブリーは君臨しない。野田「3冠獲ったら落ちるだけ」


『激レアさん』

「1日で304件もの飛び込み営業をした伝説の営業マン」としてちょっとクセが強めのキャラのオオニシさん。

会社に入る前からお辞儀の姿勢で名刺とパンフレットを差し出している状態でそのまま入っていく、という信じがたい営業スタイルを実演するオオニシさんを見て、「ちょっとやりたくなってます? もしかして」と弘中がゲスト陣に向かって振ると、すかさず山本舞香が「やりたくなってる、絶対!」と隣のパンサー向井を指し「やりたい顔してるもん」と押しつける。

「そうか、そうか……やるんだ」と覚悟を決めた向井が実演するとオオニシさんの採点は「68点」。「点数もおもしろくない」と嘆く向井に、若林「俺と向井は全部のテレビ68点で悩んでるんだぞ!」。

次は山本舞香の番という空気になるとすぐに察し、「私、そういうのやってないんで」とキッパリ言い放つ山本。強い。

「営業はミュージカル」と言い出し解説するオオニシに、「インパクトか……」という向井のちょっとしたひと言を見逃さず「やりたがってる」と山本が振る。「山本さんってすげぇな……」と若林。向井「山本さん! 有吉さんの目してるよ!(笑)」。

最後に「営業とは何か」の訓示を披露するオオニシさんだが、「営業とはミュージカルであり、科学であり、お笑いであり、学問であり……」とおもしろいことを言おうとして言い淀み、大失敗。それを見た若林は、オオニシさんのラベリングを「営業とは何か、まだわかってない人です」とオトす。見事。

『マヂカルクリエイターズ』

「擬人化アイドルをプロデュースしたいよ~!」ということでママタルト、真空ジェシカ、ダイヤモンドが擬人化アイドルに扮し、オズワルド伊藤がMCの架空のアイドル番組に出演するという企画。

そのメンバーに「どいつもこいつも家から15分」「6分の1は家にいる人」と伊藤。審査員という役柄の野田は、顔出しよりもそのキャラクターになりたいが勝ってしまい「擬人化の擬人化」「擬人化の始祖」ゴール様になりきり、OP以外一切顔を出さない。

ママタルトが扮したのは「負け」の擬人化アイドル「HAIBOKU!」の大金星まける(相撲担当)、ダイヤモンドは、歯の擬人化アイドル「TOOTH」の治療済ギンコ(銀歯担当)。「20人組で上のメンバーが10人」「前歯がセンター」「『噛む7』のひとり『前歯敦子』の代わりに『サシバラ』が入った」など仕上がった“歯漫談”を披露する。

真空ジェシカはインターネットの擬人化アイドル「インターネットの夜明け」の名無しちゃん(00年代担当)。「今北産業」「スレ立て乙」「詳細キボンヌ」「ダイヤルアップなんでちょっと待ってください」など懐かしい用語を使ったやたら細かい設定がおもしろい。

私物チェックでバッグから出てきたのは「2ちゃんねるのトップページの壺」。だが、「卒論もガラケー打ち」で、意外にもネットに疎い伊藤はそのほとんどを理解できない。

最後に伊藤が決める「公式お兄ちゃん」となる合格者は、ママタルト大鶴の大金星まけるに。その決め手を伊藤「一緒に住んでいるからです(笑)」。


『ゴッドタン』

「仲直りフレンドパーク」に流れ星☆。

「そもそも仲直りしたいのか?」と問われ、TAKIUEは「次のステージに行くために」過去のことは水に流したいと主張するも、過去、ずっと圧をかけられていたのはちゅうえいのほう。

「ここまでの状態になったの自分のせいだと思ってねぇの? なんでお前の中できれいさっぱりで『はい、僕は次のステージ』って。俺はどうするんだ? お前のせいでこの関係トラウマになってるんだぞ!」とこれまでどおり、TAKIUEのほうを一瞥もせず、ずっとカメラに向かって激昂。「人のせいにすんな」とTAKIUEが言うと、ちゅうえい「おめーだよ! ずっと人のせいにしてきたのは!」。

