『お笑い向上委員会』で明かされた芸人たちの素顔。納言・幸は気遣いの人、蛙亭・中野は彼女が途切れないモテ男(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2021年のテレビ鑑賞記録。


『さんまのお笑い向上委員会』

ずん・やすと納言・幸が以前デートをしていて、幸もやすのことを好ましく思っていたという話題から、アルピー平子家の忘年会で幸が小3の長男につきっきりで話をしてくれたという話や、家で飲んでいる際、岩倉が「甘いもの食べたい」と何気なく言うと、幸がいつの間にかいなくなり買ってきてくれたとか、気遣いの人であることが明かされる。

それを機にワタリ119が幸は「寂しがり屋」だと言い出すと、幸はワタリと飲みに行ったときに「幸さん、お願いなんでおっぱい揉ませてください」と懇願されたことを暴露。その店がすしざんまいだと明かされると、とにかく明るい安村「めっちゃくちゃ明るいわ、あの店(笑)」。

「女として見てるってことやろ?」とさんまが問うと、ワタリが「正義と悪がぶつかってんすよ」と言う。これに突如、「恋愛マスター」として覚醒した蛙亭・中野が「まず、好きとか抱きたいを『悪』としてるのが間違い」と口を挟む。

実は中野は、彼女がいない時期がずっとないほどのモテ男だそう。中野「俺ら、みんな悪かぁ!?」「今、言えよ! ここで言わなくて、このあと、どっかで言うタイミングが来ると思うなよ!」「失って気づくとか言って、また失おうとしてる!」「好きかどうか、それだけ聞きたいんだよ!」。

『伯山カレンの反省だ!!』

ゲストに今田耕司がついに登場。伯山は山藤章二と対談した際、「頂上に登り詰められる人が8合目くらいにいるのが一番幸せ」と言われパッと思いついたのが今田だったそう。

最近はYouTubeでゲーム実況などをしているが、「8合目だからできる」と笑う今田。ダウンタウンやさんま、伯山のようなカリスマが自分みたいなことをすると「ガッカリする人が多くいる」。「ここで“伯山”やっとかな」みたいなのがあるでしょと指摘。

『アナザースカイⅡ』で共演した際、「まわりに対する気遣いがすげえなって。伯山をやったほうがいいのか、やらざるべきかっていうのをものすごい考えてる」と思ったと今田が言うと、「そんなこと考えてたんですか?」と驚くカレン。伯山「(カレンに)なめてんじゃねえよ!(笑)」。

そのあとは、フジテレビのスタッフ間で派閥争いがあったという話や『4時ですよーだ』のころの話。前説と後説を担当していたが、前説はいいが後説がしんどかったという。番組が終わると客は劇場から出るダウンタウンを追っかけたい。劇場スタッフが扉を閉め、客を“監禁”して「出せー!」などと叫ばれているなか、じゃんけん大会などで足止めするのが後説の役割。

心が折れた東野幸治が適当に流してじゃんけんをしていると、舞台袖から当時・劇場支配人だった大崎洋(現会長)が呼ばれる。今田はそれを横目で見ながらじゃんけんをつづけていると、東野が大崎に腹を蹴られていたという。今田「激昂するんですよ、大崎さんって。だから俺は40倍くらいの声で『じゃんけーん!』って(笑)」。

大崎が新喜劇の担当になると、今田・東野も新喜劇へ。だが「東野は新喜劇行くなら辞める」という。今田が引き留めようとすると東野は「植木屋になりますわ」と言ったそう。今田「(植木屋志望なんて)聞いたことない!」。このころの話は何度聞いてもおもしろい。


『ゴッドタン』

放送700回記念回。レギュラーメンバーでも皆勤賞はいないという。その理由を松丸が「ひとりさんインフルエンザ、矢作さんコロナ、小木さんガン」と。ひとり「オチで使うな、ガンを!」。

劇団ひとりは、自身の神シーンとして「キス我慢選手権」でのアドリブ演技を挙げる。「今観ても感動する。よくできたなあって思う。すごいんだよ、あのときって」と自画自賛。ゾーンに入ってる状態だったという。「脳みそって普段1〜2割しか使ってない。あのときは完全に10割! 言葉があるの。そこにある言葉をただ言うだけ!」「俺、もうできないよ、あれは……」。

小木は別の番組でみひろと再会し、「みひろがますますいい女になってる」とひとりとの再共演を提案。「もうちょっとあとでいいかな。もっと歳取ったときにやりたいな。渋いキス我慢ができるぜ」とひとり。観たい!

今日観たい番組:かまいたちが『おしゃれイズム』に登場

『シンパイ賞!!』(テレ朝)は、おいでやすこが&蛙亭。

『テレビ千鳥』(テレ朝)は「こたつ出とうないんじゃ!!」。

『有吉ぃぃeeeee!』(テレ東)は「第3回桃鉄王」後編。

『ガキの使い』(日テレ)は「浜田老い老い裁判」後編。

『おしゃれイズム』(日テレ)にかまいたち。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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