「田中みな実は欠点がない」と仕事を断っていた、ぼる塾あんり。彼女のよさを熱を込めて分析(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。


『あちこちオードリー』

ゲストは田中みな実とぼる塾。

「美容は習慣ですから」という田中みな実に化粧品、洋服ももらい、メイクの仕方も教えてもらいプロデュースしてもらっているという田辺をはじめとしてぼる塾の3人はみんな田中みな実リスペクト。

女性ふた組の座組だと、とかく対立構造を作る番組が多い中、この番組はもちろんそんなことはしない。以前、あんりも「女性ゲスト呼んであんりさんにケンカしてほしい」とスタッフに言われ、その相手に田中みな実がいたという。

それを「田中みな実にはキレられない」「田中みな実は欠点がない」と突っぱね、ひとつの仕事を断ったことがあるそう。

「振られると活きるタイプ」とか、写真集の購買層は、イベントに来るのは女性が多いが、実際には男性が多い、など自己分析をしっかりする田中みな実。

その彼女のよさを、あんりは「世の美人って“何もしてないで美人ですよ顔”するんですよ。だけどみな実さんは努力で綺麗になったよって見せてくれるから夢を与えてくれる。分析してるとかも本当は知られたくないと思うんですよ。『なんにもわからないでここまで来ちゃいました~』のほうがいいじゃないですか。だけどこうやって分析して計算してますっていうのを言ってくれるほうが気持ちいい。情報を与えてくれて、あなたたちもがんばればなれるんですよっていう側だから女性からの支持がある」と熱を込めて分析。

これはそのまま、芸人たち本人が裏側の努力や思いを語っているこの番組の魅力にもつながっている話だと思う。

「34歳独身でちょっと不幸そうっていうのも女性から好かれてる理由」と自己分析している田中は「私がイケメン俳優と結婚したらすぐ嫌いになるでしょ?」とあんりに問うと「いや、イケメン俳優となぜ結婚できたのかもたぶん本出すから(笑)」。

『もしも師』

新たな職業を提案し、シュミレーションするという番組。

マヂカルラブリーは天狗になりきって、人里に現れ天狗の存在を現代人にすりこむ「天狗すりこみ師」と提案。実際に野田が天狗に扮し、幼稚園に出没。遠くからチラチラ見切れると、次第に「天狗だ!」と夢中になる子どもたち。だが、「自我が出ちゃった」野田が深入りして子どもたちとしゃべってしまう。「帰る」といってその場を去ろうとすると「なんで飛ばねえんだよ!」とツッコむ子どもたち。

鬼越トマホークが提案したのは、お店に飾られた誰が書いたかわからないサインを誰が書いたか特定する「サイン特定師」。毒舌をまじえながら誰が書いたか考えていくのだが、見ているこちらも誰だろ?と考えられるので楽しい。司会のバカリズムも「企画としておもしろかった」「この企画、他に取られないようにしたい」とその企画性を称賛。

バカリズムは「密着番組で密着されてる人を見てると、密着されている人も周りの人もカメラ意識していつもよりカッコつけてる。いつもよりテンション高くない?みたいな。俺もなったことあるし。てことは、密着カメラが来ることによって現場に活気が生まれる」と語り、実在しない密着カメラが来て現場に活気だけを与えて帰る「カラ密着師」を提案。

「考え方、ホントに腹黒い!」とみちょぱが言うように、女性モデルたちで実証したVTRは“悪い”感じに仕上がっていたが、以前『しゃべくり007』でaikoが話した「家ではずっと『情熱大陸』が密着してくれる設定で毎日すごしてる」「洗濯物干してるときとか、洗い物してるときとか、嫌だなって思うことは“密着”してもらう」という処世術も思い出した。

そこはかとなく絶妙に底意地の悪い企画ばかりでおもしろかった。


『家、ついて行ってイイですか?』

深夜の渋谷で声をかけたのは、クラブに遊びに行っているという58歳のおじさん。『水曜日のダウンタウン』でインパクトがあった素人の方だ! 

メタル系のバンドをやっていて職業は鳶だそう。自宅につくとすぐに全裸になりお風呂。チキンナゲットを頬張ると、そのままベッドに横たわり眠ってしまう。ほとんど話は聞けないままだったが、やっぱり強烈な人だった。スタッフ「なるほど……」。

明日観たい番組:おいでやす小田はどう吠える?『脱力タイムズ』など

『脱力タイムズ』(フジ)おいでやす小田&奈緒。

『タモリ倶楽部』(テレ朝)「すゑひろがりずに物申す!小鼓の正しい打ち方講座!ついでにハンバーグ師匠のアレも」。

『人志松本の酒のツマミになる話』(フジ)トラウデン直美、浜口京子、チョコプラ松尾、溝端淳平。

『徹子の部屋』(テレ朝)に二階堂ふみ。

『A-Studio +』(TBS)に今田耕司。

吉田羊・國村隼『生きるとか死ぬとか父親とか』(テレ東)スタート。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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