タモリの人生論「目標なんかなくていい」超難読の“今年を表す漢字”も明かす(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2021年のテレビ鑑賞記録。


『ブラタモリ×鶴瓶の家族に乾杯 新春スペシャル』

毎年恒例の『ブラタモリ』と『家族に乾杯』のコラボ番組だが、今回は一緒にロケができないということでトークに。「あのおっさんは来てません。いつも遅れます」とタモリ。鶴瓶はトイレに行こうとしたらぎっくり腰になったと、腰を抑えながら登場。「(今回は)一緒に地形を見に行かなくてよかった」と、その手のものにまったく興味がない鶴瓶が笑う。

それぞれのロケで登場した、印象的だった人たちの話を聞いていく。その中でも、コロナでお客さんを入れずに作業に集中できて楽しかったと語る愛知の帽子職人がとても魅力的だった。「お客さんが来るとドキッとしちゃうんで、全然そんなこと気にせずに作業だけしていられるっていうのが、僕は最高でした」と。

そんなVTRを観て、タモリは「こういう方の気持ちがすごいわかる瞬間があるの。俺は本当はこういう人だったんじゃないかと。挨拶ができなかったり、人とコミュニケーションを取るのが苦手なところがあったんじゃないかなと思って。俺、ホントは社会に向いてないのかなと思う。向いてない人っていっぱいいると思うんだけども、向いてるフリをして無理してみんな生きてる」と語る。

実際に対面した鶴瓶の印象を「そこにいるのに、そこにいないような感じでしたね。ひらたく言えば、心が通じ合わないんだろうなっていう気がした。花とか風とか、そういうのとしゃべっている感じ。目の前にいる人のことはたぶん見てないし、笑顔っぽい顔をしているだけ」と帽子職人。これにタモリも「見事な表現」と絶賛。

別のVTRで、スタッフに目標を聞かれた夫婦が「(目標は)持ってない」「いい天気、元気……このくらい」と答えたのを観て「目標なんかなくていいんですよ。教育が悪いね。人間は何かの目標に向かって生きていかなあかんとか。なんのために生きるかとかね。どうでもいいですよね。『明日天気かな?』ってそれでいい」と、いつもどおりのことを語るタモリ。

今年の抱負を表す漢字を書くというコーナーで書いたのは58画のビャンビャン麺のビャンの漢字。

漢字の「びゃん」

ちなみに以前の『タモリ倶楽部』で、その漢字の覚え方は「ウッハゲンバ、イトイトチョウチョウ、ゲツリノココロニシンニョウ」。

『タモリ倶楽部』

「来春イチオシの第7世代決定戦(ただし太神楽の)」ということで、お笑いの第6.5世代である三四郎の進行で太神楽の若手が登場。その中には『家、ついて行ってイイですか?』に登場して印象的だった鏡味仙成も。この手の芸も器用にこなしそうなタモリが「何度やってもできない」と言っていたのが意外だった。


『脱力タイムズ』

大倉忠義とラランド・サーヤがゲスト。関ジャニの逆転人生についての再現VTRで、キャスティングは安田章大を永野、村上信五をコウメ太夫、丸山隆平をザコシショウ、横山裕をスルメというキャスティング。脱退メンバーも、さりげなくおっさんたちが演じている。これに「ゴミカスメンバーでしたよ。なんで(コウメの)白塗りを許したんですか?」とサーヤ。大倉「若いときは結構、村上さんも白かったです」。

今日観たい番組:春日&フワちゃん、エアロビ初公式戦

『勇者ああああ』(テレ東)は「芸能界貧乏神電鉄」ゲストはニューヨーク、鬼越トマホーク。

『有吉反省会』(日テレ)に宇徳敬子。

『伯山カレンの反省だ!!』(テレ朝)に空気階段・もぐら。

『人生最高レストラン』(TBS)に上白石萌音。

池脇千鶴主演『その女、ジルバ』(フジ)開始。

アニメ『はたらく細胞』2期、『はたらく細胞BLACK』(共にMX)開始。

『体育会TV』(TBS)春日&フワちゃん、エアロビ初公式戦。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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