そんな状態だから「相方のいいところ」というお題で山手線ゲームをやるも1往復もつづかない。見かねた矢作が「いい思い出」の山手線ゲームを提案。

TAKIUE「カラオケ行ってゆずをふたりでハモった」
ちゅうえい「TAKIUEが飼ってたインコが逃げたとき、ふたりで3時間探して見つけた」
TAKIUE「『THE MANZAI』の敗者復活で勝ち上がってスタジオに行くときに、マネージャーと3人で固い握手をした」
ちゅうえい「よく笑ってましたね……昔は」とつづけ、しんみりとした空気に。

「本当は戻りたいですね」とちゅうえい。心を入れ替えてちゅうえいに感謝の気持ちを表明するTAKIUEだが、ちゅうえいは「遅過ぎたな!」と受け入れることができない。本当にこじれてしまうとなかなか劇的な修復は難しいのだろうなと思った。

最後はお互い「鼻フック」をすることに。TAKIUEが鼻フックを受けているのを見て笑うちゅうえい「(TAKIUEは)『流れ星☆のおもしろいところはちゅうえいなんです』とかって言ってるけど、実際は勝負してないだけで、天然とかリアクション系はこいつのほうがおもしろい」。

明日観たい番組:新番組『お笑い実力刃』の初回ゲストに東京03

『有吉の壁』(日テレ)、「おもしろ丸ビルの人選手権」。

『水曜日のダウンタウン』(TBS)、「たとえ閉じ込められていても『今日のラッキーアイテム』さえ手に入れば、そのラッキーで脱出できる説」。

『あちこちオードリー』(テレ東)は藤井隆&空気階段。

『お笑い実力刃』(テレ朝)スタート。初回ゲストに東京03。

『キョコロヒー』(テレ朝)、「ヒコロヒー弾き語り曲にダンスをつける」「ラーメン大好き齊藤京子ですに振りをつける」。


この記事の画像(全1枚)



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

    #【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ) の記事一覧


この記事が掲載されているカテゴリ

てれびのスキマ

Written by

てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

CONTRIBUTOR

QJWeb今月の執筆陣

酔いどれ燻し銀コラムが話題

お笑い芸人

薄幸(納言)

「金借り」哲学を説くピン芸人

お笑い芸人

岡野陽一

“ラジオ変態”の女子高生

タレント・女優

奥森皐月

ドイツ公共テレビプロデューサー

翻訳・通訳・よろず物書き業

マライ・メントライン

毎日更新「きのうのテレビ」

テレビっ子ライター

てれびのスキマ

7ORDER/FLATLAND

アーティスト・モデル

森田美勇⼈

ケモノバカ一代

ライター・書評家

豊崎由美

VTuber記事を連載中

道民ライター

たまごまご

ホフディランのボーカルであり、カレーマニア

ミュージシャン

小宮山雄飛

俳優の魅力に迫る「告白的男優論」

ライター、ノベライザー、映画批評家

相田冬二

お笑い・音楽・ドラマの「感想」連載

ブロガー

かんそう

若手コント職人

お笑い芸人

加賀 翔(かが屋)

『キングオブコント2021』ファイナリスト

お笑い芸人

林田洋平(ザ・マミィ)

2023年に解散予定

"楽器を持たないパンクバンド"

セントチヒロ・チッチ(BiSH)

ドラマやバラエティでも活躍する“げんじぶ”メンバー

ボーカルダンスグループ

長野凌大(原因は自分にある。)

「お笑いクイズランド」連載中

お笑い芸人

仲嶺 巧(三日月マンハッタン)

“永遠に中学生”エビ中メンバー

アイドル

中山莉子(私立恵比寿中学)
ふっとう茶☆そそぐ子ちゃん(ランジャタイ国崎和也)
竹中夏海
でか美ちゃん
藤津亮太

QJWebはほぼ毎日更新
新着・人気記事をお知らせします。