かまいたち濱家が売れたきっかけは「ピーチ・ジョン」。『テレビ千鳥』で超真剣にブラ選び(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


大悟「女の子はいつだって特別な日」

『テレビ千鳥』

「人気ブラジャー当てるまで帰れま3」。ゲストのかまいたち濱家が「時間帯上がって姿勢変えないとかはわかるんですけど、加速してるんですよ」と言うように、深夜時代よりも攻めた企画。「変に意識してるよな(笑)」と麒麟・川島。実際、予告の段階では、男芸人だけでこの企画をやると、ちょっと女性への偏見丸出しのキツめの下ネタ回になるんじゃないかと心配してしまったけど、杞憂だった。

「(本家の)帰れま10より決まりよらん」と迷いながら、女性が着けているのを見たことがあると、着けるだけで「ナイスバディ」になれるというナイスバディブラを選ぼうとする大悟に「大悟は大間違いしてる。これって男の前で記念のときだけ着けるから(自分が)よく見てるだけで、日常のときはシンプルなブラジャーを着けてる」というノブ。これに大悟は「女の子はいつだって特別な日」と主張。結果、見事1位だと発表されると、「テレビ千鳥が始まって一番の拍手」が起きるほど真剣になっているのがいい。

また、実際に選択すると、自ら着けてみるというシステムが効いていて「針金とか当たる感じがない」「縫い目がない」など女性の気持ちが少しわかっていくのがおもしろい。

パーフェクトで3人が当てると順番が回ってこない濱家も「当ててくれって思ってたんですけど、僕も着けたくなってる」と漏らし、川島も「人気あるのより着けたいブラを選ぼうかな」「だって初めてのブラなんだから」と女性の気持ちが憑依。着けてみて「ここがグニャグニャ!」「肌に吸いついてくるよう」などと興奮する様がおかしくもチャーミング。

濱家が見事正解すると大悟「今ので確定した。売れた!」ノブ「『キングオブコント』とか『M-1』2位じゃなくて、今売れたわ!」と絶賛。濱家「俺、きっかけピーチ・ジョンだったんだ(笑)」。

『しくじり先生』

バイきんぐ西村によるキャンプでしくじらないための授業。若林は「スベった日、そのまま車でキャンプ行く」という西村の話を紹介し、「最高。俺、それやりたい」と言う。これに対し「だから今日僕、車で来てるんですけど、キャンプ道具積んでる」と西村。

キャンプ行って何すんの? やることがない、暇過ぎるという意見に対し、「キャンプでやることはたった3つだけ。焚き火・メシ・寝る」などと饒舌に語っていく。最も重視すべきなのは、イス選びというのは目から鱗だった。

空前絶後のキャンプブームのため、今の日本にはひとりになれる場所がないという西村は「山を買うか、無人島に行け」と提言する。無人島で全裸だったことを指摘されると「無人島と言えばすっぽんぽん」「メリット? メリットなんてあるわけないでしょ!」。

最後の「今日はキャンプ行くんですか?」と聞かれた西村は「今日……? 行かないでもいいかな」と満足気な笑みを浮かべる。

『ボクらの時代』

バイきんぐ西村×ヒロシ×うしろシティ阿諏訪のキャンプ仲間「焚火会」鼎談。ひとつの焚き火を囲むのではなく、それぞれの焚き火の前で話すのがこの3人らしい。

うしろシティといえばオシャレでイケてるコンビというイメージだが、阿諏訪は小4くらいから友達がひとりもおらず、中学から引きこもり気味でずっとイジメられていた。夏休みの最後、8月30日ごろから必ずやることがあって、それは「声を出す」ことだったという。何が欲しくて芸人になったの?と問われると「友達が欲しかった」と答えるほど。だが結局芸人になっても大部屋の隅にばかりいた。そこで辿り着いたのがソロキャンプだそう。

西村は通りすがりのおばちゃんから、指を差され「あ、キャンプで生計立ててる人だ」と言われたことがあると語る。ヒロシも「キャンプの仕事が多いんですか、芸人の仕事が多いんですか」とよく聞かれるが、区分がわからない、と。「別に僕らは分けてないですもんね」と同意する西村は「もともと根本的なことを言えば、好きなことが芸人だったわけで、好きなことがほかに増えたら、それはどんどんやるべきだってことですよね」と主張する。

人生の中で「みんなで」って言葉が大嫌いだったというヒロシ「みんなでやるのが嫌だと思ってひとりで(キャンプを)やり始めたんだけど、これが不思議とさ、みんなから離れようとしたらさ、集まってきたんだよ、みんなが。だから、不思議と今、みんなが大好きになってんだよ」。

目先のメリットみたいなことを考えないからこそ、辿り着く境地なんだろうなと思った。

今日観たい番組:『ロンドンハーツ』で「50PA&50TA生配信ライブの裏側」など

『マツコの知らない世界』(TBS)は「ロケ地巡礼の世界」。

『ロンドンハーツ』(テレ朝)は「アイツ語ってたよGP」「50PA&50TA生配信ライブの裏側」。

『霜降りバラエティ』(テレ朝)は「粗品のファースト王に俺はなるっ!!」。

『イグナッツ!!』(テレ朝)は新企画「森羅万象10文字委員会」。

『あちこちオードリー』(テレ東)にダイアン、カミナリ。

『チマタの噺』(テレ東)に岸井ゆきの、ふかわりょう。

『志村友達』(フジ)に加藤茶。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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