「極楽の加藤は消されるのかな」とぶっこむ爆笑問題・太田に、大吉「僕ら(『ラヴィット!』の)3年前から加藤さんの裏でやってる」(てれびのスキマ)


昨日観た番組、そこで得た気づきを綴る連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日更新中の“てれびのスキマ”によるテレビ鑑賞記録です。


『ザ・ベストワン』

ライスやかもめんたるといった、なぜかあまりネタ番組で見かけないコンビのコントが観られてうれしい。ライスは『キングオブコント』決勝でやろうか最後まで迷った『犯人』というコント、かもめんたるは「誰も傷つけない笑いが主流の世の中でたぶん誰かが傷つくネタ」だという『バルーンアーティスト ペル新村』。どちらも絶品。やっぱり彼らのコントはもっと観たい。

待ちに待ったオードリーは「春日が一番楽しくできるネタ」「台本が唯一ない漫才」だという『イタコ』。このネタは本当に楽しくて幸せな気分になる。

田中が復帰後、テレビでは初めて漫才を披露する爆笑問題。いつもどおり切れ味鋭い時事ネタ。漫才終了後のトークでは開口一番「極楽の加藤は消されるのかなって」とぶっこむ太田。「バックステージでこの話ばっかりしてた」と呆れる大吉。「TBSで麒麟の川島くんが(『ラヴィット!』を)始めるっていうんで、いよいよ吉本が動き出したってニュース見るんですけど、僕ら3年前から加藤さんの裏で(『あさイチ』を)やってる(笑)」。

『シンパイ賞!!』

ゲストはアルコ&ピースとAマッソ。酒井は、平子が急に「浮気しまくっている」など嘘をつきイキり始めていることがシンパイだという。「令和の火野正平」を名乗り「遊びまくってる」とうそぶく平子。「限りなくスペイン・イタリアに近い日本人だからね」と。「外で浮気するときはどこで?」という質問に「路上、公園、ラブホ、女の家」と答えると、粗品が「逆でしょ、言う順番!」とすかさずツッコミ。見事な指摘に平子「田中さん、ツッコミうかうかしてらんないですね(笑)」。

テレビなどで「ちょうどいいふざけ方がわからない」というAマッソ。芸歴10年以上やっているが、まだふたりの中で役割が決まってない。本当は自分がボケて村上にツッコんでほしいが、村上がツッコまないでヘラヘラしてるだけ、と加納は言う。

これに対して村上「ツッコミって恥ずかしい」と明かし、「そっしー(粗品)とか、手とかつけてるじゃないですか」と言いながら吹き出す村上。粗品にツッコミのポーズを再現させ、「なんで握らへんの?」と笑う。村上が恥ずかしいと思っているツッコミ芸人のランキングは、1位:さまぁ~ず三村、2位:粗品、3位:和牛・川西だそう。爆笑・田中には「恥ずかしくない。ちょっと変なんで」、宮下草薙・宮下には「宮下くんも恥ずいと思ってると思う」とその場にいるツッコミ芸人を評していく。が、そこで話題が切り替わると、「酒井のも聞いてやってくれえ」と嘆く平子。「酒井は酒井なりに準備してるんだよ!」。

この番組のレギュラー陣とゲスト2組がとても噛み合っていて、おもしろいやりとりが満載だった。


『黄色いサンパチ』

“相方以外で漫才をしてみたい人”と思い出の地で漫才をするという企画。

1組目は、NSCで同期だったチョコプラ長田とパンサー向井。お互いの自宅の間にあった吉祥寺南町2丁目交差点で稽古終わりなどにずっとしゃべっていたという。「じゃあね」と言いつつ、同じ方向に歩き出し「ついて来るなって!」とツッコむのを繰り返していたと。

NSC在学中はほとんど交流がなかったというふたり。向井が当時の長田の印象を「なんか変な奴だったよね。名前もおもろくなかったもん。長紫庄屋仁時って名前でやってたから(笑)」と振り返る。

無限大ホールの「芸人証券」という若手コーナーで一緒になり急速に仲よくなったふたり。向井が住んでいたワンルームマンションを訪れ、ドアノブが取れて、部屋から出られなくなった「セルフ監禁事件」などを懐かしみつつ、「さっきの『ついて来るな』とかがテレビになるってスゴいこと」と感慨深げに語る向井。長田「あれが今、財産になるなんてマジで思わなかったよ(笑)」。

さしてそのマンションの一室で漫才をするふたり。コンビ名は吉祥寺にちなんで「サンロード」。漫才の印象がないふたりだけど息ピッタリでおもしろい。

2組目は早稲田大学のサークル「お笑い工房LUDO」の同僚であるハナコ岡部と「ひょっこりはん」こと宮下聡。大学お笑いの大会に「エガラモガラ」というコンビで出場していた岡部を宮下がLUDOに“スカウト”したそう。学年は一緒だが宮下が2浪しているため年齢は宮下のほうがふたつ上。だから岡部は宮下に対し敬語で「やしたさん」と呼ぶ。

「幹事長やったからサークルを率いていかなあかんって」と回想する宮下に、「自覚スゴいんだよなぁ」と笑う岡部。宮下「堅苦しかった?」、岡部「びっくりでしたもん。こんなにまじめにやるんだ、お笑いサークルをって」。

学生時代は「エニグマ」で正統派漫才のツッコミをしていた宮下。突如、ひょっこりはんとなったことを知った岡部。「まさか……ねぇ、ねぇ?(笑)」。

大学近くの「キッチンオトボケ」で「西東京フレンズ」というコンビ名で漫才。宮下の中に「あいつ」=ひょっこりはんが出てくるのを岡部が制す、というしっかりしたネタ。

最後は札幌吉本の先輩後輩である錦鯉・長谷川とトム・ブラウン布川。札幌吉本は入れ違いで一緒に在籍した期間はないが、布川が東京のNSCに行こうとしたところ、「札幌の舞台踏んだほうが絶対勉強になるから」と言われ、このネタ100回観ろと渡されたビデオテープに入っていたのが長谷川のピンネタだったという。「ノリノリノリノリノリノリマサノリ」を当時からやっていたそう。布川「この前のM-1決勝観たらそれやってたんで、まだやってるよ!って」「僕は感動というか、26年間やりつづけたんだって」。

それぞれの関係性がとてもよく出ていて、長田が言うように、まさにそれが「財産」になっている。しみじみととてもいい番組だった。

今日観たい番組:片岡飛鳥・演出、江頭2:50、山田孝之ら出演の『567↑8』など

『567↑8』(フジ)、片岡飛鳥・演出。江頭2:50、山田孝之ら。

『太田光が問う!選挙SP』(TBS)、太田光&小川彩佳。演出は横井雄一郎。

マヂカルラブリーによる『マヂカルクリエイターズ』(テレ東)スタート。演出は板川侑右。

『激レアさん』(テレ朝)、「高校卒業以来、1度も会っていなかった友達3人組で3年ぶりに再会したら、偶然にも全員ゴリゴリのマッチョになっていた人たち」、「フリーダイビングの初心者でダイビング器具も途中でとれちゃったけど、ポテンシャルだけでメチャメチャ潜って世界大会優勝した主婦」。

『しくじり先生』(テレ朝)はスギちゃん。

『さまぁ~ず論』(テレ朝)に、3時のヒロイン福田、Aマッソ加納、ラランド・サーヤ。

3時のヒロイン福田、Aマッソ加納、ラランド・サーヤによる『トゲアリトゲナシトゲトゲ』(テレ朝)がスタート。

大池容子・脚本『いないかもしれない』(NHK)。三浦透子、清水くるみ、あやかんぬ、戸塚純貴、杉野遥亮。

『おそ松さん』(テレ東)、最終回。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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